心療内科治療終了。
今年に入り、次々と難題を抱えてしまった私は、
連日の「中途覚醒」で不眠に苦しみました。
一睡もできない日もあり、
まるで負のループに入り込んだように精神的に参ってしまい、
1月、2月、3月は、まるで奈落の底に突き落とされたような
辛さを味わいました。眠れないことの辛さを味わったのです。
3月24日が、1ヶ月前に受けた子宮がん検診の結果を聞きに行く日で
そのクリニックは、レディースクリニックで心療内科もやっているので
検査結果を聞いた際、ドクターに今の自分の状態を正直に話しました。
毎年子宮がん検診で受診しているクリニックであり、
とても信頼のできるドクターです。
不眠が辛く、このままでは壊れてしまうような気がして
眠剤が欲しいと訴たえたのですが、
ドクターが処方した薬は、「ジェイゾロフト」と「スルピリド」でした。
ジェイゾロフトはSSRIと呼ばれる抗うつ剤の一種で、
海外では1991年から、日本では2006年からファイザー社より発売されている薬で、
効果はやや弱いけど、安全性の高い抗うつ剤です。
「スルピリド」は、「ドグマチール」のジェネリックで、
本来は胃潰瘍の治療薬として開発された薬だったのですが、
その後に、向精神作用があることがあることが分かったという
ユニークで異端児的な薬です。
安定剤としては作用がおだやかで、軽い鬱病などによく使われます。
そして、 用量を調節していろいろな精神症状の改善に広く使われています。
元来は胃薬ですので、
精神的失調が 原因と考えられる胃痛などにも処方されるケースも多いようです。
ドグマチールは軽い作用の薬ということですが、
ホルモン異常などの副作用が希にあり、 侮れない。
鬱っぽくなり心療内科などに駆け込むと
スルピリドが最初に処方される確率はけっこう高いようです。
スルピリドで症状を緩和したあと、通常の抗うつ薬に切り替える。
安全とは言うけど、断薬に失敗して離脱症状で苦しんで、
結局薬を辞められずにいる人は多いようです。
これが抗鬱剤の怖さでしょうか。薬に関しては、
とにかく色々と調べました。
どんな辛いことがあっても、心療内科を受診したことも、
眠剤を始め精神安定剤も、抗鬱剤も服用したことがなかったので、
とうとう、私は薬を服用しなければならなくなったか、と
内心ショックをうけましたが、薬の助けを借りようと思ったのでした。
ドクターのことも信頼していましたから。
主人はじめ、家族は抗鬱剤の薬を服用することに、
私以上にショックと不安を覚えたようですが。
スピリドの薬の良さは、即効性があること。
精神的に参り、食欲も落ち、
食事は「砂を噛む」ように味がしなくなっていましたが、
胸の奥底の、ザワザワした重い感じがなくなり、
心が穏やかになっていくのがわかりました。
食欲が出てきて食事を食べれるようになりました。
この薬の即効性に、本当ビックリしたものです。
ただし、副作用もあります。
ドグマチール服用によって、プロラクチンという女性ホルモンが増えて
男性なのに乳房が膨らんでしまったり、
性欲の低下、 そしてインポテンツを招くことがあるなどと言われています。
女性の場合は、同様にプロラクチンの量が増え、
乳汁分泌が起こったり、 生理不順を引き起こすことがあります
これは、ドグマチール服用によって、
プロラクチンという乳汁分泌ホルモンが増えて、
カラダが出産後の授乳状態と同じようになってしまうということが原因のようです。
乳汁は出ませんでしたが、服用し出してすぐに胸が張り出しました。
ブラジャーがきつくなり出しました。
不謹慎ですが、貧乳の私には、ちょっと嬉しい副作用でした。
体重は特に増えずに胸だけが大きくなるなんて(笑
この薬食欲が出ることで短期の間に体重大幅増加、
という副作用に悩まされる人が多いようです。
女性にとっては、敬遠したい薬かもしれません。
ジャイゾロフトは、即効性はなく
効いてくるまで時間がかかります。
薬は、脳内蓄積されていくのです。
抗うつ剤を減量するとき、「離脱症状」が起こることがあります。
これは抗うつ剤独特の現象で、
抗うつ剤の血中濃度が急に下がることに体が対応できずに生じる反応です。
「シャンビリ」と呼ばれるものです。
これは耳鳴りが「シャンシャン」鳴り、
手足が「ビリビリ」痺れることから付けられた俗称です。
薬の副作用より、減薬、断薬の際に生じる離脱症状が大変らしく、
薬に依存性はないものの、この離脱症状が厄介で
薬を飲み続ける人が多いのだとききます。
薬を服用して1ヶ月。
4月末の、オットの大仕事を無事終わらせ、
その頃には私の精神状態も落ち着いてきていました。
薬の効用もさることながら、それ以上に
ストレスの原因が一つなくなった事が大きかったように思います。
私の場合、ジェイゾロフトの副作用と思われるのは、
5月の連休中に現れた、喉、胸のつかえ感、胸の圧迫感、
動悸と頻脈、 身体のフワフワ感や軽いめまい(過労から?)
背中、首のきつい凝り(肉体労働が原因か)
5月の受診の際、症状を緩和する漢方薬が処方されました。
5月の連休中は、息子3人の家族が奈良に帰ってきていましたが、
彼らが帰った後、
洗濯物を干しながら涙がポロポロとこぼれてきました。
一つ、大仕事を終えてホッとしたんでしょう。
ああ、ちゃんと涙が出た
泣けるんだって
元の自分に戻って来てるんだと思いました。
いろいろと辛かったけど、
連休中、息子家族と過ごしながら
気持ちがどんどん楽になっていくのがわかりました。
もう大丈夫
無理せず、自分の楽しみも大事にして ぼちぼちやろう。
気持ちも以前のように前向きになってきました。
昨日は、クリニック受診の日でした。
実は、5月の受診以降、途中から勝手に薬飲むの辞めていたのですが
(幸い離脱症状は出ませんでしたが、どうぞ真似はなさらないでください)
診察の時、私の顔をじっと見てドクターが、
「ストレスの原因もはっきりしていたし、
それが解消されてすっかり元気になってるのがよくわかります。
一応薬を半分に減らして28日分出しますが、
2週間分だけ飲んで、あとやめて見てください。
残った薬は手元に置いておくとよい、
次回の予約診療は取り消しましょう。もう大丈夫でしょう、
治療はこれで終わりました。来年の子宮がん検診で会いましょう。」
といわれました。
やった~‼︎
1年近く、せめて10月くらいまでは薬を服用することになります、
と最初言われていたので、早くに薬を飲まずによくなって、
ホッとしています。
私の心療内科治療はとりあえず終わりました。
ストレスの原因がなくなったり、幾つかの難題が解決に向かって動き出したこと
(墓の移転や、オットの事業など)、
中断していたウォーキングを再開して、朝6時から太陽の日差しを浴びながら
毎日一時間歩いたこと、
かかりつけの崎山整骨院へ通い、凝り固まった体を電気治療と整体治療したこと、
整体してもらいながら、先生と話をしてるうちに
気持ちがどんどん楽になって行くのがわかりました。
身体と一緒に心のリハビリをしてもらったようです。
半世紀も生きていれば、色々あります。
あって当然で、それが人生というものなのでしょう。
人生は山あり谷あり、苦あれば楽あり
きっとこの先も、波乱万丈の人生かもしれませんが、
長くて暗いトンネルを出て、もうひと踏ん張りしてみようと
また同じような状況になって苦しむこともなっても、
乗り越えられるような気がしています。
そして、支えてくれた家族や友達、ドクターや、整体の先生に
ただただ感謝の気持ちでいっぱいです。
無理をせず、自分の楽しみも大事にし、
自分の人生、生きて行こうと思っています。
長いブログを、読んでくださってありがとうございます。
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一週間前からドグマチールを処方され服用しています。
私も中途覚醒、食欲ともにすぐに回復しました。
ちゃこ茶房さまの記事は私の参考
そして、とても励みになりました。
ありがとうございました。
Blogを読んで頂きありがとうございます。
同じ世代でしょうか。
秘め婆様も、色々と苦労があったとようですが、
元気になられたようで何よりです。
辛い経験も、乗り越えてしまえば過去のことですが、
真っ最中は、それはもう這い上がれない蟻地獄のようなものですね。
私たちはそれを経験しました。
それを貴重な経験と考えて、前を向いて生きていきましょう。
またお立ち寄りください。