「子宮けい部高度異形成」と診断
俳優の金山一彦(48)の妻で弁護士の大渕愛子氏(38)が、子宮けい部高度異形成の診断を受け今月22日に入院し、手術を受けることが、わかった。18日、所属事務所のタイタンを通じて発表した。
大渕弁護士は「今年7月に受けた健康診断の子宮がん検診項目で『要精密検査』の結果が出たため、精密検査を受けたところ『子宮けい部高度異形成』との診断を受けました」とし、「そのまま経過を観察する選択肢もあったのですが、小さな子供もおりますため、早期に治療したほうがよいと判断し、子宮けい部円錐切除の手術を実施することといたしました」と説明した。
なお、術後翌日には退院を予定しているが「3週間程度は、遠方へ行くことを控えるようにとのことですので、レギュラーで出演させて頂いております。 ABC朝日放送『正義のミカタ』につきましては3回ほどお休みさせて頂きます。ご迷惑をお掛け致しますが、宜しくお願いいたします」とコメントしている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151218-00000336-oric-ent
子宮頸部異形成とは
子宮頸部異形成は、子宮頸がんの前段階(前がん病変)です。別名で子宮頸部上皮内腫瘍(Cervical Intraepithelial Neoplasia:略してCIN)とも呼ばれます。
近年わが国において、子宮頸がんや子宮頸部異形成は、20~30歳代の女性に急速に増加しています。
子宮頸部異形成はその病変の程度によって、軽度異形成(CIN1)、中等度異形成(CIN2)、高度異形成・上皮内がん(CIN3)の3種類があります。
子宮頸部の扁平上皮病変は、軽度異形成、中等度異形成、高度異形成・上皮内がん、微小浸潤扁平上皮がん、浸潤がんと段階的に進展することがわかっています。
一方で、腺病変に関しては腺異形成と呼ばれる病変から上皮内腺がん、微小浸潤腺がん、浸潤腺がんと進展すると考えられていますが、その自然史は未だ明 らかになっていません。
子宮頸部異形成は自覚症状を示さないことが多く、子宮頸がん検診(細胞診)を契機に発見されることが多い病気です。言い換えれば、子宮頸がん検診を受けなければ見つからないと考えてよいでしょう。
子宮頸部異形成に対する治療法
軽度異形成(CIN1)や中等度異形成(CIN2)の場合は、直ちに治療するのではなく経過観察することが多いです。
その理由は、治療しなくても自然治癒(消退)することがあるからです。CIN1やCIN2の場合、約半数の患者さんでは自然治癒(消退)すること が多いです。
一方、高度異形成・上皮内がん(CIN3)や、CIN2が長期に渡って遷延する場合では、治療を行います。治療法は手術療法が選択されます。
代表的な手術として、子宮頸部円錐切除術と呼ばれる方法があります。この手術では子宮頸部(入り口部分)を円錐形に切除します。CIN3のみならず、微小浸潤扁平上皮がん(Ⅰa1期)に対しても施行されることがあります。
とりわけ、妊娠(子宮温存)の希望がある患者さんの場合は、この手術が第一選択となります。子宮温存の必要のない患者さんでは、子宮全摘出術が選択されることもあります。
一方、子宮頸部円錐切除術は診断を目的として、臨床検査としても行われる場合があります。例えば細胞診で中等度・高度異形成~上皮内がん以上の病変が推定されるけれども、コルポスコピー診や組織診で確定診断が困難な場合などです。
とくに高齢の患者さんの場合、細胞診で浸潤がんが疑われるがコルポスコピー下 の組織診や頸管内掻爬で病変の存在が不明な場合が少なくなく、診断を目的とした円錐切除術が必要になります。
ちなみに子宮頸部異形成・上皮内腫瘍に対する治療において、有効な薬物療法はありません。またHPVワクチンは、HPV感染を予防する効果はあるものの、異形成やがんを治療する効果はありません。
http://www.lab.toho-u.ac.jp/med/ohashi/gyne/patient/detail/cin.html
手術、頑張ってください。女性ならではの病気ですね。健康診断・定期健診、必要ですね。
「子宮頸がんや子宮頸部異形成は、20~30歳代の女性に急速に増加しています。」
わたしも定期健診行こうかな・・・・早期発見・早期治療。