Kuniのウィンディ・シティへの手紙

シカゴ駐在生活を振り返りながら、帰国子女動向、日本の教育、アート、音楽、芸能、社会問題、日常生活等の情報を発信。

日本の小学生の習い事~下の息子の場合~スイミングに空手

2009-11-29 | 日本の教育一般
久しぶりに小学4年生の下の息子のことを書こう。
上の息子の高校受験のことで頭がいっぱいで、下の息子の方でいろんなことがあってもすぐにふっとんでしまう。
小学生ネタの記事を読みたかった読者の方たち、ごめんなさい!
また、シカゴの同級生だった友達は、息子がどういう習い事をしているか、気になっていることだろう。

シカゴでは、硬式野球でチームにも入っていた息子だが、日本に帰国してからはなぜか「野球をしたい」とは言わなかった。
とりあえず、スイミングにはすぐ入って、この1年間ずっと続けている。
しかし、このスイミングだが、息子のまわりの友達は4年生になって一斉にやめている。
お母さんたちが言うには、「この辺のナラワシなのよ、4年生になると、スイミングやめるっていうのは・・・」
「はぁ・・・なぜだ!!」

だいたいみんな一通りバタフライまでマスターしてタイムを競うだけになり、つまらなくなるらしい。
「Oh, it's done!」ということだろう。
他の習い事があり、塾にも本格的に行きだすのが4年生だ。
中学受験するなら、4年生の始めごろから塾に行き始めないと手遅れになってしまう。
というわけで、親側からも習い事削るなら、スイミングとなるらしい。
おかげで、何でもかんでもまわりがやることをマネしたがるうちの息子も「オレもスイミングやめて、みんなのように塾に行きたい!」と言い出す始末。
せっかく、クロールが形になってきたというに・・・ウウッ、許さん!

つい最近まで、スイミングだけしか習い事はせず、ストレスをかけず、のんびりじっくり日本の学校や環境に慣らしていったつもりの私たち家族。
まあ、単に忙しくて、お金をけちっていただけなんだけど・・・

それにしても、小学校中学年で帰国すると愕然とする事実。
みんな幼稚園から始めたさまざな習い事を小学中学年となれば、一通り極めているため、初心者同然の息子のはるか先を歩いているのだ。
スイミング然り、お習字然り、そろばん然り、野球やサッカーなんて勿論すごいのだろう。

去年小学3年生の息子がスイミングを下の級から始めたというのに、すでに友達は14級とはるかかなた。
息子は、11月終わりのテストで、2回失敗した6級をやっとクリアするまでこぎつけたのだが・・・
1級1級をクリアするのは結構厳しく、きちんとしたフォームを重視し、すみずみまでチェックする日本のスイミング。
アメリカのスイミングは少人数で(たまには休みがでれば、個人レッスンになっちゃうくらい)手厚いインストラクターにみえたものの、ただひたすら泳いでりゃいいって感じで、野球をやらない冬に短期クラスを取っていたものの、まったく日本のスイミングには役に立たなかった。

地元の小学生用のスポーツ新聞などには、そろばんやお習字の段を持っている児童の名前がずらり並んでいて、ため息しかでないっす。
こんな感じなので、息子が選んだ生物好きの道というのは、賢い選択かもしれない。

スポーツに関して、息子は、仲良しの友達が空手をやっているので、同じところで「空手がやりたい!」と言い出し、今月から週に1回空手も始めた。
最近のこのあたりの小学生の習い事の傾向として、野球やサッカーなどの団体スポーツは子供たちがやりたくても避ける親が多くなってきているらしい。
やっている人たちの話を聞き、相当大変だというのも大きな理由らしい。
よって、週1回の習い事感覚の空手は大人気のようだ。

息子が入った空手教室は、地元の公民館でボランティア講師の方たちがやっているため、費用も安めなので、どんどん会員が増えたそうだ。
息子は、お試しを3回もしてもらい、ぎりぎりセーフで入会することができた。
空手衣に黒い刺繍で名前が入り、見た目もカッコいい!
「ああ、よかった、空手で・・・」とほっとする。
アメリカではあんなに必死で野球をやらせて、応援していたのだが、自分の仕事もあり、上の息子の受験もありなので、下の息子が選んでくれたスポーツが親がかりでなかったので、つくづく「本当によかった」と胸をなでおろす今日この頃である。


追伸

4年生といえば、中学受験をするか否か視野に入れなければならない時期である。
息子も興味のある学校もあり、まわりの友達がみんな行っているので、塾に行きたくなったようだ。
上の息子の受験が終わってから考えようと思っていたのだが、ただちに、下の息子の塾を考えないといけないようだ。
ああ、メンドーじゃ!
お金をどうやって捻出したらいいのか!


忙しさで体調くずしちまった!~でも私立高校個別相談会

2009-11-24 | 日本の教育一般
毎日超忙しい!
やることが次から次から溢れてきて、机の周りはさまざまな資料だらけである。
土曜日、下の息子の音楽発表会を見に行って、のどが痛くなり、2日間寝ていた。
熱はないので、インフルエンザではないみたい。

でも、月曜日は頑張って1人で、上の息子の難易度の高い滑り止めの私立高校の個別相談会に行き、確約をしかともらった。
きちっとしたハンコを押してもらい、3年特待の話もでて、やれやれだった。
すごく念入りにハンコを押していたから、相談会にのぞむ前に、担当者は何べんも練習するのかしら?と思ったほど。

ハンコと書いて、話がとぶが、日本に帰国したてのとき、銀行で印鑑がうまく押せずに何回もやり直した。
銀行の人から何べんもやり直させられた。
そんなに大事なのか、ハンコが!とどなりたくなったほど。
だって、アメリカならサインでOKじゃん。

確約をもらって、すでに前に話している親切な担当の先生に挨拶しに行ったら、野球部の練習試合をやっているとのこと。
この先生は、とても面倒見がよくて、話していてほっとする。
息子も私も大好き!
こんな営業肌の先生もいるんだなあ、私立には。
先生の勢いにつられて、野球部の試合をついつい見に行ってしまった。

この学校の野球部の試合の雰囲気がよかった!
息子を連れて来ればよかったと深く後悔!
お母さんたちもすごく感じがよくて、いいお子さんを育てているんだろうなあとすぐわかった。
この日が今年の練習試合最後だったから、がんばって行った甲斐があった。
うちの息子にとって、野球部の活動のプライオリティは高いから、野球部を見ておくことが大事なのだ。
すでにこの学校の野球部の練習は、かなり前に息子と2人で見学していて、若々しい監督さんも部員たちと一緒になってプレーしていて、すごく感じがよかった。
ウーン、惹かれるなあ・・・

なんて、高校のことを書くつもりはなかったのに、勝手に指が動いている。
ブログ書いている暇ないんだけど・・・
ここに書くことは、一種のストレス解消なので、お許しを!

今日はまだまだ雑用が残っている。
頼まれた重要な翻訳のチェックもある。
今週中になんとかやらなくては!


追伸

でもね、どんなに忙しくても、シカゴから帰国する前のすさまじい忙しさに比べれば、どうってことないと思えるんだよね。
去年の11月1日に日本に帰国したわけだけど、10月までの引越し準備とさまざまな手続きは大変だった。

あのプレッシャーはすごかった!
だって、引越しの日までに大量の荷物をどうにかしなくちゃいけなかったから。
毎日毎日いろんなものを人にあげて、処分しまくっていた。
皆さま、あの荷物は役に立っているのでしょうか?

こうしているときも、帰国が決まって荷物を処分している駐在員の家族がいるんだろうなあ。




志望校が決定しない?!でも願書は準備しなくちゃ!~高校受験

2009-11-20 | 日本の教育一般
またまた受験ネタですみません。昨日から冬のような寒さを感じながら、12月が目の前にせまってきた。なのに・・・息子の決定したかにみえた志望校が、11月に入ってぶれ始めた。私立の第一志望は決まったものの、公立が2校のうちどちらにするか迷っている。私は1人で焦る。当の息子は志望校を決めることよりもやることがいっぱいのため、悠々としている感じ。市の学力テスト、期末テスト、北辰テストと立て続けに結果がでてきて、一喜一憂。ってほどでもないか!「まあ、いつもどおり、こんなもんでしょ」と淡々としている。

今日は11月の北辰テストの結果がきたので、早速2校の滑り止めの私立高校に電話する。1校は確約とりにこいとのこと。12月の北辰結果では3年特待も可能性ありとのこと。もう1つの学校は今の段階では準特待(入学金免除)らしい。北辰テストは、波があって、曲者だが、志望校の本番の前に滑り止め私立校の合格の確約や特待の確約をもらえるとあって、私たちにとって、やはり有難い存在だろう。私立難関校や公立をめざす子供たちにとって、精神的なささえになるのだろう。

私は、スケジュール表と毎日にらめっこしながら、2月までの受験スケジュールを少しづつ立てている。まるで息子のマネージャーじゃ。今月、今日電話した私立の確約をとる個別相談にいかなくてはいけない。また、突如、浮上してきた私立も今月中に息子とともに見学に行けねば!駿台模試もあるし・・・

ついに、今日カレンダーをめくるのが大変なので、3か月分をパソコン横に貼り付けた。新しいカレンダーを買ってきて、肝心の受験本番の2月分を張らなくては。受験日程の予定をうまく立てるのも大仕事なのだろう。

12月始めには、書類をそろえて、中学へ願書と調査書作成願いを12月18日までに提出しなければならない。だから私は焦っている。自分の仕事も12月始めに大きな山がおとずれるため、来週から少しづつ親子で願書を書き始めることにした。机の周りにあるすさまじい量の資料の山を整理し始める。ボックスを買ってきて、重要な資料を別に立てておくことにした。受験候補からはずれた数々の学校の資料も別に残している。捨てずにおいておいてよかった。今月直面したように、この中から再び突如候補にあがってくる学校もあるからだ。

という感じで毎日が過ぎております。シカゴの皆さま、今日は思いのまま書き連ねておりますが、少しは参考になっているでしょうか?中1、中2生を持つ親御さん、中3になる前に、あるいは、中3の早い時期から、1校でも多く高校の説明会や見学に参加されておいてください。うちのように6月から説明会に参加したぐらいでは、時間が足りなくなります。いや、帰国子女としてのリサーチの仕方が間違っていたかもしれません。うちは、国内一般生徒と帰国生徒の中間のような感じなので、どっちつかずだったかもしれません。海外日本人学校出身者という立場は、むずかしいものです。しかし、まだ時間はあると信じて。最後までねばって、息子にとってベストな学校を見つけるお手伝いをしていこうと思っております。

再び、日本での自転車の重要性について~中学生にとって外見も大切

2009-11-16 | 日本生活雑感
またまた自転車について物申す!前回の投稿で日本での自転車の明暗を書いたのだが、生活必需品であることは変わりない。

今日、やっとやっと上の息子の自転車を買った。
帰国後1年たって、やっとである。今まで10年以上も使っているボロ自転車を親子で兼用していたのだ。私たちがアメリカに駐在していた約7年間はずっと外にほっていたので、さびついていて、走るとギィーギィーいうほどひどい状態。おまけに、大量に買い物を自転車で行うため、後ろについている小さな子供をのせる荷台ははずせない。下の子が2歳でアメリカに渡ったため、そのままの状態で時間が経過。でも、買い物袋を2袋積めるため、絶対にはずせない。

息子が何も文句を言わないでこのボロ自転車を利用してくれていたため、ついつい息子の自転車を買うのを忘れていた。息子が乗っていたマウンテンバイクは、小さくなり、下の子が乗っている。上の息子は、遠く野球部の試合に行くときも大きな野球用具一式をこのボロ自転車に乗せて行っていた。

ある時、息子が突然、「女の子たちがよく聞くんだよなぁ、B君の自転車なんでそんなにボロいの?」って。「エッ、そんなこと言われてたのか」と愕然とする私。ひどい状態で、子供を乗せる荷台がついている古いママちゃり自転車に乗っている息子が不思議でならなかったらしい。他の男友達からもかなりひどいことをしょっちゅう言われていたようだ。息子が学校で弱味を見せないので、弱点を見つけるとそこを徹底的につく友達がいるらしい。「なんで、Bの家はそんなに(自転車を買えないほど)お金がないんだ!」とまで言われていたという。

女の子たちに言われたと聞いた時点で、私はママ友だちに中学生にとっての自転車の外見の重要性を聞いた。「そりゃあ、そんな変な荷台つけてたら、恥ずかしいにきまっているじゃない。かわいそうだよ、B君が!」とみんなから真っ先に言われる。もっと早く「自分の自転車がほしい」と言ってくれればよかったのに・・・私も日々の忙しさにかまけて、気付いてはいたのだが、ついついほっていた。このように、帰国後1年たってもまだまだそろえなくてはいけないものがでてくる。このとき、呆然としていた私へのママ友の励ましのフォローが素晴らしかった。「普通なら絶対(買えと)言うのに、言わないで我慢しているところが、B君のいい所じゃない!」そうなのです、いつもカルチャーショックを味わっている私に、さりげなく救いの手をママ友のみんなはさしだしてくれる。

でも、考えてみたら、アメリカにいたら、絶対にアメリカ人はそんなこと(人の自転車の外見なんて)を気にしないだろう。シカゴでは、自動車でどこに行くのも移動していたから、自転車に乗る機会が少なかった。冬は氷点下の寒さで、道さえ長時間歩くのは不可能だ。自動車だって、古くてボロボロになった自動車を運転している人は結構いる。みんな他の人の持っているものに一々ケチはつけない。人は人、自分は自分なのだ。「ばかばかしい!人の自転車なんてどうでもいいじゃん!」とまたまた叫びたくなる。あーあ、ストレスじゃ!帰国後一年でもアメリカでの感覚が抜けない。

そして、中学生がどんな自転車に乗っているかを確認。ママちゃりが多く、1万円台ぐらいのをみんな持っているのだという。みんな安いので我慢しているのだ。とりあえず、1万円台の自転車を捜す。しかし、1万円台は26のサイズばかり。息子のサイズ27は、2万円以上する。お店の人が言うには、高校生は安い自転車のを買って、しょっちゅうこわして修理にだすため、修理代が高くつくという。高校生の脚力がすごいので、こわれるのだという。一瞬、迷ったが、ここまで買うのを引き伸ばし、息子にもいやな思いをずっとさせていたこともあって、ギアつきの2万6000円ぐらいするのをえいやっと買ってやった。今までさんざんバカにされた友達に金額を言うのだ、息子よ!うちはそんなに貧乏じゃないぞ!しかし、息子はこの私のように子供っぽくないので、何もみんなに言わないだろう。だから、このブログに書くことで、ストレスを解消しようっと。駐在員友達ならわかってくれるかしら・・・

というわけで、駐在員の皆さま、日本に帰国されたあかつきには、ぜひいい自転車を子供たちに真っ先に買ってあげてください。私も新しい自転車買わないと、教え子たちにチェックされたらバカにされるなぁ。




シカゴ仲間の帰国子女高校受験情報に感謝!

2009-11-13 | 帰国子女動向
今日は、久しぶりにフレンチレストランでランチ。たとえ多少値が張っても、今日は絶対に見逃せないランチであった。2人の先輩ママたち、シカゴ日本人学校時代のママ友とその友達から帰国子女の高校受験情報を細かく教えてもらえたからだ。

1人は、息子の同級生のお母さんで、上の息子さんは、倍率の高い人気公立高校の2年生。もう1人は、2人の息子さんたちを最難関私立高校に入れたお母さん。お兄さんの方は、その高校の付属の大学2年生で、現在海外留学中だという。もうこれを聞いただけで、受験前の息子を持つ母としては、「うらやましい!」と思わず憧れのまなざしで二人を見てしまう。

今日の彼女たちの詳しい話で、帰国子女は、やはり帰国子女を持つ親たちの情報が一番だということがよくわかった。受験校の選び方、帰国枠で受けるか否か、塾の選び方などさまざまな方法が的確にわかってくる。自分の子供たちのたどってきた道をもとに、あらゆる方向から学校を吟味して、受験校を順番に決めている。中3の始めに聞くべきだったかも・・・いや、志望校が固まってきた今こそ、こういう情報が生きてくるのかもしれない。息子の志望校の偏差値の高めの滑り止め校の選び方のポイントを教えてもらった。おかげで、私たちが選択していなかった学校が、今日いきなり浮上してきた。なぜ、そこまで子供たちに合う志望校をしぼれたかというと、帰国のお母さん同士で常に受験の情報交換ができたからだという。勿論、兄弟で高校受験を経験してさまざまな学校を見てきたからこそ、的確な判断ができるのだろう。周りにそういう仲間がいなかった私は、今まで孤軍奮闘であった。周りの息子の中学の友達とは、まったく状況が違うため、みんなの情報では足りないのだ。息子が通っている個別の塾も帰国子女情報がほとんどない。「やはり、帰国子女に強い塾に聞いてみなくては」との思いを強くした。受験勉強に忙しいこの時期の帰国子女たちの受験は、親たちの情報量にかかっているのだ!

今日は、2人に感謝、感謝であった。


日本の自転車通勤の明暗

2009-11-12 | 日本生活雑感
今日は外に出ると、冬のような気候。でも、交通費がでないので、お金を節約するために、自転車を20分以上ひたすらこいで、仕事に出かけた。帰りが5時過ぎで遅くなったので、体中が冷え切って、疲れが倍増してしまった。ただ、自転車は、エコにも貢献し、お金がかからず、体にもいいときているから、一石三鳥の効力がある。

しかし、日本のせまい住宅地の道をこぐのは、大変だ。こちらが注意していても、いつ何時車や人が突然でてきて、事故に合う可能性がある。時間に余裕を持って家を出て、すべての方向を見定めながら、ゆっくり慎重に自転車を走らせる。先日、勤務している学校の1人の先生と話していたら、その先生は同じ町内のご近所さんで、私より学校に近い。だが、この先生は、自転車は大変危険なので、こわくて、自動車で通っていると言う。確かに、彼女の言う通りだ。だが、私は日本のせまい道は運転する勇気がない。学校の場所が電車では、かなり遠回りになり、へたしたら、自転車よりも時間がかかってしまうので、自転車しか選択の余地はない。

昨日だったか、NHKの朝のニュースで、自転車の事故が多発しているという報道をしていた。ものすごい勢いで、赤信号を横断して、事故を起こし、死亡させてしまったり、ぶつかった衝撃で、肩等を骨折し、重傷を負わせ、一千万円以上も払わなくてはならなくなったりしたケースを紹介していた。急いでいると、赤信号をついつい無視してしまったりするが、大変な事故に結びついてしまうことがわかった。

雨の日もかさをさしながら、自転車をこぐ人が多いが、視界が相当せばまる。昨日のような土砂降りの日は、勿論、少しでも雨なら、めんどくさくても、電車を使うようにしている。

などと自転車の大変さをいろいろと書いていると、やはりどこに行くにも自動車で子供たちを数人のせてスイスイ移動できた道の広いアメリカ生活は楽だったよなぁ!

息子が女子中学生に読書の勧め~「読書は受験勉強だ!」

2009-11-10 | 日本の中学校
受験生でも読書の秋は変わらない。上の息子は、受験勉強とテストの合間をぬって黙々と読書に励む。私は、「また、勉強もしないで、本を読んで!」と心配になるのだが、息子の理論では、「読書も受験勉強」となるらしい。実際、テストの国語能力や作文力は上がり続けている。

昨日息子に聞いた学校での面白い出来事。昨日は、2回目のさいたま市の学力テストが行われた。そこそこむずかしかったようで、前回よりもみんな悪かったらしい。一人の女子が、放課後、最初息子に英語のテストのリスニングのことを質問してきた。息子が懇切丁寧に内容を解説していたら、他の女子も集まって聞いていたらしい。6人の女の子に囲まれた息子。英語のテスト全体の解説になってしまった。

そこで、みんなが、「なんで、そんなに頭がいいの?」「どういう勉強をしているの?」と聞くので、つい「本を読んでいるから」と答えてしまった息子。(だって、特別な勉強はしていないわけだし・・・これは事実だ)すると、みんなが、「頭が良くなる本を貸して!」と息子に言う。そして、6人の女の子たちが、息子の机の中をあさり、今読んでいる本を探す。福井晴敏の「Twelve YO」を見つける。自衛隊のことを描いている本らしい。女の子たちは、それを見て、あきれる。しかし、最後に、「頭が良くなる本」を持ってくることを約束させられる。

そして、律儀な息子は、本棚から丁寧に女の子にも読みやすくまとまっている本を6冊選んで、ヒーコラ言いながら、30分歩いて学校に6冊とも持っていった。女の子に貸すため、内容が過激な本、歴史物、野球の本は避けたようだ。



しかし、その6冊の本を借りに来たのは、6人のうちたったの1人だったらしい。他の女の子たちは、本のことなんて、すっかり忘れていたようだ。まさに、骨折り損のくたびれもうけ。ちなみに、1人の女の子に貸した本は、重松清の「エイジ」でした。でも、この受験の追い込み時期、今さら一時的に本を読んでも、急激に読解力ってつかないと思うんだけど・・・

写真は、女の子たちのために選んだ6冊。息子は、小学生の頃からこの重松清の本を愛読。息子は小学5年生のとき、四谷大塚の「予習シリーズ」の国語を独学で、解いていたのだが、このテキストにも中学受験の入試問題として、重松の「エイジ」「ナイフ」などはかなりでていた。その当時、椎名誠の「岳物語」は中学受験の定番だったっけ。伊集院静の短編小説もでていた。これらの作家の少年ものは、きっと読みやすいと思うので、小学生を持つ親も参考にして、子供たちに勧めてみてもいいかも。

個人的には、中学生には石田衣良の直木賞受賞作「4TEEN [フォーティーン]」がお勧めだ。月島に住む4人の中学2年生の男の子たちの冒険物語。彼らは自転車で風を切って月島を走り回る。息子たちのように・・・いや、部活に明け暮れていた中2だった息子たちよりもずっと自由に。「自分自身の十代のなかで一番たのしかった年はいくつだったろうか。高校時代は本ばかり読んで暗かった。やはり中学生がいいだろう。それも受験勉強が厳しい三年生でも、まだ中学に慣れていない一年生でもない。やはり底抜けにたのしかったのは、中学二年生十四歳のときだ。」と石田氏はあとがきに書いている。私は、アメリカにいて見れなかったが、ドラマ化もされたんだよね。この小説のキャラクター、ダイやテツローやジュンたちの数年後が見たい。



結構きわどいシーンがあるので、息子はこの本を女の子たちには勧めなかった。私は、息子に中1ぐらいで、思い切ってこれを勧めたが・・・最近、「フォーティーン」の新しいバージョンがでたんだよね。

学校説明会大詰め~森林に囲まれた早稲田大学本庄高等学院

2009-11-09 | 日本の教育一般
11月7日、秋晴れの土曜日、埼玉県本庄市まで家族でドライブ。本庄って何があるのだろう?何が名物なのかさえわからない。かなりの田舎なのだろうか?自宅のあるさいたま市から関越自動車道を走ること1時間。約80キロを北上する。高速を降りてすぐに、上越新幹線の早稲田本庄駅ガ見えてくる。この駅が開業したのが2004年。早稲田大学本庄高等学院のために、駅までできてしまうとは・・・駅の周りで工事をしているのでわかりずらかったが、駅の目の前の丘陵がかの早稲田大学本庄高等学院。



この学校には門がない。これは、早稲田大学のみんなに門戸を開くという意味がこめられているらしい。この日は、2回説明会が行われ、1回目の説明会の参加者の車で駐車場はいっぱい。あふれた車は路上脇に整然ととめられ、車から降りると、あたりはうっそうとした木に囲まれている。「軽井沢の別荘地のようだ!」と主人が言う。建物が丘に囲まれて見えない。「まむしに注意!」というような看板まである。どのくらいの広さなのかは想像もつかないが、広大な敷地である。

こんなアメリカの郊外の大学のキャンパスのような高校を訪れるのは、初めて。ここまで自然と一体化している高校は、日本ではめずらしいであろう。説明会に来ている受験生は、ほとんどが詰襟の学生服を着ている。ということは、埼玉周辺の生徒たちが多いのだろうか?以前参加した東京の都心の私立高校の説明会では、詰襟は、息子と1人ぐらいで、みんなラフな私服だった。

1時からの説明会は、ぎっしりだったが、私たちがでた3時過ぎから始まった説明会は、さほど込んでいなかった。この日は、埼玉県の最難関校慶應志木の説明会もあった。こちらは、たった1日しか説明会の日を設けてなくて、なんとなく、「来るなら来い」という感じだが、早稲田本庄は、3回ほど説明会があり、私たちは、遅まきながら、最近になってパンフレットを熟読し、俄然興味がでてきて、あわてて予約を要れ、最後の回の説明会にくることができた。

1982年に創立した同校は、男女共学に2007年に踏み切り、今年度全学年で共学がそろったという。第一学年の募集人員は、男子240名、女子80名なので、共学とはいえ女子の数は少ない。早慶で男女共学校は、この早稲田本庄、早稲田実業、そして慶應湘南藤沢の3校。早稲田大学の2つの附属校の1つで、原則として全員が早稲田大学に進学する。

教頭先生の話では、この学校の特徴は、「多様性とともにのびやかさがある」という。この美しく豊かな自然環境に囲まれて、勉学や運動に励み、みんなで汗を流し、心が開放されるからこそ、本当の意味での学問が身につくという。古墳群に囲まれた大久保山という場所にあり、まむし、たぬき、野うさぎなどがでるという。早稲田本庄駅周辺には、一見したら何もなかった。勿論大自然に囲まれた学校周辺にも何もないだろう。だからこそ、学生生活に集中できるというわけか。

大学受験に追われることなく、早稲田大学に向けて自分の興味のある学問を追求できるのだ。2年生から早稲田大学が高校生に開放している講座を受講することができ、3年次には、週の約半分に当たる授業を自由に選択できる。パンフレットに書かれている受講できる講座は、私たちも取りたくなるようなものばかり。

そして、最大の特色は、2万字以上の卒業論文を書くことが課せられている。上の息子が一番興味を持った所がここだ。作文を書くのが大好きな息子にとって、自分の研究していることを論文に書くということが一番やりたいらしい。彼の一番興味のある科目は日本史だが、その中で本を精読している分野は、太平洋戦争。太平洋戦争をさまざまな角度から研究していて、これをじっくり検証したいらしい。この学校に卒論があることを知って、目を輝かせて、「いいなあ、今からでも書きてぇ!」と叫んだほどである。

そして、いままで学校説明会には一度も参加しなかった主人が、この学校に興味を持ったのは、委託ホームと呼ばれる制度があることだ。いつなんどきまた海外赴任になるかもしれないうちにとって、こういう施設がある学校は貴重だ。だから、この学校は、海外から、あるいは日本国中から生徒が集まるようだ。帰国枠は、I選抜と呼ばれる自己推薦の入学試験の定員が20名、帰国生入学試験の定員が25名。倍率はかなり高い人気の難関校。説明会に出かけた時間が遅かったので、ゆっくり施設を見学できなかったのだが、遠く離れた学校でもこれだけの生徒を集めるという理由がよくわかった。そりゃあ、誰だって入れたいですよ、こういう学校に。学力とお金があれば!キャンパスを歩いている生徒たちが輝いてみえました!


追伸
時間がなくて、全体の写真も撮れず残念。たった1枚しか撮れませんでした。あんなに遠くまで行ったのに・・・また、この投稿に追加情報を入れるので、チェック願います!

松井秀喜選手、ワールドシリーズMVP受賞!~ヤンキースを9年ぶりのワールドチャンピオンに導く

2009-11-05 | メジャーリーグ
今日は、日本人として胸がスカッとする大ニュースをリポートしよう。ヤンキースの松井秀喜選手が、ワールドシリーズの立役者となり、日本人として初めてワールドシリーズのMVPに選ばれた。ヤンキースの本拠地、ヤンキースタジアムで、3安打6打点と大活躍し、7対3でフィリーズを破り、ヤンキースを9年ぶりのワールドチャンピオンに導くという大快挙を成し遂げた。イチローでもなしえなかったことである。

ヤンキースがワールドチャンピオンになるというのは、2003年からメジャーリーガーになった松井選手にとって、念願だった。ヤンキースに入団した2003年、松井選手は、ワールドシリーズでホームランを放っているが、ヤンキースはワールドチャンピオンをのがしている。井口選手、田口選手、松坂選手と日本人メジャーリーガーたちがチームをワールドチャンピオンに導いてきた中で、松井選手はひたすらこのときを待っていた。2006年、外野の守備で手首を骨折するという大怪我を負って以来、このところ怪我に泣き、来季メジャーリーガーとしてアメリカにとどまるのかどうか私たちが心配するほどであった。

しかし、大舞台に強い松井選手。このワールドシリーズでは、ホームランを3本も放つ。どんなコースもヒットにさせるような勢いであった。構えを見ると、手首を骨折したあとに変えた独特のがにまた打法だ。太ももの外側の筋肉がやや盛り上がってみえる。日々足腰をきたえてきたのだろう。袖をプルンとふりながら、身構える。何本か鋭いファールを打ったあと、ベテラン投手、ペドロ・マルチネスをとらえたホームランは完璧だった。


パーフェクトなホームラン 写真 ロイターより

私は、「なんで、ペドロは松井を歩かせないんだ!」と不思議に思ったほど松井選手絶好調。このときの1塁走者は、Aロッド。上の息子は、「Aロッドを1塁におくなんて、なんて贅沢な場面なんだ!」と叫んでいた。松井選手がホームランを打って、ベンチに帰ってきたときテレビに映ったAロッドが小さく見えたほど、松井選手は大ヒーローと化していた。

松井選手は、この後、シングルヒット、2塁打と続く。ヤンキースのこの日の得点、7点中6打点をたたきだしているから、まさに松井選手の力でヤンキースをチャンピオンに導いたといえよう。観客からMVPコールが湧き上がるほど見せつけた。今年でヤンキースの契約が切れるとあって、私たちファンも心配し続けてきたが、これで来季は大丈夫であろう。息子は、ずっと松井選手の大ファンだったので、今日は親子で喜びをわかちあった。

7年間メジャーでこつこつ努力したきた松井選手、MVP受賞、そしてワールドチャンピオンおめでとう!!

「努力することが才能である」 松井選手の印象深い言葉の一つ



帰国後一年、帰国子女としての息子のつぶやき~「やっぱり日本人学校でよかった」

2009-11-04 | 帰国子女動向
今日、上の息子と受験勉強の話をしていたら、「もしも現地校に行っていたら、どうなっていただろうか」という話になった。息子は、英会話はある程度できるが、現地校に行っていた友達の英語力に対しては「到底かなわない」と思っている。きっと心のどこかですらすらネイティブのように英語がでてくる現地校出身の帰国子女たちのことをうらやましいと感じることもあるだろう。だが、息子はきっぱり言った。「やはり日本人学校(全日校)でよかった!」と。

現地校に行っていたら、「今のような(絶対的な)日本語力はつかなかったろう」と言う。「きっと、日本語がおかしくなっていただろうなぁ・・・」とつくづく言う。息子にとっての最大の武器は、膨大な読書量できたえてきた、日本語能力だ。そして、勿論全日校でのいたせりつくせりの面倒見のいいプログラム内容が、いつ帰国してもいいように、日本の教育に準拠し、それ以上のものを息子にたたきこんでくれた。おかげで、塾に行かなくても、受験において、国語や英語はまったく問題ないし、(理科、社会は言うまでもない)今の中学校ではリーダーシップをすみずみまで発揮している。去年の11月の始めに日本に帰国して、あっという間にみんなをまとめるようになり、3年生からクラス委員となり、この2学期は、クラス委員会の学年代表にまでのしあがった。日本人学校では、日本人としてのアイデンティティも意識して、規律や礼儀なども年齢に応じて、子供たちを指導してくれた。そのため、息子は、帰国子女ながら、日本にいる中学生より、もっと礼儀正しい日本人のような気がする。最近では、私が変な日本語を使ったり、トンチンカンなことをすると、息子にしかられる次第である。

日本に帰国する前は、帰国子女なので、公立の中学だといじめられるのではないかと心配したが、幼馴染の友達も多いせいか、まったく問題なかった。超まじめな態度なので、ちょっと周りから浮いているが、それを気にせず堂々と自分のスタイルを通せるのも、みんなが反論できない強い言語能力のせいかもしれない。おかげで、私はいつも息子に日本語、とくに漢字を確認する。「どこに子供に漢字を聞く親がいるかなあ・・・まったく」とあきれられているが、ちょっとボケ気味の頭になりつつある私にとって、頼りにするしかない。

私はこの投稿で、日本人学校をみんなに勧めているわけではない。あくまでも息子の場合を述べただけである。うちににもう1人女の子がいたら、現地校を経験させたかった。現地校に通っていたら、月刊誌「海外子女教育」という雑誌に載っているようなさまざまな新しい経験ができただろうから。これからアメリカに赴任する家族は、日本人学校か現地校にしようかと選択をみんな迷うだろうが、子供たちの性格に合った学校を慎重に選ぶことが大事である。