HARI INI ?

じゃすみんの雑記帳

シュレッダー

2006-10-07 | HARI INI ?
 シュレッダーで幼い子が指を失う事故が、全国各地で相次いでいる。そんな中、14年前に片手の指をすべて切断した女性が朝日新聞の取材に応じた。女性は仲間はずれにされた少女時代や将来への不安を口にした。女性の事故は経済産業省が先月発表した事故には含まれておらず、同様の事故がまだまだ埋もれている可能性がある。

 今年8月、自宅でテレビを見ていると、シュレッダーによる事故を伝えるニュースが始まった。「嫌だ」。さいたま市に住む女性(18)は、とっさにチャンネルを変えたが、ほかの局でも同じニュースが流れていた。

 女性は、シュレッダーに左手を挟まれ、5本の指を失った。5歳の時だった。ニュースを目にした女性は、「今更、遅いよ……」。心の中でつぶやいた。

 女性はクリスマスが来ると毎年「あれから何年」と数えてしまう。

 92年12月25日。埼玉県内の母親の仕事先で友達とどちらが早く紙をシュレッダーにかけられるか競争していた。急いで入れようとした瞬間、左手が巻き込まれた。

 父親によると、運ばれた病院で親指は第1関節から、残る4本は根元から切断せざるを得ないと告げられた。母親は「私の手を取ってつけて」。泣きながら訴えた。

 痛みの記憶はない。5歳の自分には「どうしてこんなことが起きたんだろう」と不思議なだけだった。女性が巻き込まれたシュレッダーには安全カバーが付いていたが、「紙が入れにくくなる」として外されていた。

 女性は事故後1年ほど、左手が怖くて見られなかった。母親が編んでくれた手袋をずっと着けていた。

 音楽の授業で同級生と縦笛を吹いても、自分だけ低いドとレの音が出せない。小学生になると指を失った事実を次々突きつけられた。同級生に仲間はずれにされたり、心ない言葉を浴びせられたりもした。

 今、大学に通う。が、就職して結婚して……という「普通の人生」が送れるか不安だ。「子どもができても、絶対に手のことを言われるだろうな」

 一方で、「強くならなきゃ」とずっと思ってきた。友だちに嫌なことを言われても親には打ち明けなかった。「自分がしたことだから。誰も責められない」と思う。

 ただ、相次ぐ事故の報道で、自分と同じ境遇の子どもがいることを知った。女性は「これからはもう誰も犠牲にならないようにしてほしい」。

    ◇

 経産省は女性の事故について5日付で報告を受けた。このシュレッダーをキヤノンマーケティングジャパン(旧キヤノン販売、東京)から生産委託(OEM)されていた明光商会(東京)は「社内に書類がなく詳しい事実関係の把握に時間がかかった」としている。

   ―――シュレッダーで指切断 「犠牲出さないで」 被害者訴え(朝日新聞)

シュレッダー機は子どもの遊び道具ではありません。
紙の裁断機と同じように、非常に危険なものです。

大人はそれを子どもに教える必要があります。

学校で教えることではありません、家庭で学ぶべきことです。

子どもが大人の真似事をするのは、よく知られたこと。
それをコントロールし、きちんと理解させていくのが大人の仕事です。

私の通っていた学校では、初等部のあいだは裁断機は先生にお願いすることでした。
職員室の、子どもの手の届きにくい高い棚の、鍵のかかるところにありました。
危ないからね、といいながら先生が紙を切ってくださったのを覚えています。

中等部にあがってからは、先生にお願いして裁断機を出していただき、先生の監視の下に使うようになりました。
「便利だけれど、気をつけて使わないといけないもの」
そういう意識は今でも残っています。

シュレッダーもしかり。

「吸い込んじゃうから袖に気をつけないとね」
親にそういわれたのを、今でも守っています。
別に、「さぁやるぞ!」って腕まくりしてるんじゃないのよ。

子どもは、なにが危険なのかまだ判別が難しいもの。
ちゃんとサポートしてあげないとね。

今晩は月が綺麗です。
十六夜の月、誰と眺めたいかなぁ?

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