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ちゃこ花房~本日も波瀾万丈~

前向きに生きています。
健康で楽しく生活できたらそれが一番
周りの人たちを、元気にできる自分でいたい。

奥さんができた時も、子どもができた時も、亡くなる間際にもあいさつに来て…律儀だったカラスのカンちゃん

2021年03月14日 | 動物


Aさんはご主人と静かな森の中の一軒家で、暮らしておられます。お天気の良い日には、庭のテーブルで食事をしたり、お茶を飲んだり、本を読んだりして過ごします。おふたりとも在宅のお仕事をされておられたので、おふたりで過ごすことが多いのですが…。
【写真】飼い猫と一緒に、キャッチボール…いや、キャッチごはんするカンちゃん ご主人は毎晩夜中まで仕事をされて、朝は10時頃に目覚める生活です。一方のAさんは、朝5時には活動を始められます。Aさんは、朝一番で、まずはひとりの時間をこのテーブルでコーヒーを飲みながら楽しみます。 ある日、近くの電線にカラスが1羽、止まっているのに気付きました。翌朝も、翌々日の朝も、そのカラスは電線に止まり、Aさんを観察しているようでした。 動物好きなAさんは、そのカラスに「おはよう~、お前はカラスだからカンちゃんだね!おはよう~、カンちゃん!」と話しかけるようになりました。連日Aさんが話しかけ続けた結果、ある日、カンちゃんは自分から「オッハヨウ!カンチャンー!」というようになりました。 それからは、朝はAさんとカンちゃんのふたりだけの時間が続きました。Aさんがテーブルでコーヒーを飲み、焼いたトーストを食べている間、ふたりの距離は縮まっていきました。時にはカンちゃんはAさんの椅子の背もたれに止まり、Aさんの髪を優しくくわえて引っ張ったりもしました。 パンをちぎって投げると、犬のようにキャッチすることも出来るようになりました。パン、肉や魚、煮干し、クラッカーなど、いろいろ一緒に食べました。でも、カンちゃんは、Aさん以外の人の気配がすると飛び去ってしまい、なかなか写真は撮れませんでした。 カンちゃんはAさんが飼っている猫達との相性も良く、猫と追っかけっこをして遊びました。Aさんが草刈りをしていると、手の届くところまでやってきて、一緒に草刈りしているつもりなのか、草をつっついたりもしました。 Aさんが家の中にいると、カンちゃんは窓から見える位置に止まって「オッハヨウ~!」と鳴いて、Aさんに外に出てくるように催促をしたりもしました。Aさんもカンちゃんの姿が見えないときに「カンちゃん~」と呼ぶと、カンちゃんは遠くからでも飛んできました。 カンちゃんは当初、いつも1羽で電線に止まっていたのですが、あるとき連れ合いらしきもう1羽と電線に止まっていました。どうやら連れ合いが出来たことを報告、挨拶するためにやって来たようでした。やがて「カンちゃんの奥さーん!」とAさんが呼ぶと、その連れ合いのカラスも家まで飛んできてくれるまでになりました。その連れ合いは産卵をひかえているようでした。カンちゃんはAさんからもらうごはんを、自分だけが地上に降りて拾い、電線の上で待っている連れ合いに、口移しで与えていました。そのときには、ごにょごにょ会話するように鳴きあっていたそうです。カラスも言葉を話すのですね。 しばらくすると、今度は小さい子ガラス2羽と合わせて、4羽で電線に現れました。カンちゃんは律儀な性格です。またご挨拶に来たのですね。そして、それからしばらくすると、カンちゃんはまた1羽でAさんの家にやって来るようになりました。 そんな日々が10年ぐらい続いたのですが、ある時からカンちゃんの姿を見ることはおろか、鳴き声を耳にすることも無くなってしまいました。Aさんは、カンちゃんは縄張りを変えたのだろうと考えていました。 ところが、それから数カ月経ったある日、近くの電線にカラスが何十羽も止まってカァカァ鳴いて騒いでいました。下をみると、カンちゃんが地面に倒れていました。しかも、頭や背中や、身体のほとんどに体毛が無く痩せて弱っていました。でもそれは、カンちゃんに間違いありませんでした。塀の上に飛び乗りたいけれども、飛び乗れない状態でした。何度も何度もトライするのですが、トライすればするほど次第に弱っていくようでした。カンちゃんは、自分の命が尽きる前に、Aさんにお別れの挨拶するためにやって来てくれたようでした。 Aさんは、倒れて弱っているカンちゃんをどうするべきか悩み、ご主人に相談されましたが、自然のままにしておくべきだよと言われ、少しの食べものをカンちゃんの側に置いて、家で様子を見ることにしました。電線の上のたくさんのカラスは、入れ替わり立ち代わり、3日間ずっと騒いでいました。カンちゃんの後輩達が、リスペクトしてお見送りに来たのでしょうか? 3日後の朝、電線の上のカラスも、カンちゃんもいなくなっていました。家の周りを探してみましたが、カンちゃんの姿は見つかりませんでした。そして、カンちゃんが居なくなって初めて、Aさんはとても大切なものを失ったことに気付きました。カンちゃんはAさんにとって、一生涯忘れられない友人となりました。 Aさんはおっしゃいました。「カンちゃんや今まで関わってきた動物達の生き様から、私が学ぶべきことは多いのです」。そして、Aさんは今朝も、庭のテーブルでトーストとコーヒーを楽しんでおられます。2代目カンちゃんが現れるのを待って…。 (獣医師・小宮 みぎわ)


非常に興味深い記事でしたのでそのまま
ブログに載せました。
生き物を飼っていらっしゃる方も多いと思いますが、「関わってきた動物達の生き様から学ぶべきことは多い」というAさんの言葉、考えさせられます。

2、30年前になりますか、
我が家のご近所は犬を飼ってるところが4、5件あってその頃の話し。
私はどうも、ご近所の犬たちに慕われているようで、
向かいの黒のラブラドールは、私の家の庭まで口に袋を加えて入ってきたことがありました。
中身はただのゴミだったのですが、飼い主さん曰く『花房さんへのプレゼントのつもり』と言われました。

時々脱走するTさん宅の雑種犬は、脱走後我が家の庭に入ってくることがあって
Tさん宅へ連れて帰るとTさんが『怒られるのが怖くて、花房さんとこへ行くんですよ、一緒に家に行ってくれって』
なるほどな、と思いました。

幼稚園で仕事をしていた頃、朝出勤して幼稚園のそばの家から犬の鳴き声が。
あの声は向かいの黒のラブラドールのラブ?と家の人に尋ねると『飼い主を探してる』と。
私はここよ、と知らせてくれたんでしょうか。

話せないけど、犬たちと会話をしているようで楽しかった時期です。
皆高齢になり、気がつけばご近所のわんちゃんたちは皆いなくなりました。


前回の記事の「恐るべしザリガニ」ですが、
庭に置いてある大きな発泡スチロールの箱から
次の日にはいなくなっていました。

こ、怖い!!!
どこ行ったんだ〜
発泡スチロールに網かけとくべきでした
コメント
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