あったかいミルクティ 飲んでる。
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ダンナが寝言で「おい、もう寝るぞ」とか言ってる。いや、もう寝てるし、アンタ。
こんばんわんだふる。
先週金曜日。
家族総出で。
インフルエンザの予防接種へ。
毎年あとになって慌ててするので。
今年は小さなムスメもいることだし。
ってことで早めに。
ムスメはまだ接種できませんが。
一人置いていくわけにもいきませんので。
ムスコは保育園を早退させて。
ダンナは病院で待ち合わせ。
で。
注射大嫌いなムスコ。
朝からかなりのローテンション。
泣かなかったら...のおもちゃも用意して。
ニンジンよろしくぶらさげてみますが。
結局。
号泣。
パニックになったムスコを押さえつけるも。
ワタシはネックレスをひっぱられ窒息寸前でダンナとバトンタッチ。
もう4歳になるムスコの馬鹿力は押さえつけられません。
最終的に。
ダンナと看護師さん3名、計4名の大人に取り押さえられ。
「ゼンゼンイヤダー!!!!!!」と病院中に響き渡る絶叫と共に。
撃沈されたムスコですが。
終わってみれば。
唇から流血。
本人も大パニック。
あの号泣とパニックと取り押さえられっぷりに。
わりと本気でムスコの精神状態を心配してるハハです。
で。
待合室に戻ると。
ムスコ曰く。
「注射のときはオカーサンに抱っこされていたかった」
と。
で。
「注射やりなおしたい。」
と。
泣きわめき続ける。
ムスコの理屈でいくと。
注射が痛いからイヤ...なのではなく。
不本意な形で取り押さえられ。
無理矢理ヤラレた。
ってことが。
どうしても納得いかないんだと。
正直。
メンドクセーヤローだなー、と。
思ってしまった。
そんなムスコを無理矢理病院から連れ出すと。
「病院の子になるからもう置いていってくれ」
と。
「もうオカーサンにも会えなくていい」
と。
とにかく泣きながら訴える。
いつまでもいつまでもそんなことを言うので。
いいかげんイライラしてきてしまい。
「じゃあもう車を降りなさい」
と言ってしまった。
ここでホントに降りる勇気がないことをハハは知っている。
あーーーーーーーー。
なんだかなーーーー。
ムスコの必死さと自分に垣間見える余裕がアンバランスだ。
なんかいやな予感がして、運転しながらつらつらと振り返る。
注射のとき、あまりのあばれっぷりで、回りに謝ったり恥ずかしかったりで、ハハはひたすら、あちゃーと思っているばかりだった。
「今日は泣かないってはりきってたじゃん。」
「そんなに泣くことないじゃん。」
そんな言葉しかかけてやらなかった気がする。
それに加えて。
ムスコがもう一度注射を打ち直したいといったとき。
「イチニチに二度は打てないんだよ」
とか。
「もう打ったからいいんだよ」
とどれだけ説明したか。
でも結局のところ。
そんな理屈は全く以ってどうでもよくて。
ムスコの中には。
注射に対するすさまじい恐怖感と。
無理矢理やられたことへの怒りと。
そのときハハが抱っこしていたのが自分ではなくイモウトだったこと。
がんばったのに、だれもほめてくれなかったこと。
いろんな思いがこんがらがってこんがらがって。
それでも必死にいろいろ理由をつけて泣いてはみるんだけれど。
どれもこれも理屈はねじふせられてしまって。
最終的に。
ムスコは。
車の中で。
発狂した。
言葉もなく。
「ギャーーーー!」っと。
何度も。
叫んだ。
まさに発狂した、のだ。
そのすさまじさに。
正直ゾッとした。
そしてハッとした。
走り出した車を路肩に止めて。
しばらくムスコを見つめた。
「よく頑張ったよ。注射、がんばって打てたから。今日はもう打たなくていいんだよ。」
そう言われてムスコは。
ふと我にかえり。
「ごめん、ね。」
と。
唇をかみしめて謝った。
なんだ?どうしてムスコが謝るんだ?
ワタシは心臓のドキドキが止まらなかった。
しばらくムスコの手を握り、スーパーでおやつを買って帰ることにした。
ムスコが気まずそうにしている。
そんなムスコを気遣うハハを。
ムスコは気遣っている。
....。
そんなことがあって。
いろんなことを考えた。
ムスコが一人っ子だったころのこと。
ムスメがお腹にいたときのこと。
ムスメが生まれたときのこと。
ムスコが二人っ子になってからのこと。
今日もそうだったけれど。
ムスコと接するヒトの多くが。
「しっかりした子だね。」と言う。
「イモウトの面倒をよく見るイイオニーチャンだね」と言う。
親からすれば。
ゼンゼンしっかりなんてしてないし。
イモウトの面倒だって気まぐれなもんだと思う。
それでも。
ムスコは必死にしっかりしていようとしていたのだと思う。
しっかりしていたいのに、しっかりできないとストレスなんだろう。
クチはずいぶん達者だ。
それは多分、ワタシやダンナが。
あまり子供扱いをしてこなかったからだと思う。
それはきっと彼にとっても誇らしいことだっただろうし嬉しいことでもあっただろうと思う。
それでも。
子供扱いされないコドモは。
ときに不幸だ。
それは。
思い返せば。
ほかならぬ。
自分がそうだった、そういえば。
ちょっとしたきっかけで。
「しっかりしている」と言われることで。
「しっかりしなきゃ」と思う。
しっかりしてないのに。
しっかりしなきゃいけなくなる。
コドモなんて。
しっかりしている部分もあれば。
しっかりしていない部分もある。
しっかりしてなくて当たり前なのだ。
ただでえさえ背伸びするムスコだったのに。
ムスメが生まれて。
ワタシはムスコにかなり無理なつま先立ちをさせてしまっていた。
赤ちゃん返りなんてまったくといっていいほどなかったし。
でもそれは。
ワタシがさせてあげなかった。
封じてしまっていたんだろうと。
いまさら気づいた。
フタリメが生まれれば。
ヒトリメはミンナが通る道だと。
よく言われるし。
それは実際そうなのかもしれないけれど。
環境や性格はみんなそれぞれで。
だからもっともっと。
ムスコと向き合ってやらなくてはなと。
思った。
いろいろ考えて。
なにがしてやれるだろうと。
一生懸命考えて。
とりあえず。
昨日は。
何年ぶりかに。
赤ちゃんだっこをしてやることにした。
夜いつも。
ムスメがそうして眠るように。
「してあげようか」
と言ったら。
「いーよ、オレは。なにいってんの?」
といつもの調子で言うかと思ったら。
「うん」
といって。
デカくなったからだを。
どしっと乗せてきた。
そうしてきっかけをつくってやったら。
なんだか今日は。
やたらと。
甘えんぼだ。
やたらと。
ムスメと同じことをしてほしがる。
来月には4歳になるんだけど。
ってーか。
まだまだ若干4歳かー。
まだまだ青いな。
青すぎるな。
ってことで。
いまさらながら。
あかちゃんがえれー、ムスコ。
....ってなるべくキレイにまとめて終わりたいのはヤマヤマですが。
オチはちゃんとあって。
2週間後には。
再びのインフルエンザ予防接種。
そうなんですよ。
コドモは2回接種。
やり直しが。
きくんです。
いやん。
....。
また大暴れだろうなぁ.............。