イズミ

富士山のふもとで暮らす三毛猫の日々のつぶやき

ブリさん、さようなら

2009年03月31日 | 猫たち
ブリは昭和63年10月1日生まれでした。
平成1年7月に、縁あって私の家族になりました。
うちに来るまでの間は、家の無い地域猫だったので、
自立心が強くて、生涯野性味を失いませんでした。


子供が大好きで、決して爪を立てたり噛み付いたりしませんでした。
娘が小学校低学年だった頃、
黄色い通学バッグにお弁当を入れてくれたことがありましたね。
バッグの中から雀の死骸が出てきた時には、総毛立ってしまいましたよ。
まるで母親のように愛情がこまやかな猫でした。

 H20年5月撮影



人が大好きで、人懐っこい猫でしたから、たくさんの人にかわいがられました。
近所の製紙会社の守衛室や、倉庫会社の事務室にも、よく遊びに行っていました。
20年という歳月が過ぎる間に、両方の会社はなくなってしまいました。
周りがすっかり拓けてしまったので、得意だった狩りもできなくなりました。

 H20年7月撮影



ブリは数年前から関節炎を患って、歩き方が少しずつゆっくりになってきました。
また右大腿部の後ろに治りにくい悪性の潰瘍ができましたが、
大きくマージンをとって抉り取るような摘出手術はしないことにしました。
一昨年の春、腎臓が弱っていることがわかってから、
食事を腎不全の猫用フードに代えました。


昨年10月には、めでたく20歳の誕生日を迎えることができました。
でも、今年になってからだんだん食欲が落ちて、体重が減ってきました。

2月になった頃から、毎日点滴を続けていたのですが、
固形フードはほとんど食べてくれなくて、缶フード主体になりました。
そのうち缶フードも食べなくなってきて、
エビやマグロの刺身を少し食べるだけになってしまいました。

 薬だけが残りました。



3月25日の雨の朝、生爪を剥がしてまで外出したのは、
自分の死期を悟って、お気に入りだった場所をもう一度訪ねてきたのだと、
今になってようやく理解できます。


25日の夕方に帰宅してからは、水も食事も一切受け付けなくなりました。
それでもふらふらしながら、トイレに通っていました。
亡くなるまで、とうとうお漏らしは一度もしませんでした。


最後の最後まで、賢くてしっかりした猫でした。
だから、まだまだ寿命が残っていると思っていたのに、
27日の朝、突然逝ってしまったので、今はたださみしくて悲しいばかりです。

 H20年7月撮影



20年と5ヶ月という年齢は、猫としては長命でした。
ブリのファンがいっぱいいました。
ブリのためにたくさんの人が涙を流してくれました。


虹の橋で、元気にピーチと遊んでいますか?
長い間、私とともに暮らしてくれて、本当にありがとう。
どうぞ、安らかに眠ってください。

                  合掌





3月27日
今年はまだあの枝垂桜は5分咲きでした。




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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
さよならブリちゃん (ららちこ)
2009-04-29 19:57:25
悲しくて淋しくて会いに行かなかった事を悔いています。もう一度だけブリちゃんの体に触れたいです。ビーチと楽しく遊んでね。かわいいかわいいブリちゃんのご冥福をお祈りします。
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