ほうじ茶 飲んでる。
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うまいこと、書けるかな。
こんばんわんだふる。
先日。保育園の見学に行ってきた。
かれこれ、結構長いこと、息子を保育園に預けて仕事をしようか、やめとこうか、するならいつからしようか...とか、とにかく迷い続けてきた。
迷っても迷っても決められなくて。保育園の申し込みの期限もあるから。どっちに転がるにしてもなにかきっかけが欲しかったんだ。
迷うには、本当にいろいろな理由があって。もちろん金銭的なこともあるし。まわりの反対、賛成もあるし。でもって、自分自身、仕事をしていない自分に不慣れだっていうこともある。仕事をしたい理由がある反面。息子がべたべたしてくれるうちに、べたべたしてたい..とか。やっぱ、こんな小さな我が子を預けてまで仕事をすべきじゃないんじゃないか、とか。
幸せなことに、今のワタシは、仕事をするかしないか、選ぶことができる。
結婚するまで、子供が生まれるまで、ワタシは自分の道は全て自分で決めてきた。もちろん、自分で決めたって、その通り進めないこともあったし。決めた道を進んで思いっきりすっころんで痛い思いもした。でも、それは全て自分で決めた道だったからこそ、後悔なんてしようもなかったし。転んでできた傷は自分でぺろぺろなめてきた。ワタシは多分、そんな自分がスキだった。
それが、今。もしワタシが自分で決めた道でうっかりすっころぶと。そこには、手をつないでいる夫がいて。ワタシのお腹から出てきた息子もいる。ワタシの息子は同時に彼の息子でもあるし。誰かの甥っ子でもあれば。誰かの孫でもあったりもして。
そこにすっころんだ傷や痛みは連鎖していく。
この輪がもたらすのは、もちろん痛みだけではなくて。ワタシはこの輪に入ることで、ずいぶんたくさんの幸せをもらった。だからこそ、ワタシが発する波で傷や痛みを連鎖したくない。
...と、ハナシがなんだかよく分からない方へ進みそうなので、ちょっと元に戻して。
保育園の見学のハナシ。
事前に電話すると、息子が通うことになったら入る未満児(3才以下の園児をこう呼ぶらしい)クラスを見学させてもらえることになった。
ちょうど夫が早く帰ってこられる日だったから3人で行った。もともと、あまり賛成してない夫だから、どっちかっていうと、見学したあと、「やめとけ」って言われたかったのかもしれない。
たずねていくと、そこには20人弱の未満児チャンがいて、ちょうどおやつを食べていた。小さな小さなイスに座って、はちきれんばかりの笑顔でもぐもぐしている彼らは。なんつーか。ワタシより大人だった。
突然、ぼそぼそと入ってきたワタシタチを見上げるやいなや。かわるがわる。「こんにちわー!」と大きな声でゴアイサツしてくれたのだ。
「コンニチワー!」「こんにちわー」「こっんにっちわーーー」
明るい。明るい。明るい。なんて明るいんだ。
でもって。忙しい時間帯にも関わらず、先生がいろいろ説明してくれる。その間に子供たちは次々とおやつを食べ終わって席を離れる。どうやらこれから親御さんがお迎えに来てくれる時間まではお遊び時間らしい。
夫は、小さな女の子から、お散歩のときにとってきたらしいクローバーをそっともらっていた。ごめんね。このヒト、ワタシのおっとなの。
息子におもちゃを与えてくれる子もいた。
そしたら。
ちょうどワタシの横に居たおんなのこに。向こうにいたおとこのこが話しかけた。
「(なんとか)ちゃん、ごめんね。」
「え。いいよいいよ。違うの。そんなつもりでしたんじゃないから。」
なんつーか。ちょっと度肝抜かれました。
これが未満児の会話...な...の...か。
そこには、小さいながら、紛れもなく「社会」があった。
たくさんの好奇心、気遣い、思いやり、ときにわがまま...etc、すでに、子供の体の小ささとは比べ物にならないほどたくさんの感情や思考があって。
ワタシは頭で考える前に、感覚的に、思いました。これまで、ワタシは、息子のためだけを思えば、絶対自分の手元においておく方が良い...と信じて疑わなかったけれど。それってば、間違いだ、と。
というか、んー、なんだろ。
少なくとも、ワタシがそう信じて疑わなかったのは間違ってる...みたいな。
毎日毎日、ワタシとだけ顔をつき合わしているのとはまた違ったように。きっと息子は成長していくんだろうな、と思う。
だから、やっぱりどっちが正解ってこともなくて。道はどっちかしか選べないから。結局のところ、進んだ方なりに、楽しい思いも痛い思いもするんだろうな、と思った、かな。
で。なにより。子供のため、あれこれ...というよりも。ワタシが子離れできるかどうか、ってことに尽きるな、と痛感した。
でもって、それって結構寂しいなと思ったり。なんか、妙に寂しくなっちゃったんだよね。人見知りだとか後追いが、最近まで結構激しい息子だったから。ワタシ、無条件に彼には、かたときも離れられないヒトだったわけだけど。多分、それって今がピークで。これから彼は少しずつ少しずつ巣立っていく。でもそれは、親が変わらず見守っているから巣立っていけるわけで。ワタシはこれから20年くらいの時間をかけて、少しずつ自分から巣立っていく彼を、変わらず見守っていかなくちゃならないわけ。
だからワタシも少しずつ、これから彼が自立するまでの時間と同じだけの時間をかけて、彼だけを見つめているワタシから、ちょっとずつ器用になって。彼を見守りながら、ワタシはワタシで楽しく生きていくようにしなくちゃならないんだなって考えた。
っと、いけない。またうだうだと長くなって。
で。結論。
保育園の申し込みは、来年度、途中入園も含めて、この時期に申し込みをしなきゃならないので。
とりあえず。来年の11月入園で申し込みをすることにした。来年の11月。そのとき、息子は、2歳になる。順調に行けば、もうすたすたあるいて、ちょっとの言葉くらいは喋ってるんだろう。
そのときまで。ワタシは彼の「初めて」や「毎日」をじっくりじろじろ見させてもらおうかな、と。
なんか、そんなふうに考えたり感じたりしてたら。
「保育園に行ってもらおうかどうか」悩んでたはずが。
「スマンがもうちょっとハハにつきあってクレ」
みたいな感じになっちゃって。
なんかヘンなのーとか思ったけど。なんかちょっとすっきりしたような。
そんな感じ、なんだよね。
でもってさ。そんなこと考えてたら。
なんか急に。息子もいっちょまえなんだなーってすごい思うようになって。なんか、今まで、自分でも知らず知らずのうちに思ってた「ワタシの分身」みたいな思いがちょっと薄らいだ気がする。
これも、息子が1歳になる日が近い今の、ワタシのちょこっとの成長なんだろうか。
そう思って、ちょっと客観的にこの一年のことを思ったらさ。
どんだけワタシ、彼のことだけを見つめて。彼のためだけに生きた一年だったんだろーって思った。
自分の息子だからあたりまえなんだけど。
こんなに一人のことを思って。考えて。世話して生きた一年なんて、今までなかったよ、とか思っちゃったりして。
でも、これから、彼は、自分でできることが増えていく一方だろうから、きっと、こんな一年、あとにも先にもないだろうなって思う。
ってな具合に、なんだか急に、とっても客観的になった自分。
親であることにとにかく必死だった時間を経て。少しずつ、親であって。嫁でもあったり。娘でもあったりして。でもって、なにより自分は自分であって。
いろんな自分を少しずつつないでいってみようと思うんだよね。これから。
そんなふうに考えてたら、さ。
仕事してる自分とか。オートバイ乗ってた自分とか。いろーんな自分が急に懐かしくなっちゃったりもして。
でも、それってどうやら、負の感情じゃなくて。なんだかとっても心地よいんだ。
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というわけで。タイヘン長々と失礼しました。最近、つらつらと考えていたことを、イッキに書いてみたらタイヘンなことになってしまいました。長い。
でもって最後に。
息子ももうすぐ1歳。0から1へ。で。いっぱしになってきました。
もともと、このブログは育児日記などーではなく。自分本位なものだったので。そろそろ、ワタシの中での役割を戻そうかなと思っています。
とはいえど、まぁ、ワタシのあたまの中が息子だらけだったら、やっぱり息子のことだらけになっちゃうかもしれないけど。
いつまで息子の顔を息子の許可もなしにワタシがどかどかここにのっけていいものか...ってのも少し気になってたりもしたので。
mixiの方には、時間があれば、息子のことなんかも書いてみようかなと思ってるので、こちらで息子の様子を楽しみにしていてくださった方がいらっしゃったら、是非、mixiの方へお越しください。
ってことで、これからもよろしくおねがいしまする。