TAKE IT EASY

~Don't think,feel.

#000-23.穴ぼこ。

2004年12月11日 22時35分08秒 | 以前のブログから移行
ジャスミンティ 飲んでる。

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いろいろ考えることの多いイチニチ。
こんばんわんだふる。

おいっこ@1歳3ヵ月 との半日デートで疲労困憊。いつの間にどうやってこんなに人間らしくなっちゃったんだ、キミってば。自己主張も。感情表現も。表情も。行動も。

「家族狩り」5部まで全て読破で完結。深い。重たい。ずしりとくる、まったく。

クリスマスで華やいだ街を眺めながら、車の中でラジオを聴く。街行くヒトも。みんな華やいで見える。華やいで聴こえる。なんだか空虚。心の穴を塞いでいるはずのナニかから、いつの間にか、ナニかが少しずつ、シューっと漏れているような。それは本当に僅かに。でも確実に。少しずつ。

環境が悪いワケでもない。ヒトとの関係が虚しいワケでもない。ただただ、自分自身のナニかが。耳を澄ますと。本当にちょっとずつ漏れている。抜けている。

心の穴ぼこは。ダレしも持っているもので。

ヒトはタブン。それを塞ぐために幸せになろうと。思ったりするのかなと。思うんだけど。それを塞いでくれるのは。ヒトではない。どれだけ大切なヒトでも、ヒトの心の穴ぼこは塞げない。相手がそうであるように。ワタシも。どれだけヒトを大切に思っても。どんな相手の穴ぼこも塞げない。

穴ぼこが小さいけど、口が案外広いヒトや。大きな穴ぼこを抱えながら、口の小さいヒト。どっちも大きいヒトや。どっちも小さいヒト。

穴ぼこの存在すら気づかせないような。高尚なヒトもいるけれど。そういうヒトほど。穴ぼこの深さや暗さは計り知れない。

ワタシはたまに。自分の穴ぼこを塞いでいるふたをはずして覗き込む。とたんに孤独を感じ。恐れを感じる。イイ思いなんてしないはずなのに。それをやめることはできない。穴ぼこが、ソコにあることを。確認せずにはいられないんだ。きっと。穴ぼこの存在を。自覚すればするほど。ワタシは陽気にふるまう。しっかりとして。毅然として。自分ですらその存在を忘れてしまうほど。覗いたあとはしっかりふたをする。

ふたを開けなければならないときは。大概、そのふたを開けたくないようなキブンのときで。それが分かっているから。えいやっと。わりと勇気の要る作業。タブン、その作業をしようとするとき。これまでワタシは一人でオートバイに跨ることが多かった。

タチが悪いのは。しばらくフタを開けずにいると。今日のように。それはあるとき突然。ナニかがじわじわと漏れているのに気づく。こんなとき。ワタシは思いもせず、突然に。息をするのもめんどくさくなるような。おぞましいほどの倦怠感と。疲労感と。虚無感に。襲われる。

ああしまった。最近。穴ぼこを覗くのを忘れていた。いや。忘れていたわけじゃないけれど。目をそらしていた。めんどくさいふりをして。逃げていた。

穴ぼこは。
自分で思うほど深くないと思うし。
でも他人が思うほどは浅くない。
タブン。