クマさんのダイビング日記

スキューバ・ダイビングで行った沖縄、石垣島、白浜などの紹介。
お酒や街歩きで気付いたこと、お酒のことなどの日記。

広重展2

2024-08-06 06:00:00 | まち歩き

歌川広重、元は江戸の火消し役人、今でいう東京消防庁職員。
その後、浮世絵師としてデビュー。

東海道五十三次之内、蒲原(かんばら)夜之雪

蒲原は現在の静岡市清水区。
蒲原夜の雪景色。
これは広重の想像の世界、フィクション。
今風に言えばフェイク絵。
蒲原は雪が降らないから。
浮世絵って、たとえ事実でなくても、美しければ良いの世界。

木曽海道六拾九次之内、洗馬(せば)

洗馬は、現在の長野県塩尻市宗賀。
JRの洗馬駅がある。
日本橋から31番目の宿場町。
木曽海道の旅は、広重40歳の時に出発した。
が、しかし、洗馬の作品はその出発前に製作された、と音声ガイドは言ってた、と思う。
報道写真じゃない、絵葉書のような観賞用の絵なので良い。
なお、木曾義仲の家臣今井四郎兼平が義仲の乗馬を洗ったことから洗馬という地名になったらしい。

東海道五拾三次之内、池鯉鮒(ちりゅう)首夏馬市(しゅかうまいち)

池鯉鮒は現在の愛知県知立市(ちりゅうし)。
首夏、すなわち夏の初めの馬市の様子。
水平線のくじらのような黒い山が、後の摺りでは消される。
ここでは毎年、夏の初め馬市が開かれてた。
野原に立つ杭に多くの馬がつながれていて、今まさに馬を連れてきた者の姿も見える。
中央の一本松の下では馬喰(ばくろう)と呼ばれる馬の仲買人による取引が行われていて、この松は談合松と呼ばれてた。
と、解説に書いてある。

京都名所之内、淀川

大阪と京都・伏見を結ぶ三十石船。
この船は、全長約17m、乗客定員約28人。
上りは約12時間、川の流れに乗れる下りは約6時間で大阪と京都・伏見を結んでた。
寄り添ってる小さな船は「くらわんか船」。
三十石船の旅客に、「飯くらわんか、酒くらわんか」などと叫びながら近づいて、酒や食べ物を売ってた。
「くらわんか」って枚方付近の河内弁で「食べませんか?」のこと。
岸和田、泉佐野など泉州弁になると「食えへんけ?」になる。

花鳥画、月に秋草

広重の名所絵、風景画が良く知られてるけど、花鳥画の分野でもたくさんの作品を残してる。
「月に秋草」は世界にこの一枚のみ現存してる貴重な作品らしい。
浮世絵って、版画なので、複数枚摺れる。
たぶん、この団扇絵(うちわえ)の肉筆画は1点物なので、版画のように複数枚摺れなかったからかな?

美人画、東都名所、両国夕すずみ

納涼舟が浮かぶ隅田川、そこに架かる両国橋を背景に、三人の女性が夕涼みをしてる。

ウサギの文様

中央の団扇(うちわ)をくわえた女性の着物の柄は、ウサギの文様で、この女性の頭上には美しい満月が描かれてる。
当時の月にはウサギがいるという言い伝えを、この女性に表現してる。

女性の襟

襟をぐっと背中にひいた着くずし方、当時の色っぽい代表的な着くずし方なのでしょう。

風と柳と裾

風が、すうーっと吹いて、柳の枝が揺れ、女性の裾が乱れる。
動きのある絵。

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