ちゃこ花房~本日も波瀾万丈~

前向きに生きています。
健康で楽しく生活できたらそれが一番
周りの人たちを、元気にできる自分でいたい。

レッド・ドラゴン トマス・ハリス/小倉多加志=訳

2023年02月08日 | 映画
  レッド・ドラゴン
トマス・ハリス/小倉多加志=訳

あの「羊たちの沈黙」の前作とも言えるサスペンスである。

満月の夜に連続して起きた、幸せな一家の惨殺事件に挑んだのは、
元FBI捜査官のグレアム
普通の殺人事件の、動機や状況証拠で追いつめていくのに対して
グレアムは、心理学プロファイリングという手法を使っていく。
 
プロファイリング(心理素描)では犯人の生い立ちを想像し、
何故そのような行動をするのに至ったかを考え、それを元に犯人像を絞り込んで行くという手法である。

グレアムは以前自分が逮捕した、獄中にいる精神科医のハンニバル・レクター博士と接触しながら、犯人を追いつめていく。
異常なほど、勘の鋭い持ち主の犯人と、異常心理の分析に優れたグレアムとの戦いである。

   
聖書やヨハネ黙示録からの引用した言葉等が多く、それらに、ほとんど触れることのないわたしには、とっつき難いところも多く、残念ながら詩人・画家のブレイクも知らないため理解しがたい部分もあったのだが、
そこは、鬼才トマス・ハリスの手腕で、ぞくぞくさせるようなストーリー展開で、最後の最後まで目を離せない。

レッドドラゴン→羊たちの沈黙→ハンニバル
と読むべきなのだが、この逆の順番で読んだわたし。
トマス・ハリスの作品は、心理的な恐怖を巧く描いていて読み応えがあり、大好きな作家です。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« オールウェイズ | トップ | カラーパープル »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿