いつも思うことですが人との出逢いは「いとをかし」です。
「多生」とは見慣れない言葉ですが
仏教用語です。
「多生」は「何度も生まれ変わること」
仏教では、人はこの世に生まれ出るまで、六道輪廻(ろくどうりんね)を繰り返すという教えを説いています。
六道は、地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人間道・天道を指し、輪廻とは廻る輪のように生まれ変わりを繰り返すことをいいます。
こうして多くの生を経る間に、前世で結んだ因縁を「多生の縁」というわけです。
私の母方は神道
父方は曹洞宗です
私は正直なところ「無神論者」です。
死んでしまえば皆行くところは同じだと思っていて
何を信じるか、
信心することで救われるのなら
宗派は何でもいいののだと思っています。
仏教の本を読むことありますが、
そのどれもが真髄をついていて、ストンと心に落ちる。
人との縁を、大事にしたいと
年齢を重ねるごとに思うようになりました。
人との出逢いは、この歳になってもあります。
不思議なもので、たった一つの縁が、数珠繋ぎのように繋がっていくことがあります。
十数年前、こんなことがありました。
友人の兄が経営している知的障害者の施設が近所にあり、夏祭りのイベントにボランティアとして友人たちとお手伝いをやっていたとき、
同じように、大阪からボランティアで来ていた人がいました。
大阪へ帰るのに最寄りの駅まで車で送った時
お互い、関西人ではなく長崎出身だということがわかったところから会話が始まります。
Kさん:「長崎のどこ?」
私:「五島列島です」
Kさん:「えええ!一緒ですやん」
↓
Aさん:「五島列島のどの島?
」
私:「福江島です」
↓
Kさん:「町は?」
私:「○○町です」
↓
Kさん:「わあああ!!!!!!
ここにきて
町内まで一緒の人と会うとはねえ」
↓
「○○町のどこ?」
「○○です」
Kさん:
「○○春枝さんを知ってる?私の友だちのなんよ」
私:「○○は母の旧姓でで、春枝さんというのは私の従姉です」
2人でビックリしました
Kさん:
「帰省したら花房さんのお母さんに会ってくるよ」
驚きました。
大阪のKさんは地元を離れましたが、墓と実家が故郷にそのままあるため、お盆近くになると帰省している、ということでした。
帰省した時、私の母に会ってきたと電話をいただきました。
母からも、「春枝の友だちが訪ねてきたよ」
と電話がありました。
私が勤務している病院で働いてる医療事務の女性の出身は同じく五島市
彼女のおばさんの子供は、私の幼馴染みの子供と同級生でした。
世の中は広いようで
狭い
神道の母方
祖父の仕事の関係で
私たち姉妹4人は、私から順番に○○神社の「巫女」を務めました。
私は小学校3年~6年生
10月の年一行われる神社の祭りは三日間続くため、学校は早退や休むことになる。
年始は朝からお務め
巫女は一人だけ。
神主一人、宿主数人(祖父はその一人)は全員男性ですから、女は私一人
町には大字ごとに神社があり、一年かけて回ります。
その度に、学校を早退だったり休んだり
夕方から始まるところは、学校が終ってから。
近いところだと、着物を着て歩いて行く。
これが辛いし恥ずかしくて下を向いて歩いてました。
学校を休むのが辛くて、
三面鏡の前で、泣きながら化粧をしていた鏡に映る幼い頃の自分の顔をはっきり思い出せます。
仕上げの口紅は母が差してくれるんですが
「神様の使い(巫女)が泣くくもんじゃない、バチが当たるよ」
と言われていたのは
今となっては亡き母との懐かしい思い出です。
あの頃の自分に言ってやりたい
「よく頑張ったね、ひーちゃん」

小学5年


