Kuniのウィンディ・シティへの手紙

シカゴ駐在生活を振り返りながら、帰国子女動向、日本の教育、アート、音楽、芸能、社会問題、日常生活等の情報を発信。

箱根湯本の温泉とそば

2011-04-20 | 日本生活雑感
先週末は久しぶりに小田原にいたので、これまた久しぶりに箱根湯本の温泉に行った。
小田原の自宅から箱根湯本まで車で20分。
あっという間に箱根の山々に抱かれたのどかな早川の風景が飛び込んでくる。
わざわざ宿をとらなくても簡単に日帰りできるのが小田原に住む大きな魅力の一つ!

今回はゴールデンウィークに大阪から義父母たちが箱根湯本に泊まりに来るため、その宿の下見。
主人が目をつけたホテルはなかなか立派。
その隣の小ぶりのホテルもチェックしにいく。
そのフロントの人の話では、震災以来、箱根は閑古鳥が鳴いていて、まったく客足が遠のいているという。
東日本大震災のため、箱根火山周辺で群発地震が大量に起きていることも大きいだろう。
その人がいうには、すでに箱根の宿が5軒もつぶれてしまったという。
そんなに早く影響がでるものなのか?
伊豆はもっとひどいらしい。
地震に加えた津波の恐怖をみんな警戒しているのだろう。

いかん、いかん、こんなことでは。
こんなときだから日本の観光地を盛り上げて、経済を活性化しないと!
「箱根に泊まりに来ます!」と私たちはその人に元気よく宣言した。
と調子よく言いながら、心の底ではやはり地震の恐怖を感じているが・・・

この日は、「湯の里」という日帰り温泉に行く。
プラズマ風呂、広々とした打たせ湯つきの岩風呂が二つ。
桜が所々に残る山々を拝みながら、のんびり温泉につかる。
震災騒ぎで毎日がせわしなかったが、久しぶりに疲れがとれた。

山縣有朋ゆかりの「暁亭」という懐石料理のお店で自家製豆腐とそばを食べた。

水がきれいなせいかそばはうまい!
その前に湯本にきたときは「はつ花」という老舗のそば屋でそばを食べた。
こちらも特製のやまかけそばがサイコーにうまかった。

温泉とそばを楽しむささやかな休日。
やはり日本人でよかった。






被災者の体験記事

2011-04-19 | 日本生活雑感
あの日以来、連日東北地方の被災者の厳しい避難生活のニュースを見たり、新聞報道を真剣に読んで涙を流す。
とくに朝日新聞の「3月11日14時46分から30分間」という九死に一生を得た人々の特集記事は、毎回毎回何度もむさぼるように読み返した。
その特集記事もその前からの報道も記者たちが被災者の証言を一字一句もらすまいと決死の覚悟でいどんで書いている気迫が伝わってくる。

この未曾有の大惨事は、どんなえらい人のコラム記事よりも体験した人々の声や事実がそのまま記されている報道記事が我々読者の胸をつく。
被災者を励ますような抽象的な言葉が著名な作家から書かれていたり、復興への道のりの具体的な提案などがさまざまな専門家によって書かれているが、今の絶望的な状態の被災者にどう届くのだろうか。
今まで経験したこともない大災害に直面して、ときおり「私たちは何も書く資格はないのではないか」とも思う。

そんな私たちは、義援金をだいぶ前に主人が企業を通して送って以来、具体的なボランティア活動は何もできていない。
現在の自分の生活をこなすだけでせいいっぱい。
短かったような長かったような二重生活が終わり、小田原で本格的に腰をおろす生活。
被災者といつかつながるために今日も新聞報道を読む。




息子自立への旅立ち~高校の委託ホームへ引越し

2011-04-03 | 日本の教育一般
こんなときに自分の家族のことを書くのが心苦しいのですが、うちの家族にとって大きなことだったので報告します。
今日上の息子が、私立高校の委託ホームへ引越しました。
時間がないので委託ホームのことを詳しく説明できないのですが、息子が入ったホームは環境抜群!
目の前に川が流れていて、鳥が何羽も遊び、遠くに山々がうっすらと見え、勉学にしっかりと励む環境のようです!

このホームを経営されているご夫婦のホストさんは、30年弱この委託ホームのお仕事を続けられていて、とてもしっかりとしたふところの大きな感じの方々でした。
思わずいろいろ尋ね話し込んでしまったほど感じのいい優しいお2人で、「もう何も心配しなくていいなあ」と思わずほっとしました。

埼玉の家に帰ると、いつもいた大きな息子がいなくて、彼の部屋はそのまま。
あの低くて聞きづらいだみ声が聞こえてこない!
なんでも頼んだらすぐにやってくれる息子がいない!
息子にいろんなことを頼りっきりだった私にとって、ちょっぴりさびしような・・・
息子のホームへの引越しは、息子の自立というよりも私の息子からの自立であったようです。