Kuniのウィンディ・シティへの手紙

シカゴ駐在生活を振り返りながら、帰国子女動向、日本の教育、アート、音楽、芸能、社会問題、日常生活等の情報を発信。

「激闘!池田屋騒動!」~シカゴ日本人学校全日校運動会騎馬戦

2009-05-30 | シカゴ日本人学校全日校
なつかしのシカゴ日本人学校全日校の運動会の季節だ。HPに日程がでていないが、6月の始めであろう。あのあつ~い全日校の運動会を遠い日のことのように思い出していたら、中学部のU先生から内容を伝えるメールが届いた。今年の運動会の目玉である騎馬戦のテーマは、「激闘 池田屋騒動 2009」とある。私にはイマイチピンとこなかったのだが、社会科担当である熱血漢のU先生が、今年もみんなを引っ張り上げているようだ。

去年は、「川中島の戦い」がテーマで、赤白応援団長が、上杉謙信と武田信玄となり、赤組白組両方戦い方を練り上げて挑んだ熱い戦いが繰り広げられたのを鮮明に思い出す。NHKの大河ドラマのテーマソングなども使い、2つののぼりをこのU先生が徹夜で作り上げ、赤白大将を騎馬戦で担ぎ上げ、うちの息子は白組の大将騎馬ののぼりを持って、サムライ魂を見せてくれた。先生のメール内容を一読して、そのあまりの真剣さと去年の熱血ぶりを思い出し、私は思わずふきだしてしまった。以下U先生のメール内容である。

プログラム名は「激闘 池田屋騒動 2009」です。赤組団長が長州奇兵隊創設者 高杉晋作、白組団長が新撰組副隊長 土方歳三の2名が大将となり激突します。なぜこのような過激なプログラム名になったかというと、新しく派遣されてきた中学部数学の先生の出身が福島県会津若松市。なんと、松平容保公お膝元から派遣されてきたわけです。長州藩出身の私としては「長州藩と会津藩の120年におよぶ因縁」を調べ上げ、初めて福島県出身の方と同じ職場で仕事をするということは和解への第一歩と思い騎馬戦担当として名前を決定しました。(意味不明???)





授業でもその話(白虎隊や新撰組)を取り上げるとみんな興味津々に聞いていました。今年はのぼりの数も増やし、登場曲もこだわって、ど派手な演出を計画しています。国内では問題になりそうですが、ここでしかできないものをつくりあげていきたいと思います。





Yくんのもと同志たちががんばっていますよ。私たちシカゴ日本人学校中学校も29名という少人数になりましたが、卒業や転出した生徒の意志を引き継ぎ、益々盛り上がっていきたいと思います。Yくんのこれからの活躍を期待していますよ。  シカゴ松下村塾 Uより

いかがでしょう。この文章を読んだら、シカゴにいたら、運動会を見に行きたくなりませんか?前回の投稿で小学校の英会話でイチローと松井と通して、英語をたたきこむということをやってみたが、それと同じで、運動会という場をかりて、自分たちが歴史上の人物になりきり、戦うということで、生徒たちはさぞや徹底的に歴史の流れが頭に入ったことだろう。それにしても恐るべし、U先生の熱血力。息子は、このメールを読んで、「ちくしょう!土方は俺がやりたかった!」と地団駄ふんでいる。息子の話によると、この先生の授業は何時間聞いていても飽きないほど面白いらしい。私も一度聞きたかった、そのユニークな講義。そして、その先生の歴史への熱い思いは、今も日本に帰国した息子たちの心と体に脈打っているのである。だからこそ、修学旅行で息子は新撰組グッズを買いまくったのであろう。

そして、U先生から息子への熱き激励メールも届いた。これは、シカゴ日本人学校全日校中学部出身の者たちへのU先生からのメッセージともとれよう。

さてYくん、国内で孤軍奮闘とのこと。Y君は一本気な性格でしたからね。
私からYくんへのアドバイス「兵には正奇があり、戦いには虚実がある。奇をもって敵の虚を制すべし。」(誰の言葉か知っていますよね!)かたくなに正攻法を押し通せば、大きな衝突となり我が身も傷つく。時には柔軟に対応することで物事がうまくいくこともあるよ。歴史好き、本好きのYくんだから、歴史の事象から学ぶことも多いのでは!「機が熟し」た時、来るべき旗揚げのため、今のうちにしっかり気をため、自己研鑽に励むべし!

このメールを読んで、あまりの鋭さに、そして歴史の教訓が現代の中学生活に生きることに感動してしまった母である。U先生の素晴らしきアドバイス、息子の心に深く刻まれることでしょう。

のぼりの写真はU先生撮影、中学部のAポッドの様子 生徒会室が白組作戦会議室 社会科教室が赤組作戦会議室になっているとのこと

しかし、社会科教室が赤組とは、U先生は今年は赤組につくのであろうか?去年、U先生は赤組につき、白組が勝利して、U先生はなぜか坊主頭になったのを思い出す。今年はいったい・・・・

ウーン、自分の熱き思いをこのような形でみんなの大きな思い出として残せるとは、教師という職業は、究極なクリエーティビティに富んだ献身的なものと言えよう。シカゴ日本人学校全日校永遠あれ!

イチローと松井になる快感!~小学校の英会話講師

2009-05-28 | 日本の小学校
私が勤める小学校の英会話の時間は、先週と今週はかなり盛り上がった。私たち英会話講師、担任の先生、ALT(外人講師)が、日本人メジャーリーガー、イチローと松井秀喜に扮して登場。その日の目標表現をイチローと松井を通して、子供たちに聞かせるという画期的な(?)授業に挑戦。はたして、子供たちの反応はいかに!

4月から小学校の英会話講師を始めて、まだまだ、自分のペースがつかめない。冒頭の天気や曜日なども子供たちをうまくのせていないような気がする。いろいろ工夫しなくては!と感じるこの頃。先週から始まった6年生の単元は、「遊びにおいでよ!」友達の住んでいるところを聞いて、自分の予定をみながら、友達と遊べる日を聞く。

最初の時間は、「Where do you live?」という表現を教えなくてはいけない。先週、先に1クラスやってみて、これがなかなか子供たちにとって言いづらいということがわかった。音だけで1センテンスを聞き取るのも英語の音に慣れていない子供たちにとって、むずかしい。どうやって子供たちにもっていこうか?5年生担当のベテランやり手英会話講師、ユウコ先生に相談すると、ユウコ先生が、ボソッと一言すごいアイディアを運んできた。「去年私は、イチローと松井の写真を持ってきて、イチローと松井でやってみました」フムフム・・・しばらく考えて、それをイメージする。思わず心の中で、「これだ!」と手を打った。イチローと松井なら女の子だって知っている。場所は、ニューヨークとシアトルだ。どんぴしゃジャン!ユウコ先生、ありがとう!

早速、うちにあるマリナーズとヤンキースの帽子、そしてイチローと松井のティーシャツを探す。あった、あった。こんなことに役に立つとは・・・次の日それを持っていって、ユウコ先生にそのことを言うと、またまた素晴らしいアイディアを言ってくれる。「それはいいですね!子供たちにもやってみないかと聞けばやるかも」そうか、これならシャイな男の子でも野球好きならやるかもしれない、イチローと松井なら。

最初にやったクラスは、若い女性の担任のY先生。私の方が細身なので、イチロー、Y先生が松井に扮する。机に隠れてティーシャツを着てみんなを驚かす。Y先生扮する松井の方は、反応はまあまあ。ちょっと意外という感じ。2人の会話が始まる前に、私も思い切って、イチローのバッティングフォームのまねを少しやっちゃう。すると、「Kuni先生、カッコいい!」と1人の男の子が言ってくれる。キャーッ、快感!この時間は、普通の感じに先生も私も演じる。終わって「やりたい人?」と聞くと、たくさんの男の子が手を挙げて、帽子とティーシャツをうれしそうにはおり、みんなの前でややてれながらも、一生懸命英語で会話をかわす。他の子供たちもジーッと真剣に見ている。普段英語の時間、声をださないような子もヤンキースの帽子をかぶって、ニコニコしながら演技していた。

次のクラスは、スポーツマンタイプの若い男性のH先生。こちらは、細身の筋肉質の体つきなので、イチローに扮してもらう。藍色のマリナーズのイチローティーシャツがすごく似合って、カッコいい。「もしかしてこれはいけるかも!」と思いきや、H先生、イチローモードになっている雰囲気。と、いきなり、かさを持ちながら、バッティングフォームをまねしている。やっぱり、やる気だ!子供たちもびっくりしている。H先生、英語も調子よくでている。勿論、この時間も男の子たちの食いつきは抜群!数人の男の子たちがイチローと松井になって、果敢に新しい表現に挑戦する。「そのイチローティーシャツすごく似合ってますね!」と私が正直に言うと、H先生は照れたようだが、まんざらでもなさそう。

今週の3クラス目は、若いのりのいい女性のH先生のクラス。今回は、ALTのオスカーが松井、私がイチローになる。ここで、予期せぬ出来事が起こる・・・なんと女の子たちが「やりたい!」と次々に手を挙げたのだ。可愛らしい女版、イチロー・松井コンビの誕生。このクラスは女の子パワーに押されてか、なぜか男の子たちが恐れをなして、やりたがらない。不思議だ。

そして、今日は、イチロー・松井シリーズ第2弾に突入。今日はイチローと松井がお互い遊べる日を見つける。「Can you play on Tuesday? 」「Yes, I can.」とうれしそうに、あるいは、「 No, sorry.」と残念そうに言うのがコツ。冷たくあしらう悪い例も示して、子供たちに丁寧に断わることが大事だと思わせたいので、自然に私たちの演技にも熱がこもる。

今日は、私がまずイチローの1週間のスケジュールをはっきりとのべる。イチローらしく、クールに演技。「月曜日は、スイミングレッスン」「ええっ、イチロー、スイミングなんてやるか?」という声。「火曜日は、フリーだから、遊べる」みんな「おおっ」という顔をして、真剣に私の英語を耳をすまして聞いている。「水曜日は、英語のレッスン」「イチローも英語のレッスンするんだ」みたいな顔をしている子がいる。みんな私の英語を完璧に理解しているようだ。「金曜日は、ガールフレンドとデート!(イチローには妻がいるが、まあいいでしょ)」と言うと、みんな「ええっ!」と驚く!

そして、あのイチローのまねをしたH先生のクラスの時間。のってくるかな!と思いきや、なんとイチローのバッティングに入る前の大事な儀式、ストレッチから入っている。す、すごい!ウーン、凝っている!これでみんな一気に引き込まれた。私も松井になりきって、思いっきりオーバーに演技する。H先生の英語を話す演技も完璧!かなり、リアルな雰囲気がでていた。遊べる日がわかったときは、思わず2人で手を取り合って喜ぶ。担任と英会話講師のコンビネーションがうまくいった瞬間である。ここが大事なんだそうだ。(ウーン、もしかすると、私だけの思い込みかもしれない。子供たちは、私たちのノリにあっけにとられていたかもしれない)この日のこのクラスのみんなのノリがよかったのは言うまでもない。やっぱり担任の先生がみんなのヒーロー、イチローをまねる、イチローになりきる、そんな姿を見れるなんて、子供たちはサイコーにワクワクするんじゃない!自分たちの興味のある対象に、担任の先生が共感してくれるところがミソなんだろうなあ。このクラスは、みんなの声が大きくそろっていて、団結力や集中力がある。

このプログラムは児童同士のコミュニケーション能力を高めるのが目的なのだが、今回のことで、先生と児童とのコミュニケーション能力も高まるのではないかと思ったほど。来週は、イチロー・松井シリーズ第3弾。こうなったら、徹底的にイチローになったろうやないか!今日は早速、上の息子から、イチローの足にバットを置きながらやる独特のストレッチからバッティングにいたるまでを習う。上の息子は野球選手たちのバッティングフォームをまねるのが、大得意。特徴をすべて細かくとらえている。調子にのってさまざまな選手のフォームのオンパレード。これが見ていてなかなか楽しい!一番似ていたのは、巨人の小笠原。松井の超細かい手足の動きまでそっくり。これまた、親と子供が興味のあるもので共感する。これも野球を通した一つのコミュニケーション。やっぱり、野球ってサイコー!上の息子も野球を通して、英会話を自然に身につけた。イチロー、松井ありがとう。そして、このアイディアの発案者、ユウコ先生とイチローになりきったH先生に拍手!



埼玉の高校の説明会・オープンスクールの申し込みは始まっています

2009-05-26 | 日本の中学校
埼玉県の高校を先週から少しづつ調べだした。そうしたら、すでに公立トップの県立浦和高校の説明会と県立大宮高校のオープンスクールの申し込みが始まっていた。浦和高校の説明会は、8月29日と10月24日。大宮高校のオープンスクールは、6月13日。両方ともホームページの中で、ネットで申し込める。往復葉書も利用できるが、ネットだと一瞬で終わり、瞬間に返信メールで申し込みの確認ができる。便利だ。各高校の詳細な情報もネットで一瞥できる。シカゴにいる人たちもネットで一つづつ検索していけば、日本にいる私たちと同じ情報が手にはいるわけだから、ネット様様だ。

ついでに、このあたりの中学生に一番人気の県立蕨高校(通称わら校)。8月20日が第1回の学校説明会だが、まだ申し込みは始まっていない。6月16日にホームページ上にアップされる予定。学校公開は、5月30日より始まる。この日は、やはり人気の市立浦和高校も公開授業があり、どちらも興味がある保護者はどちらを先に見に行くか迷うだろう。体験授業があるわら校学校説明会は、11月7、8日。説明会に付随して、学校説明会や部活動体験もあるので、各日を注意して、選ばなくてはいけない。

各高校で土曜公開授業は、すでにネット上にスケジュールがでているから、こちらもチェックすべし。いくつかの志望校の公開授業と文化祭と説明会とオープンスクールなどが重ならないようにうまく計画的に見学しないといけないのだと知る。この土日は、手帳も作り直し、自分の仕事のスケジュールを克明に記し、下の子の学校行事と上の子の受験日程を書き込んだ。今年の手帳は12月まで、どんどん書き込まれていく。まだまだ時間があるかと思いきや、中学生が高校に行ける日というのは、限られている。今から計画を立てていけば、部活が長引いても、いろんな高校を網羅できるかもしれない。あるいは、それで混乱するかもしれないが。高校生の息子を持つママ友の話だと、6月ぐらいに高校見学に行っても、親子でピンとこなかったらしい。

私立や国立の学校も少し調べだしたのだが、こちらは不思議に昨年度の内容しかでていない。勿論でている学校もあるかもしれないが。どうして、公立高校は、こんなに早くから公開授業や説明会の申し込みをやるのだろう。やはり、公立なので、絶対的な志望者が多いのだろうか。受験人数を把握していないが、どうでもいいことだが、こういうちょっとしたことも分析していくと面白い。というわけで、今後学校を見学し、学校分析なんぞもデータとともにやってみようかしら。素人なので、塾とは違った斬新な見方で新たな発見もあるかもしれないぞ!

今日、息子が学校から「埼玉県公立高校紹介」(関東図書)という冊子のパンフレットをもらってきた。「22年度入試制度大改革で変わる公立高校」と特集されている。学校案内もいろんな出版社からでている。昨日、本屋で2人の友達とばったり会い、いったいどれにしたらいいのか、とのこと。ケチな私たちはこういう本を買うのもじっくり、ゆっくり。6月の北辰テストの申し込みをしたら、彼女たちは塾でやってくれるという。塾に通わせていると楽でいいなあ!でも、節約、節約!息子が自力で独学で勉強を頑張ってくれているので、親も学校調べぐらいめいっぱい手伝うもんね!だって、リサーチするのも楽しいから。計画的にうまく学校選びをやれるように、皆さまいい情報をくださいませ!近所のシカゴ仲間、エカミルさん、いつもいい情報をありがとう!


高校受験にむけて、中学で進路説明会~北辰テスト~内申点のための定期テストの重要性

2009-05-21 | 日本の中学校
今日は仕事が終わるやいなや、ドタバタと上の息子の公立中学校の第1回親子進路保護者会へと突入した。体育館にて、カップルのように親と子が横に並んで話を聞いた。そんなに目新しい話はなかったが、シカゴや海外駐在で中学生を持つ保護者のために、少しでもお役に立てるかと、こちらの受験に向かう状況を記しておく。

学校が用意した資料に、いくつかの高校の学費の一覧表がざっとある。例としてでていた県立浦和西高校と国立筑波大付属の入学金にかなりの差があることに驚く。なんと16万円ほども県立の方が安い。国立の方が安いと思っていたのに、意外だ。私立との差は言うまでもなく、限りなく大きい。この表を見てしまうと、今のご時勢「やはり、公立か国立に!」と多くの親は願ってしまうことだろう。息子もこれを見て、「公立で当然!」といったまなざし。ただし、一つ目を引いた箇所、「特待生制度 入学試験の成績が特に優れている受験生に対し、入学金等を免除、2学年以降も審査を経て継続される 奨学生制度・・・」息子に目配せしたら、アメリカ人が両手を広げて、お手上げをするしぐさをした。はい、はい、わかりましたよ!

受験担当の先生が強調されたのは、学校説明会と体験入学。5月以降さまざまな場所、各学校で行われる。志望校の日程をそろそろチェックしていかなければならない。すでに申し込みがインターネット等で始まっている学校もある。そうだ、申し込みだけは早くしておかねば!学校を通して参加申し込みをしなければならない学校もあり、「個別の相談会には、1学期の通知表のコピー、北辰テスト(後で説明する)、実力テスト、英検などの結果のコピー、活動の実績などを持って、必ず保護者といくこと」と言われた。公立はなんとなくぼんやり志望校は見つけられるが、東京も通学できるおびただしい数の私立はいったいどこにしぼればいいのだろう?実際に一つ一つ息子と親の目で学校を確かめていかないとピントこないのではないか。しかし、気の遠くなるような作業。ただ、ずいぶん前に、高校生を持つママ友から、6月ごろにいろいろ学校見学に行っても、これまたピントこないものだと言われた。(日本にいる私たちでこれだから、海外にいて日本の高校受験をする人たちの苦労は大きい。埼玉に帰国される方がいたら、なんなりと情報提供しますから、早めに連絡ください!)まずは、自分の偏差値に合った学校が集まるフェアに出向いて、パンフレットをもらうのがいいのだろうか?埼玉でのいくつかのフェアでのおススメは、7月18日、19日にさいたまスーパーアリーナで行われる彩の国進学フェアであろう。県内公立私立を中心に約300校が参加し、来場者も例年4万人を越える。そして、高校をある程度しぼるためには、自分の偏差値を知る必要がある。そのためには、業者テストのお出ましである。

というわけで、まずは埼玉県の高校受験の指針となる業者テスト「北辰テスト」を息子の属する野球部のメンバーたちはみんな先月より一斉に受け出した。実際には、9月からの北辰テストのいい結果を3回私立の志望校に持っていくと、合格への確約がとれるという。息子の中学の主任の先生も9月からでいいのではないかと言われたが、息子は、腕試しと復習も兼ねて、先月初めて受けてみた。5教科受験で、結果は、思った以上に3教科ができていた。埼玉県の中3生6万7千人の半分弱の3万1千人が受験。各志望校の合格率は勿論、志望した生徒のうちの順位まででていた。息子の3教科の順位があまりによかったので、やはり、息子は私立向きなのかと思ったほど。(私立は3教科受験)5教科だと理科がイマイチできてなかったので、とたんに順位が落ちていた。この北辰テストでは、次回の冊子に偏差値70以上の子供たちの順位と名前が、成績優秀者としてずらりとでる。700位ぐらいまででて、1点ごとにかなりの人数が並ぶ。勿論、名前を公表したくない人は、匿名ででる。埼玉県内で自分の成績がどの位置にいるのかが一目瞭然。しかし、この4月の北辰テストの偏差値の結果は、北辰テストの回を追うごとに、人数も増え、できる子が受けていくだろうから、差っぴいて考えないといかんのだろう。

そして、受験に大いに有利となる内申点。確か、埼玉の公立高校は、中3の内申点の比率が高かった。各県でそれぞれどの学年の内申点を採用されるか違うと記憶している。(シカゴ日本人学校の前の担任の先生が言われていた)その内申点を少しでも高くするためには、1学期からの定期テスト。これが命である。明日5教科行われる。息子は今回の定期テストの重要性をいたく理解しているため、めずらしく修学旅行から帰ってきて、振り替えの休日の月曜日よりテスト勉強をこつこつやっている。塾に行っていない息子にとっては、部活のないテスト前の数日間、この定期テストに賭ける気持ちは大きいだろう。自分の将来はまだぼんやりしているが、自分に合ったそして自分の将来が開ける高校に入るために、今一生懸命やるしかないと悟っているようだ。

今日学校から配られた資料の中に「よみうり進学メディア」5月号があった。高校情報や受験情報が詳しくでているのでよさそうだ。ネットでは、東京と埼玉両方がでているので、ぜひごらんになってみては!

埼玉の中学校も修学旅行中止!~埼玉にも新型インフルエンザがしのびよってきている!

2009-05-20 | 日本生活雑感
今週のニュースは、毎日新型インフルエンザの日本での増殖力の速さをリポートしている。いったん国内にでてしまうと、せまい日本なので、あっという間に広がってしまう。新聞報道によると、大阪市の中学校の生徒たちは、朝7時、JR新大阪駅で、修学旅行の中止を校長先生から知らされたという。目的地のディズニーランドには、初めて行く子もいたかもしれず、そのショックは計り知れない。

うちの息子の中学は、修学旅行に出ている間、神戸でインフルエンザの国内感染者がでたというニュースが流れたので、間一髪で行くことができた最後の集団かもしれない。本当にラッキーとしかいいようがない。息子は、シカゴ日本人学校の中学部の修学旅行がボストンだったので、行きたくてかなりくやしがっていた。小学6年生のときのワシントンDCのみんなの生き生きした写真の姿の記憶もまだ鮮烈に残っている。それほど、級友とともに行く最後の学年の旅行というのは、忘れがたいものだろう。今回のことで、京都奈良でも息子にとって記憶に残るものになったに違いない。

そして、今週の始めに、うちの近所の友達も多い中学校の関西方面への修学旅行の中止または延期が決まった。前述の大阪の中学校といい、今回の騒ぎで修学旅行にいけなくなった中学生たちの心情を思うと、やりきれなくなる。インフルエンザは、薬で治っても、生徒たちの学生生活における一生の思い出は、もどってこない。社会全体に波及し、経済活動が滞るのをおそれた上での処置であろうが、同じ中学生を持つ親として、彼らが犠牲になるのは、やはり納得がいかない。

今日、下の息子が小学校から帰ってくるなり、「埼玉でも新型インフルエンザがでるかもしれないんだって!そうしたら、学校は休校になるんだって!」と興奮して話す。昨日まで関西での学校の休校騒ぎを人事だと思って見ていたけど、明日はわが身。でも、私の大事な仕事である小学校の英会話の授業も遅れてしまうし、1日中外にも出れない息子たちは・・・そして親たちは・・・

息子の修学旅行のお土産は新撰組グッズだらけ!

2009-05-17 | 日本の中学校
今日の夕方、2泊3日の京都、奈良への中学の修学旅行から上の息子がもどってきた。何事もなく、無事にもどってきたので、ほっとする母。他のクラスではいろいろとあったらしいが、息子のクラスと班は何も事件がなく、平穏だったらしい。ちょいワル君の面倒をみている息子にとって、しっかりと彼を監視し、楽しくすごせたようなので、よかった。

もどってきた息子の一番最初の言葉は、「(学校から決められていた)おこづかい6000円、きれいさっぱり使った・・・新撰組のお土産に!」とうれしそうに、数々の新撰組のグッズを見せる息子。


これって、かなりリアルかも!新撰組メンバーの名前入りで、気分は新撰組

京都の新撰組のゆかりの場所、壬生寺で買ったらしい。そのときは、息子が一緒に行動した班の生徒たちは、息子以外は、壬生寺には入らず、近くの喫茶店にいたという。息子は、1人嬉々として、壬生寺を堪能したという。新撰組の本を読みあさって、新撰組にのめりこんでいる息子にとって、さぞや感動した瞬間だったであろう。土方歳三と斉藤一がとくに好きだという。

というわけで、そのお土産を紹介。


土方のミニチュアグッズ 土方ファンにはたまらないかも 息子はなぜかシカゴカブスグッズの横に飾っている


斉藤の家紋のキーホルダーがかなりカッコいい!新撰組といったら、「誠」ですね お花の柄のハンカチは、友禅染めを体験学習したらしい

日本は、今や空前の歴史ブーム(とくに戦国時代)で、こういうグッズが売れるんでしょうね。中学生が貴重なおこづかいをここまで買いまくるとは!ちょっとあきれてます。どう思われますか、シカゴのウエキ先生?きっと、息子の気持ちをわかってやれるのは、先生だけだと思います。今日の投稿必ず読んでくれていると信じてます!

うちのカエルたちの近況~そして、カブトムシの幼虫も~学校でも両生類ブーム

2009-05-16 | 日本生活雑感
今週もうちの下の息子が大事にしている4匹の小さな黒いカエルたちは健在であった。息子が団子虫やクモなどをえさとして入れているが、はたしてこの小さな体で大きめの虫を食べられるのだろうか?







息子は、カブトムシの幼虫も飼いだした。こちらはかなりでかい。ちょっと、大昔怪獣映画にでてきた幼虫系の怪獣を思い出すほど、ちょっとグロテスク。幼虫のくせに、成虫のように動き回り、息子の話では腐葉土をもぐもぐ食べ、土の上にでてくる。私も興味がでてきたので、写真を撮ったり、ケースをあけてじっくり見たりすると、息子に暗闇にもどすようにうるさく注意される。息子は、生き物の飼いかたにかなり神経質である。動きから何からすべてチェックしている。



このところ、息子のクラスの友達も息子の影響で、有毒生物に興味がでてきているという。本をかして、一緒に読んだりしていてかなり有毒生物に興味を持っている友達もいるらしい。ついに1人の女の子も「本を見せて!」と息子のところにきたという。学校に飼っているカエルを持ってきた子もいるというから、息子のクラスではちょっとした両生類などの生物のブームなのかしら。息子は、自分の有毒生物の知識に自信があるから、いろいろとみんなに教えて、「頭がいいなあ」と友達から言われて、とても機嫌がいい。有毒生物なんて、誰も興味を持たないだろうと思っていたのは、私だけだ。子供たちって、柔軟なんだなあ。

息子は、勉強、運動などいろんな面で、みんなとうまく歩調を合わせて、楽しく学校に通っている。ベテランの女の担任の先生のもと、4年生のクラスの雰囲気がとてもいいようだ。日本に帰国して半年ちょっと。息子は、他のクラスにも仲良しの友達ができて、苦手の給食も克服し、日本の学校にすっかりなじみ、安心ある自分の居場所ができたようだ。

最近帰国したシカゴ駐在仲間が近所に住んでいた!~そして不思議な共通点が・・・

2009-05-15 | 日本生活雑感
今日は、シカゴのみんなが聞いたら、えっ!と驚くような話。私が住んでいる場所から歩いて10分ぐらいの近所に、12月に日本に帰国したという元シカゴ駐在員家族の人が見つかった。まあ、ここまでは、「やあ、偶然ですねえ、うれしいわあ、シカゴの話ができて!」ぐらいで終わるだろう・・・しかし、彼女と私には、数々の共通点があったというミステリー!

彼女の名前は、エカミルさん。私のシカゴ仲間からのメールで、知人で私のブログの読者が、埼玉県で同じような仕事についたので、コンタクトしたがっているという。そのときは、そんなに気にもとめなかった。「埼玉県のほかの地域で、英会話講師をしているのだろうなあ」ぐらいに思っただけ。しかし、しかし、エカミルさんが、私のケータイに送ってきたメールを見て、驚愕してしまった。彼女からのメールは、勿論初めて、お互いシカゴ滞在中面識はまったくない。そのメールの彼女の自己紹介として、私のブログを読んで、彼女が発見した私との共通点が列記されていたのだ。

1.帰国時期がほぼ同じ、私たちが11月、エカミルさん一家は、12月
2.アメリカに長期間いた。私たちが7年、エカミルさん一家は、8年
3.子供たちが帰国時点で、小中と2人
4.さいたま市に前に住んでいて、また戻ってきた
5.最寄り駅が同じ
6.以前、英語を使う仕事をしていた
7.姪と花見をした
8.ラオックスで家電を買った
9.ケータイはこのごろ台頭しているAUやソフトバンクではなく、ドコモを買った

そして、きわめつけの共通点があった。
その10.さいたま市の小中英会話講師に4月からなった
私は、この自己紹介メールをよんで、一瞬ギョッとしたが、なんとなく、彼女と運命的なものを感じた。すぐ近くにあのなつかしい貴重な時間を過ごしたシカゴ郊外に同じ時期にいた人がいる。そして、こんなに共通点があったのに、シカゴ滞在中の数年間はお互い会わず、それがこのブログによって、彼女からコンタクトがあり、お互い知り合うことができた。こんな偶然というのは、あるのだろうか!と1人で、いやおそらく彼女も、2人で、驚いている。心底うれしい事実だ。

そして、今日やっとエカミルさんと会うことができた。エカミルさんが言うには、シカゴ滞在中、彼女の友達が私のブログを読んで、「あなたと共通点が多い人がいる」と教えてくれたんだそうだ。私のブログの一部を読むと、エカミルさんが書いているのではないかと思うほど似ている投稿箇所があるんだそう。彼女のお子さんは、現在高校1年生と小学6年生のお嬢さんたち。うちと違う点は、うちは息子2人で日本人学校で、あちらはずっと現地校。この4月に、長女は志望校に合格し、高校生活をとても楽しんでいるという。下のお子さんも小学校にすっかり慣れたという。うちの息子たちもすっかり日本の学校になじんでいるから、「お互いよかったねえ!」と喜びあう。

さいたま市の英会話講師の仕事の話もじっくりした。私は小学校で、エカミルさんは中学校。研修で会えなかったねえ。その時は、まだ知り合っていなかったのだが、私のことを探してくださったのだそうだ。ここまで話してきて、まだ狐につつまれたような感覚だ。おそらく、この投稿を読んだシカゴに住んでいるエカミルさんの友達は、「あっ、彼女のことだ!」と気付いて、私たちの出会いに驚いているのではないか!

今日は短い時間で、ゆっくり話ができなかったのだが、久し振りに「シカゴでは、アーリントンに住んでいた」「シャンバーグに住んでいた」「ゴルフロードとヒギンスの近く」などとなつかしい道路名まででて、シカゴに住んでいたことを実感する。彼女となら、いくらでもシカゴの話がぞんぶんにできる。地元の友達には、ほとんどシカゴの話はできない。みんな興味がある人がほとんどいないから。

エカミルさんとは、今日初対面だったに、あたかも昔の友達にあったかのような感覚。これもまた、シカゴ仲間という大きな共通点があるから。







日本のマンションの小さな庭のひまわり

2009-05-12 | 日本生活雑感
主人と下の息子が植えたひまわりの成長が早い!ゴールデンウイーク前に二葉がでたかと思ったら、あっという間に次々に葉が増えている。整然と並んだひまわりを見ると、可愛くってその成長が楽しみになってくる。


5月4日のひまわり




5月12日のひまわり

それにしても、アメリカに住んでいた時のタウンハウスのバックヤードの広々とした庭とは大違い。向こう側のタウンハウスまでの距離があって、どこまでも美しい芝生がタウンハウス一帯に広がり、それを見るだけで、ほっとした。庭でのんびり軽井沢にいるかのように、椅子に座ってぼんやり過ごせたのも夢のまた夢。

ここさいたま市の小さなマンションの小さな小さな猫のひたいほどの庭。アメリカなら庭とは呼ばないかもしれない。しかし、自分のマンションの庭かと思うと、不思議に草を抜いたり、花を買ってきたりとはりきってしまう。


日本はペチュニア真っ盛り

シカゴでは、あわただしい生活をしていたので、まったくそういう気になれなかった。ここ日本では、それなりの小さなスケールで幸せを見つけていくしかない。ひまわりの花が美しく開くといいな。

中学野球部の練習試合の写真~そして今日は母の日でした

2009-05-10 | 日本の中学軟式野球
先日の投稿の中学の野球部の練習試合の写真を追加しました。
http://blog.goo.ne.jp/kuniwindycity/e/a246db0715b784dcacbbd83218c40438

アメリカのリトルリーグとかなり雰囲気が違う。声も出すし、試合後、それぞれのチームは、見学に来ている保護者たちに向かって、全員並んで最敬礼する。やはり、日本だ。今日アップした写真を見た主人の母が、アメリカの芝生が美しいフィールドと、日本の中学の古びた堅い土でおおわれたグランドでは、かなりの違いがあると指摘があった。晴れの日でも土がまいあがるし、雨の日の翌日はグランド整備が大変だ。つくづくアメリカは土地が広々として、どのフィールドも緑に囲まれて、素晴らしい野球環境だったのだと思う。あの中で、息子はずっとプレーしてきたのだから、幸せ者だ。

今日は「母の日」でした。皆さま、どんな風に過ごされましたか?私は、息子が試合をしている間、半日家で仕事をしていたら、下の息子が大きなカーネーションをかかえてもどってきました。おこづかいで買ったとか。その気持ちが、本当にうれしかったです!思春期に突入している上の息子は、試合後いつものように淡々としていました。