Kuniのウィンディ・シティへの手紙

シカゴ駐在生活を振り返りながら、帰国子女動向、日本の教育、アート、音楽、芸能、社会問題、日常生活等の情報を発信。

中学最後の合唱コンクール~新型インフルのため中3だけ!

2009-10-29 | 日本の中学校
今週は、忙しい。昨日は勤務する小学校のハロウィンパーティをやり、今日は上の息子の中学の恒例の合唱コンクール。(通称合唱コン)新型インフルエンザの感染がひどいため、中1と中2は延期という異常事態となり、今日は中3だけのコンクールとなった。



うちの息子の中学はこの合唱コンに力を入れている。審査員にも大学の教授という専門家を招き、きちんと評価する。しかし、中3生だけなので、保護者の人数も少なく、ちょっとさびしい感じだった。おとといぐらいに、中1が学年閉鎖のため、参加を延期、そして、当日の今日、午後から参加予定だった中2の延期が突然アナウンスされた。こんな事態になるとは、誰も予想しなかったであろう。

去年、アメリカから帰国した週に、いきなり合唱コンに参加した息子は、それでも3日で歌詞を覚え、一生懸命歌っていた。さて、今年は・・・

息子のクラスの出番は、4番目であった。歌う前、ステージの一番後ろの台に上がると、息子はきちっと姿勢をまっすぐにのばしたまま、1点を凝視し、微動だにしない。他の生徒たちはわさわさしているというに。何かをにらみつけたような雰囲気の息子。他のお母さんたちが、口々に「B君、まったく動かないんだけど・・・」と言い合っているのが聞こえてくる。隣にいる2人の仲良しのママ友は、ついに笑い出してしまった。その1人、アヤちゃんが、「B君、時代を間違えて生まれちゃったかも・・」うん、確かに、息子の態度がまるで、戦時中の軍人のようだったかも。超まじめなのは素晴らしいのだが、まわりがままわりだけに、ちょい浮いている感じ。それをわかっていても、本人はまったく気にしないで、わが道を行っている。

さて、残念ながら、息子たちのクラスの歌声は、あまり迫力がなかった。おとどしのNHK合唱コンクールの課題曲となった「虹」という曲も難しく、息子の話では、男子がちっとも放課後の練習に参加しなかったので、しかたがないかもしれない。常時練習に参加したのは、息子を含めてたった3人だったという。クラス委員として、毎日ぼやいていた。でも、その割には、みんなちゃんと歌っていたので、ややほっとする。息子の近所の友達で、野球部のなんでもそつなくこなすカッコいいH君が、ソロで歌い、母たちをうっとりさせる。このH君は、ポジションはショートで、いつも華麗なフィールディングを見せ、母たちにもファンは多い。母たちは、なぜかこのH君のことを「Hさん」とさんづけする。頭もよく、スポーツ万能な上に、あらゆる方面でセンスがよく、歌、踊り、そして美術までできるというから、さぞやもてるのでは。

他のクラスは、ピアノ演奏が男子のクラスが、歌声がそろっていて、会場に響き渡り、とても印象がよかった。息子の仲良しのイケメン友達、T君が指揮をしたクラスも「モルダウ」を歌いこなし、雰囲気があって、とてもよかった。T君は180センチの長身で、手足が長く、優雅に指揮をこなし、最後のアクションも決まっていた。ママ友たちと、「T君、カッコいいね!」と言い合う。



7組までの合唱が終わって、大学教授の講評。かなり専門的に各クラスの合唱を分析してくださった。細かくすみずみまでチェックされていて、まさに合唱コンクールの意義を見せてくださったような感じ。最後、歌声と話し声を分けるような工夫をするようにアドバイスをくださった。

いよいよ1位から3位までの発表。私が気に入ったピアノ演奏が男子のクラスが2位。1位は、「手紙」を合唱したクラス。ピアノ演奏が息子の幼馴染で、仲もいいMちゃん。



Mちゃんは、生徒会もこなしながら、勉強も抜群にできる努力家の女の子。このクラスは他のクラスより参加人数が少なかったが、大変健闘していた。Mちゃんのピアノ演奏も素晴らしかった。私は、昔から知っているMちゃんのピアノ演奏が聴けたので、大満足。

さあ、受験前の大きなイベントが終わった。一番忙しい中3なので、無事に予定通り行われてよかったと胸をなでおろす。他の近所の中学の合唱コンで、髪の毛を金色にした生徒が、ステージにでて、舞台に立たずに座り込んで、何もしていなかったというから信じがたい。うちの中学も普段態度が悪いと思われる生徒は少なくないのだが、合唱コンではみんなまじめに歌っていたので、よかった、よかった。みんなご苦労さまでした。きれいな歌声をありがとう!

私立高校、特待生として入るか否か?!~親たちの迷い

2009-10-26 | 日本の教育一般
受験生を持つ親たちの最近の話題は、「志望校をどこにするか?」「確約をもらえるか?」「特待をとれるか?」どのくらいの成績で確約をもらえて、あわよくば特待をとれるかである。「○○学校は、偏差値○○で取れる」と情報交換。お互い説明会や相談会で見てきた学校内容を教え合う。

今日は、息子と同じくらいの学力のA君のお母さんとメールでやりとり。お互い違う学校で確約をもらっているため、内容を教え合った。A君が確約を取った学校の上のクラスの特待だと部活禁止と言われたようだ。運動もすごく、進学はそのクラスで手厚く面倒を見て、そのクラスの生徒たちが実績を残し名を広めるという感じらしい。

このメールを見て、私たちが特待を取った学校の教頭先生は、確か特待生でも部活は3年生までいいと言われたと記憶を振り返る。子供たちにとって、高校生活で部活ができるかどうかは、大きなポイントだ。うちの息子は高校で硬式野球をやるのを楽しみにしている。偏差値の高い学校より野球のプログラムのいい学校の方を選ぶかもしれない。私は、大急ぎで、電話でもう一度部活ができるのか確認した。そしたら、教頭先生は、「野球部は3年の7月の大会までできます!」と言い切っていたので、ほっとした。

そして、他のママ友とも電話で受験情報交換。今年は、塾の予想では、公立はかなりきついとのこと。昨日、行った塾の進学フェアの話をする。民主党の公立高校無償の公約もあり、公立への流れは必死の模様だ。大手塾、サイエイスクールの分析によると、公立高校入試の制度改革の日程変更のため、私立難関校の入試が2月16日の公立の前期入試の前にあいつぐため、今年定員を増やす浦高、一女は大穴だという。

おそらく、この2校を受験しない私たちの息子、娘たちは、塾が予想する志望校の倍率を見ながら「大変だねえ!」、ママ友は「○○校はやばいらしいよ!」と教えてくれる。こうなってくると、いかにしっかりと滑り止めの学校から確約をもらうかが鍵になる。

前述のメールでやりとりした友達も今は公立の志望校が厳しいので、志望校を一段落としているが、私立で3年特待がとれて気に入るところがあれば、最初の目標校にチャレンジしてもいいと思っているという。

親たちのさまざまな思惑が交差する中、子供たちもさぞや揺れ動いているのだろう。そして、電話で話した友達も昨日東京の学校で特待をとれそうだという。「おめでとう!」と言おうとしたら、友達はいたく心配している。もしも、特待で入ったら、子供にとってそれが足かせとならないか、自由に部活ができるのか、成績を常に気にしてそれがプレッシャーにならないのか。大学は自由に受けられるのか。心配したらきりがないほどだ。そういう無言のプレッシャーに自分の子供たちが耐えられる度胸を持っているのか・・・

昨日、送られたきた埼玉が地元の情報通のエカミルさんのメールでは、「特待生はその学校の広告塔だから、それなりの成果を求められるでしょう」「東京北部なら、順天、成徳、淑徳、この辺は特待制度で伸びてきた新興進学校御三家で、学校経営も上手。埼玉東部は、栄東、大宮開成、開智、春日部共栄が新興進学校四天王」と続く。

特待生をうまく集めて、進学実績をのばし、学校の名誉を高め、いい生徒を集めるという私立高校の構図。そのためには、滑り止め校としての学校の位置を定め、はっきりと私たちに示す。高い授業料を一般の生徒たちから取りながら、難関校をめざす生徒たちと親に特待生という大きなプレゼントを用意する。私たち親は、複雑な心境をかかえながら、それにのっかっていくしかないのだろう。

今日は2つ投稿しています。

新型インフルエンザ、さいたま市もじわじわときてます~学年閉鎖も

2009-10-26 | 日本生活雑感
毎日毎日、新型インフルエンザの状況のニュースが流れる。疾患をかかえていない子供たちに死亡者がでたというニュースを聞くと、えっとびっくりする。徹底した手洗い、うがい、外出するときはマスク。この3点を守ること。予防接種も子供たちの年齢から1月以降になるので、上の息子の受験期には対応できない可能性もある。(せめて、予防接種、受験生を優先してくれればいいのに・・・)今のところうちの家族は、かかっていないが、さいたま市はものすごい勢いで新型インフルエンザに感染する人が増えているので、時間の問題かも。さいたま市の報告によるグラフによると、右肩上がりで、急激に患者数が増えていて、10歳から14歳という年齢層が一番多いらしい。私が勤務している小学校も先週は6年生が2クラス学級閉鎖となり、授業が2クラス分なくなってしまった。とても悲しい!学校にいる間、しょっちゅう、手洗いをしている。先生たちもみんなハラハラドキドキであろう。

下の息子の通う小学校では、先週なんと5年生が学年閉鎖。先々週、泊まりの校外学習に出かけて、いっぺんに感染が広がったらしく、先週の月曜日に50人以上の休みがでて、学校は学年閉鎖にふみきったらしい。6年生の修学旅行も延期になった。私の勤めている小学校も含めて、多くのさいたま市の小学校で、修学旅行は延期になっているようだ。新型は大変な感染力で、その勢いも大きく、速い。その5年生の子供のお母さんの話だと、その泊まりの校外学習から帰ってきた金曜日の夕方、子供がぐったりして、39度台の熱がでて、土日熱が引かず、月曜日に下がったという。かなり頭が痛いと子供が言うので、脳症を疑い、とても心配したという。

うちは、受験生をかかえているので、「いっそのこと今の時期にかかってしまったほうがいい」とも思うのだが、(みんな言っている)体調をくずすとまたやっかいだ。必要最低限の外出にして、人が多い場所には近づかないことだ。といっても、受験関係で、学校相談会や説明会で多くの人波にでなくてはならない。息子と2人でマスクですべて挑んでいる。昨日の進学相談会は、私1人で行った。まあ、おかげで今までなんとかかからずにすんだ。とにかく、この冬は家族でインフルエンザにかからないことを祈るのみだ。

私立高校3年特待生の魅力~高校受験

2009-10-24 | 日本の教育一般
今日は上の息子の受験関係で忙しかった。午前中、先週末私だけ説明会に参加した滑り止めの東京の私立の高校に息子を連れて行き、午後は私1人で埼玉の滑り止めの私立高校の確約をもらいに行った。疲れたわぁ!

その東京の学校は、午後から説明会があったので、午前中個別にアポを取り、教頭先生から話がでていた特待生の説明を聞く。先週の個別相談会では、担当の先生から、1年特待の候補と言われていた。やや緊張して教頭先生と向かい合うと、いきなり「3年特待で!」と言われる。私たち2人は「はぁ~?」「でも・・・(書かれている基準に達していないのでは?)」ととまどう。教頭先生の説明では、3年特待であるA特待の成績基準の内申は1つ足りないが、北辰偏差値が基準を満たしているので、3年特待に決めてくれたという。勿論、学力テストでそれなりの点数を取らないと、特待生にはなれないらしい。

「やったあ!」と息子と2人で心の中で喜ぶ。私は慎重に特待生になったとき、さまざまな制約がないかどうか教頭先生に確認した。友達からそういうことがよくあると聞いていたからだ。教頭先生の話では、この学校はそういうことはないらしい。しかし、志望校は「国立で!」と言われる。勿論早慶でもいいらしい。最低、上智なんだそうだ。うーん、この辺が特待たるゆえんだね。高校にも受かっていないのに、大学のことまで考えられないよなあ、息子。今いる3年特待生で、入るときに単願という子もいたんだそうだ。日本のこの経済情勢で、入学金や施設費、そして3年間授業料がダダになるというのは、親にとってかなりの魅力だ。

最後に、教頭先生は、公立の第一志望校を確認しながら、「志望校に合格してください!」と強く言われた。こんなに特待の話をしながら・・・この日本の受験システムが不思議でならない。滑り止め校としての役割に徹しているこの学校。多くの滑り止め校が同じだろう。最初に話した担当の先生は、「志望校を決めて、第二志望校をいくつか出して、この学校なら行ってもいいという第二志望校を決めることが大事。その中の一つにうちも考えてもらえれば」と誠実そうなまなざしで言われた。息子は、帰り道、「(特待制度を利用するのは)なんだかうしろめたいような気分だなあ・・・」とつぶやいていた。私も同感だが、今はこの制度を利用して進んでいくしかない。


高校受験、志望校の過去問に急いでとりかかれ!

2009-10-23 | 日本の教育一般
すごい勢いで時間が過ぎていく!すでに10月も後半を過ぎてしまっている。受験まで後3、4ヶ月しかないじゃないか!「過去問をガンガンやれ!」との塾の先生たちの大指令。今週、大急ぎで難関私立と埼玉の公立の過去問集を買ってくる。夏ぐらいからガンガンやっている受験生も多いだろうから、うちの息子はかなり出遅れている。しかし、これからが勝負だ!11月の北辰対策をやりながら、同時並行で過去問に着手。


黄色い表紙の「声の教育社」スーパー過去問というが年度数が多く、解説も詳しそう 「高校進学ガイド」編集長の海野弘之氏も「K社のスーパー過去問がの解説が結構詳しいので愛用していると最新の「よみうり進学メディア」で言っている

森上教育研究所のサイトによると

高校受験の場合、推薦入試のウエイトが高いため、秋になっても、内申点を取るための学校の試験や偏差値の出る業者テスト対策に時間をとられ、過去問対策は後回しになってしまうことが多いようです。
しかし、2学期中に一通り過去問をやって自分の弱点を見極めておくことが、受験直前の学習につながってきます。
できれば中3の9月から、遅くとも10月には取り掛かれるようにしたいものです。
第一志望校の過去問は5年分を、それ以外の学校は少なくとも過去1年分はやるようにしましょう。

公立志望の場合、過去問演習は問題傾向に慣れるのが一番の目的です。
出題のレベルも安定しているので、数年分の過去問にしっかり取り組むことで、本番に対応する力が養われます。
重点校など、独自問題で入試を行っている公立校の場合は難問も出題されますが、よく練られたいい問題が多いので、きちんと向き合って取り組み、志望校の出題傾向をつかんでください。
また、私立難関校を受験する場合は、過去問対策が非常に重要になってきます。
出題傾向をつかむと同時に、自分の弱点を見極めることが大切です。
ただ、一部の私立校では、出題レベルが毎年変わってしまうので、受験生が自分だけで過去問に取り組んでも、実力を把握できないことがあります。
この場合は、どの問題ができるようになればいいか、どの問題は捨ててもいいかということについて、専門的な知識を持った塾の先生にアドバイスをもらうのが一番です。

また、過去問は、「一番最近の年度のものは最後に残しておく」のが鉄則。
入試問題は、毎年さまざまな工夫が凝らされていますが、時代の流れや出題者の世代などの影響を受けているので、最近のものほど今の感覚に近くなっています。
つまり、一番最近の過去問は、一番本番に近い内容のものだといえるのです。
できるだけ、自分の実力がピークに近い時期に取り組むようにして、いい流れで本番に臨めるようにしましょう。

http://www.eikoh-manabi-club.com/news/1783


今日、個別塾の塾長もまったく同じことを言っていた。「過去問を徹底的に何回もやっておけば、早慶も恐れるに足らず!絶対に受かる!」ということらしい。今日、早稲田本庄の過去問を買ってきたが、数学の問題はたった1ページと少なく、大問で占められている。塾長の話では、そんなにひねった問題ではないという。ちゃんと対策さえたてれば、早稲田本庄や慶應志木の学力テストだって攻略できるかもしれないのだ。ただ、最初はほとんど点数はとれないという。できなくて当たり前。落ち込まなくていい。ひたすら何回も解いて、自分の弱点を知るのが大事だという。過去問にすべての対策はつまっているということらしい。

それにしても、受験生のこの時期はやることがありすぎる。10月は、初っ端、さいたま市の学力テストがあって、北辰テスト、そして学校の中間テストをこなし、またまた11月の始めに北辰テスト、さいたま市の学力テスト、そして期末テスト。息子は、10月はすべてのテストで調子が上がってきた。中間テストでは、日本に帰国してから一番出来が良く、5教科ほぼできていて、順位も今回は目標通りの模様。

今後、無駄なことをやる時間はない。息子の話では、8月から始めた進研ゼミもテスト対策の冊子はまとまりすぎていて、あまり役に立たず、やらずじまい。やらなくても結果はでているので、この際進研ゼミもやめちゃおうかという話もしている。(まとめて払ったが、途中でやめればお金が返ってくる)

大手塾の難関公立高校用の通信のテストもやってみたが、息子の判断で、あまりに時間をとられたので、やめ!これは、私が薦めたので、息子には時間ばかりとらせて、悪いことをした。作文などの記述が多く、本当に息子の貴重な時間を奪ってしまった。塾のうたい文句に乗せられ、踊らされた感じ。3500円ぐらいだったからいいけど。深く反省!母親も息子のためにと焦る時期。しかし、子供の力を信じて、慎重に行動しなくては!


ハロウィンイベントの準備にいそしむ!~小学校の英会話の授業

2009-10-22 | 日本の教育一般
来週の水曜日、私が勤める小学校の英会話の授業で、ハロウィンパーティーをやることになった。実際のハロウィンは31日。シカゴにいれば、今頃は、子供たちの変装するコスチュームを準備していることだろう。

この小学校は、勿論さいたま市のカリキュラムに沿って授業を進めているので、当初さまざまな事情からハロウインイベントはやらず、ウオームアップで少し取り入れるだけということだった。これを私も残念に思っていたが、ALTともじっくり相談し、ALTが先生を説得。やはり、1日ぐらい外国文化を堪能するハロウインをやろう!ということになった。この学校の高学年は、去年大々的にハロウインパーティーを行っている。子供たちもきっと期待していることだろう。

さて、何を準備しようかと思ったら、私はハロウィンの小道具はすべてアメリカで処分してきてしまった。あ~あ、こんなときに役立ったのに・・・と後悔の念。帰国前に気が狂ったように捨てまくったせい。思い出の品々をすべて処分してきてしまった。残ったのは、下の息子が帰国直前にハロウィン集会で使ったジャコランタンぐらいだ。これは絶対使うぞ!

ネットで面白そうなハロウィンのゲームを調べたり、ALTとハロウィンに登場するウイッチやゴーストなどのさまざまなキャラクターの大きめのカードを印刷して、ラミネート加工したりして、今日も忙しかった。マスクコンテストをやろうということになり、ALTが面白そうなマスクをネットで引っ張り出してきて、今日はそれを大量に印刷してきた。班ごとにベストを決め、1位から3位まで表彰する。この賞状もいいのがネットででてきた。みんなさぞや喜ぶだろうなあ。

私の大好きなアメリカの学校では定番の「Five Little Pumpkins」も息子がシカゴ日本人学校で使った小さな冊子があったので、(これは大事にとっておいた)拡大コピーし、色を塗り、ラミネートしたら、なかなかいい感じの紙芝居になった。よし、これで手遊び歌を教えるぞ!

さて、問題はコスチュームだ。ALTは絶対に着替えないと言う。ALTが着替えないとさまにならないじゃないか!なんとか説得できないかなあ・・・パーティーの模様はまた来週報告します。

高校受験三者面談~私立難関校へも気持ちが傾く!

2009-10-20 | 日本の中学校
今日は、上の息子の担任の先生との重要な三者面談であった。並行一番、先生が「いつもお世話になっていま~す!」とおどけていうので、びっくり!息子がクラス委員としてかなりみんなの面倒を見ているので、こんな言葉がでるのだろう。

すでに、公立高校を第一志望校とし、その他、私立難関校、滑り止め校と書いたものを提出している。先生は、早速10月1日に受けたさいたま市の学力検査の結果を息子に見せる。校内の順位までしっかりとでている。「やあ、順位返り咲いたね!」と先生。夏休み明けのテストで順位を落とした息子だったが、これではまたいつもの順位。そして、息子の公立の志望校の合格判定。1学期の内申点とこの学力検査の合計点などを計算し、グラフでどの位置にいるのか見せてくれる。息子の位置する場所なら受かっているという意味の○が見える。グラフの中のXは不合格。グラフの上の方に○が点在していて、息子の位置はなかなかいい。「まあ、たぶんこの分なら大丈夫ですね」と言われる。しかし、ひとしきり、息子のレベルだとちょっとしたケアレスミスが難関志望校の合否をいかに分けるかということを言われる。この学力テストでもケアレスミスで数学だけが悪かった。問題を解き終わったあとに、もう一度頭をまっさらにして、解きなおさないといけないらしい。「わかっているんですが、それができないんですよねえ・・・」と息子。なんとか、訓練せんといかん。

次は、滑り止めの学校のこと。これはとくに問題なし。そして、次は、難関私立のこと。息子は、土曜日に見に行った難関私立校がいっぺんで気に入ってしまった。私が薦めた大学付属の学校だ。自分が好きな学校だったので、文系の息子の感覚に合うのではないかと思ったのだが、案の定。学校の施設の雰囲気といい、ビデオの生徒たちの雰囲気といい、カリキュラムなども学問を追及するという感じでとてもよかった。生徒の雰囲気は、シカゴ日本人学校みたいな感じも受ける。帰国子女の受け入れに歴史があり、帰国子女の数もちょうどいい感じ。息子が一番気に入った点は、なんと図書館だった。本好きの息子は、各学校の図書館をすみずみまでチェックする。この学校の蔵書数は4万5000冊。息子が言うには、息子の趣味の本が多岐に渡ってあったという。主人が「まあ、そういう学校の選び方もあるんだなあ」と感心している。

しかし、この学校のことを私の信頼する友達に言うと、みんなが反対する。ちょっとちゃらちゃらと軽すぎて、まじめな息子に合っていないというのだ。私がとても頼りにしている情報通のエカミルさんは、「え~、Y君には合わないよ、その学校。私は、Y君に早実を受けてほしいわあ!」とかなり強く言う。そりゃあ、私だって、斉藤祐樹君の大ファンだから、早稲田実業に息子が入ってくれるのを夢見たけど。息子は、野球の強豪校は絶対に選ばない。高校で仕切りなおしで、レギュラーを狙いたいのだ。

さて、みんなの印象がイマイチのこの私立の学校。先生に思い切って、どう思うか聞いた。しかし、息子の性格をよくわかっている鋭い女の先生は、息子がこの学校を気に入るのがよくわかると言う。受験するのを奨励してくれた。そして、すぐに「では、公立とこの学校2本立てで行きましょう!」と言われた。そして、私たちが出した学校の受験スケジュールをチェックしながら、難関私立が受かってこの学校に行くと決めたら、すでに出してある公立の願書をとりやめる手続きなどをやるように言われた。もう一つの気になる難関校の合格発表日が、公立の学力検査と重なるので、(最初の私立の後にテストがある)この学校にするなら、公立を受けないといけないことも言われた。最後にスマイルを見せながら、先生は、「まあ、公立が押さえって感じね!」とぽ~んと言われた。私は苦笑いしながら、「うーん、それは絶対普通ありえないが・・・」と心の底で言う。「しかし、先生がそう言うなら、そういうことにしておこうじゃないか!」

そんなこんなで、初めてでた難関私立の説明会で学校にいとも簡単に魅せられてしまった息子なので、「もっと他の難関私立も見ないといかん」と言い渡した。もう一つのもっと難関である遠い私立の学校の説明会も学校を早退して行くことを先生に言う。こちらも大学付属校。だって、お金払うのは親である私たち。よっぽどいい学校でないと大学付属の学校なんて行かせられない。慎重に選んでもらわなければ。というわけで、まだまだ志望校が確定していない状況である。


私立高校の個別相談会始まる~特待生候補?!

2009-10-19 | 日本の教育一般
今週末より、埼玉、東京など一部私立高校の個別相談会が一斉に始まった。私立高校受験の指針となる北辰テストの秋の2回目の結果が先週もどってきたからだ。あたかも解禁日のような雰囲気の土曜日の朝、4月からの北辰テストの結果と1学期の成績、そして英検、漢検の証明書を大事そうにかかえながら、私は埼玉寄りの東京の私立高校へ出かけた。埼玉寄りの東京の私立だと、北辰テストで確約がもらえる。この学校は、帰国子女の受け入れもいいと定評で、家からも遠くなく便利な位置にあるので、うちは公立の滑り止めに考えている。さて、肝心の息子はというと、朝からベッドでバクスイ状態。中間テストが金曜日にあり、全精力を使い果たしたという感じだ。埼玉の私立に問い合わせたら、親だけでも確約は取れるというので、「まっ、親だけでも確約とれるだろう」と簡単に考えていたのだが・・・

一通り説明会を聞いて、一斉に個別相談会が始まった。すごい数の親子の群れが一気に決まった教室に移動。しかし、子供がいない親たちは別の部屋に行かされた。渡された用紙に、1学期の成績、7月から3回分の北辰テストの結果を書く。「なるほど、こんな風になっているのか!」と感心する。

運良く早めにこの部屋に行ったので、一番に相談を受けに行く。若い男の先生が相手。とりあえず、11月にアメリカから帰国してきた帰国子女だと告げる。帰国枠で受けたほうがいいか、一般受験かがまず聞きたかったからだ。先生は、「ふ~ん」と気にする風でない感じ。「もういいや、成績見せちゃおう」とすぐに全部広げた。「9月の北辰が今までになく、悪くって・・・」と早めに言い訳を言って、平均は違うことを強調する。しかし、学校の成績のコピーと北辰の結果をさっと見るなり、その先生の顔色が変わった。「すっ、すばらしい成績ですねえ!」学校の成績を言っている。しゃべり方も声のトーンも変わっている。「はあ、そうですかあ・・」とちょっとうれしくなる私。

先生は、かなり真剣な顔になって、いきなりこう切り出す。「この成績ですと、特待生の候補になれる可能性があります」「え~、そうなんですかあ!」と私。今日はとにかく合格の確約を取ることを目標に来たので、特待を取れる可能性があるなんて、思いもしなかった。「やった!ラッキーだ!」と心の中で大きく叫ぶ。先生は、慎重に学校の成績、北辰テストの偏差値と私が書いた数値を確認する。私が広げた英検、漢検の証明書にはまったく目もくれない。「ちょっとお待ちください」と先生は、上の先生に何かを聞きに行く。帰ってきて、やおら計算機をだして、3回の北辰の3教科と5教科の平均値をだしている。またまた、聞きに出かける。他の人たちが待っているというのに。横の人は10分で終わったぞ。まっ、いいか!特待の話の方が大事だ。

先生の話では、息子の成績だと、1年特待(1年間授業料ただ)の候補になれるんだそうだ。3年特待は、まず学校の成績がパーフェクトでないといけないそうな。こりゃ、なかなかむずかしい。私が調べた埼玉の私立は、北辰一辺倒だったが、この学校は、学力とともに学校生活の態度もかなり重要視するのだ。よかった、息子の今までの学校での頑張りが報われた。3年の1学期まで、ハードな野球部の活動をこなしながら、クラス委員もし、塾にも行かず、独学で頑張ってきたのだ。たった2、3回の北辰テストを見るのではなく、そういう部分を見て欲しいもの。

そして、先生はじっくり3回分の北辰テストを見てくれた。9月は大幅に偏差値がダウンしているが、7月と10月はほぼ同じ。先生は、「よく、ここまで盛り返せましたねえ」とびっくりしている。9月の北辰の失敗は、本当に痛かった。数学のケアレスミスによる1回の失敗が本番の9月にでたので、息子も落ち込みは本当に激しかった。しかし、10月はおそらく必死で自分を奮い立たせ、数学のケアレスをなくした。大げさな言い方だが、かなり崖っぷちに追い込まれていた。この先生の温かい言葉を直接息子に聞かせたかったなあ。この学校が7月からの3回の北辰を見てくれるというのもあり難い。埼玉は、9月以降2回というところが多い。学校によって、確約のやり方がさまざまなのだと知る。

と、喜んでいたら、先生が言うには、子供本人がいないと、併願優遇や特待候補はだしてもらえないのだそうだ。ぜひ次回の個別相談に息子と一緒に来るように言われた。「いやあ、すみません、今日は息子は用事があって、来れなくって。ぜひ次回連れてきます」と言い訳する。本当は家で寝ていたなんて、口がさけても言えないわ。その後、ざっくばらんに野球の話もする。息子は、アメリカのリトルリーグで頑張ってきて、こちらの部活の軟式野球になれるのに苦労したことなど。そしたら、この先生は目を輝かせて、「僕は(中学部の)野球部の顧問なんです」と。またまた、ひとしきり野球の話。もう、うれしくなって、待っている人なんておかまいなしに、この誠実そうな優しい先生と話した。

とにかく、特待という朗報だったので、学校からでて、街中で会った息子にすぐに知らせると、「チェッ、今日すぐにでも行って、取ってきたいなあ」と言う。「よかった、これで、少なくとも高校に行けるってことは確かなわけだ!」とのたまっている。しかし、午後は息子がかなり興味を持っている私立の難関校の説明会。次回の個別相談会に行くことにした。まだ、何も決まっていないのだが、出だしからいい話がきた。特待というおいしい話には、いろいろとやっかいなこともあるのかもしれない。このあくまでも滑り止めの学校を受験するのかどうかはまだわからないが、息子にとって、これだけ評価されたというのは、これからの受験勉強に大いに励みになることだろう。息子は、とても気をよくして、「よし、11月の北辰を頑張って、他の(滑り止めの)学校の特待も決めてやる!」と意気込んでいる。とにかく、まず今日行った学校の特待生候補をゲットするぞ!


季節性インフルエンザ予防接種を早めにすませよう!~予約殺到している模様

2009-10-13 | 日本生活雑感
先週、季節性インフルエンザの予防接種を親子3人で打った。一番必要な新型インフルの予防接種のうちの家族の優先順位はかなり低いため、まず季節性インフルを打って待機しておくことにする。この冬は、上の息子が受験のため、家族でインフルエンザを避けたいため、万全を期さなくてはならないためだ。

ニュースで、季節性インフルの予防接種に予約が殺到しているとでていたので、すぐに近所の病院2ヶ所をチェックする。1ヵ所は、いつワクチンが入ってくるかわからないので、連絡待ち。もう1ヵ所は、接種の予約できたが、子供たちの学校があるため、ぎりぎりになる時間帯しかとれない。両方を確保しておき、まずは私がすぐに接種に行く。そうしたら、すぐにもう一つの病院から連絡がきて、予約なしに接種がいつでもできるという。早速、金曜日に息子2人を連れて、すばやく接種を受けさせる。しかし、受験生はもう1回受けなければならないという。やはり、早く予約し、1回目を受けさせて正解だ。今後この病院では、いつワクチンが入ってくるかわからないという。肝心の主人の予約を忘れていたのだが、もう一つの病院で私が接種を済ませたので、私の予約分を主人の分として確保してもらった。ということで、ひとまず、ほっとする。もう一つの病院も今後いつワクチンが入ってくるかわからないとのこと。

皆さん、早めに季節性インフルの接種を終えて、新型インフルの接種に備えておきましょう!おっと、接種ぎらいの主人をどう病院に行かせるかが問題だ!今まで、どんなに言っても、インフルエンザの予防接種を受けたためしがない。受験を控えた今年ぐらいは打ってくれるよなぁ。




オバマ大統領ノーベル平和賞受賞!

2009-10-12 | 日本の教育一般
先週、オバマ大統領がノーベル平和賞を受賞したというビッグニュースが世界を駆け抜けた。4月のチェコのプラハでの歴史的な核廃絶へ向けた演説、多国間協調外交を強化し、国連安全保障理事会の首脳会合にて、「核兵器のない世界」を目指す歴史的な決議の全会一致で採択に導いた。まだ、実績がない大統領だが、みんなが納得する正義というものが何かを勇気を持って、世界に示したことが評価されたのだろう。

私たちは、日本人として、オバマ氏を全面的にサポートし、この受賞を歓迎する。広島、長崎の人々もさぞやこの受賞を喜んでいることだろう。いつか、オバマ氏が広島、長崎を訪れることを祈って。いや、あの大統領ならきてくれるかもしれない。

10月10日付朝日新聞の「天声人語」より
岩井謙一さんが書いた一首
「おそらくは今も宇宙を走りゆく二つの光 水ヲ下サイ」

長崎で被爆した作家の林京子さんが、この夏、小紙に語っていた。
「人間らしい形を残さない姿で死ぬ人たちを見ました。人間がこんなにおとしめられていいのか、という思いが私の原点です」

林さんのこの言葉は胸につきささって離れない。想像をはるかに超えた原爆の被害。オバマ氏が原爆ドームにたたずみ、原爆記念館でその被害の一端を胸に刻む姿を想像する。