Kuniのウィンディ・シティへの手紙

シカゴ駐在生活を振り返りながら、帰国子女動向、日本の教育、アート、音楽、芸能、社会問題、日常生活等の情報を発信。

3年に1回、乾燥機の通気孔のお掃除は必須!

2008-04-25 | アメリカ生活雑感
今日は、自分のことはさておき、アメリカでの生活上、絶対必要なこと、ドライヤー・ベント・クリーニング(乾燥機の通気孔掃除)を業者にしてもらった。タウンハウスの管理会社からしつこくするように言われていて、6月30日までにしないと、100ドルの罰金というほどの厳しさなので、暖かくなったらすぐやらねばと決めていた。

12月の管理会社の会合で、このタウンハウスの各ユニットの持ち主は、3年に1回はプロのクリーニング会社にしてもらわないといけないというルールが、新しくできたからだ。この乾燥機の風が外にでていく通気孔の部分がごみでつまると、火事の原因になるというから、みんな必死でやるというわけだ。

管理会社の推薦で、この辺りでは、安価で、エクセレントな仕事をすることで定評のプロフェッショナル、ロン・マクファーレンに頼む。10時過ぎに大きな声のロンが到着。電話では、恐ろしくすごみがあったので、さぞや中西部の太っちょのおっちゃんを想像していたら、すらりとした背の高いおじさん。なんと92歳になるよぼよぼのおじいちゃん(ロンのお父さん)をアシスタントに連れている。

ばかでかい丸い形の掃除機のようなもので、乾燥機の回りを掃除し、まず、通気孔と乾燥機をつなぐパイプが、プラスティック製で法律に違反しているとのことで、捨てるよう指示された。これも焼けてしまうというわけだろう。金属製のに取り替えられた。

しばらく、通気孔を乾燥機がある側から掃除していたが、うまくいかないので、屋根の上についている通気孔の出口をロンがチェック。なんと出口に小さなスクリーンがあり、そこにごみが大量にくっついて風をさえぎっている。「管理会社の雇われ掃除人が取らなければいけないのに・・・」とロンがぶつぶつ言っている。これを何年もほっておいたら・・・と思うとぞっとする。それをロンがとりのぞいて、出口周辺を掃除すると、見事に風が通って、細かいごみが出て行く!

掃除機の横の椅子にちょこんと座ったロンのお父さんが、ロンの指示で、でかい掃除機のスイッチを押す役目。掃除機の騒音で聞こえにくいので、ロンがすごい声でどなる。おじいちゃんの耳が遠いらしく、ときどき指示もよくわかっていない。怒っているのかと思うほど、ロンは怒鳴る。ロンが屋根に上っている時は、このおじいちゃんは暇でウトウト。ウーン、不思議だ。

あっという間に掃除が終わり、時計を見たら、10時50分。40分でやってくれた。部品も取り替えたので、計140ドルなり。しかし、手早く確実な仕事で、安いとみた。皆さんもまだドライヤー・ベント・クリーニングをしていなければ、ロンに頼めば、すぐに手際よくやってくれますよ。

Just Dryer Vents, Ron MacFariane 847-634-8688

写真は、右がロンで左がアシスタントの92歳のおじいちゃん
右上の方に見える黒い突起が通気孔の出口で、ここに小さなスクリーンがあり、ごみがつまっていた。

ケニー・遠藤のグレイト太鼓パフォーマンス!

2008-04-25 | スポーツ一般・娯楽
4月22日、今週の火曜日にハーパー・カレッジで、しびれるコンサートがあった。世界的に有名な、ホノルル在住の日系人、ケニー・遠藤氏による太鼓のパフォーマンスが、4人の仲間たちと共ににあり、そのパワフルな演奏で、大学の関係者、地元の人たちを驚かせた。

日本人の笛奏者、渡辺かおる氏の日本古来の笛の音色に呼応しながら、太鼓を静かにたたく遠藤氏。一瞬、平安時代の日本にスリップしたかのような不思議な空間がハーパー・カレッジのコンサート会場に広がる。渡辺氏は、修行僧のような威厳をたたえた不思議な人だった。

その太鼓が時にはパワフルになり、私たちに主張し、ときには静かに話しかけながら、観客とコミュニケーションをとっている。ジャズ風にも聞こえるし、アフリカの民族音楽を取り入れているような瞬間もある。東洋と西欧の融合が誠にクールで、新しい音をかもし出す。

ハイライトは、2人組で体全体で回りながら、手をあげて、交互に2つの太鼓をたたくエネルギッシュなパフォーマンスが圧巻。ロス・アンジェルスやシアトルなどアメリカ各地から集まった若い男女3人の日系人たちのほとばしるようなパフォーマンスが、観客の心をゆさぶった。

また、さまざまな太鼓と現代のドラムに使われる一部分との合体のパフォーマンスも遠藤氏が見せてくれた。

最後の方の遠藤氏と渡辺氏の歌舞伎と能の場面に使われるという2人の演奏は、世界中に普遍に存在するミステリアスなアバンギャルドなアートの世界を創りあげていたような気がする。

遠藤氏の話では、アメリカには何百もの太鼓演奏のグループがあるという。知らなかった、そんなに太鼓が人気とは。私たち純粋な日本育ちの日本人があまり見向きもしないでいるというのに、日系人たちは、日本古来の文化をアメリカ人たちに努力して伝えようとしている。そんな熱意にいたく感動してしまった。

3人のうちの1人、ロス・アンジェルスに住む日系人4世の若者、アダム・戸田氏は、他の仕事をしながら、太鼓の演奏をしているという。6才からお兄さんと共に、日本人の彼らのおばあさんに太鼓を教わったという。日本にも住んだことがあるという戸田氏は、日本で仕事を見つけて住みたいという。

そして、パフォーマンスを観ながら、シカゴ日本人学校全日校中学部のソーランを思い出した。去年の6月のジャパン・フェスティバルで、生徒たちは、初めて太鼓を取り入れた新しいソーランを披露した。短い期間で、勉強と両立させながら、見事にみんな素晴らしい力強い踊りを披露してくれた。シカゴの地で、日本人の中学生たちが、日本の伝統を誇り高く披露する。そのことは、本当に意義のあることだと認識した。今回の遠藤氏の太鼓のパフォーマンスをみんなに見せたかったなあ。ハワイに住む遠藤氏をぜひいつか日本人学校によんでみたい。

ケニー・遠藤氏のウェッブサイト:www.kennyendo.com