父とは似ても似つかない風貌
「何で野球やってないんだ?」の批判も…息子にエール「好きな事やれ」
これが噂の“桑田ジュニア”だ。元巨人の桑田真澄氏(48)が29日、都内で「桑田真澄 スペシャルディナー トークショー」を開催し、スペシャルゲストとして登場した次男のMatt=本名・桑田将司=(22)と初共演を果たした。ブライダルモデル兼シンガーソングライターとしてスタートを切ったばかりの次男は色白金髪のイケメンで、父とは似ても似つかない風貌。批判も誹謗中傷も覚悟の上で、2世タレントとして覚悟を固めた次男に迫った。 (塚沢健太郎)
「ソックリでしょ?」
ジョークなのか、本気で思っているのかは定かでないが、Mattとの2ショット写真撮影に応じた桑田氏はそういって周囲を笑わせた。
金髪に色白でハーフのような彫りの深い顔だちは、どちらかというと巨人・坂本似。言われなければ、誰もあの桑田氏の次男とは思わないだろう。しかし話してみると、物腰の柔らかい口調は父親ソックリだ。
Mattは1月12日に放映された「櫻井・有吉 THE夜会」(TBS系)に「超有名元プロ野球選手の息子さん登場!」として出演。昨年は「札幌コレクション」に出演するなどモデルとして活動していたが、親子関係を公表したことで一躍注目を集めた。
「ブライダルモデルをやっていたことを知らない人もいたので、知ってもらえたことはよかった。最初はやれることをやろうと思っていたけど、仕事にできるとは思わなかった。諦めずにやってきてよかった」と、まずはプロとして第一歩を記した。
一方、別の意味での反響も大きかった。母親似で、テレビやツイッターの写真などではメークが濃く“整形疑惑”も取り沙汰された。
「いいこともあるけど、やはり批判もあります。『顔をいじっているんじゃないか?』とか、『何で野球やっていないんだ?』とか。僕はそんなの気にしないし、それは知ってもらう上で、しようがないと思っています」と“有名税”として受け止めている。
桜美林大学芸術文化学群(音楽専修)を3月に卒業予定。ロッテのドラフト1位・佐々木千隼投手と同級生ということになる。
大学進学後に金髪に“変貌”した息子に、桑田氏は「最初に見たときはビックリしたよ。染めちゃいけないと言っていたから」と苦笑。
桑田氏自身は黒髪短髪で、現役時代、髪形が全く変わらないため“カツラ疑惑”がささやかれたほど。少なくとも、ここ25年は同じ髪形で、もちろん金髪に染めたこともないのだから、戸惑うのも無理はない。
Mattは「周りにハーフの人とかが多いので、金髪に染めないといけない。父からは『もう少し暗い色でもいいんじゃない?』と言われたぐらいで、特には注意されなかったです」という。
この日はトークショーの終盤に登場し、ソプラノサックスでビートルズの「Let It Be」を演奏。バックで流れていたピアノの音源も、自身が弾いたものだというから芸達者だ。
シンガーソングライターとして既に10曲を作っており、今後ピアノで弾き語りしたものをYou Tubeにアップしていく予定。将来的にはCDデビューも思い描いている。
野球をやっていたのは小学生の6年間だけ。桑田氏は「『中学生になったら好きなことをやってもいいから』と野球をやらせた。当然そのまま野球をやってくれると思うじゃないですか? それが『音楽をやるから』って。まぁ、自分の人生ですから、自分の好きなことをやってもらいたい」と自分とは違う道を進む次男にエールを送る。
父親も負けてはいられない。2008年3月に米大リーグ・パイレーツで引退してから、9年が経過。「野球しかやってこなかったので、引退して40代の10年はじっくり勉強しようと思っていた。今年は大学院(東大大学院研究生)で論文も書くつもりで、また1年勉強の年になると思う」と監督・コーチとなるのを急がず、学問を追究している。
その桑田氏も4月1日で49歳。となれば、五十路に入る2018年はいよいよ野球人として復活の年になるのか。親子で飛躍してほしいものだ。
お母さん似かなー あどけない感じで。音楽がんばってね。