希少金属専門商社のアドバンストマテリアルジャパン(東京)は、岩国市二鹿にある休止中のタングステン鉱山「喜和田鉱山」の探査の検討を始めた。タングステン価格の高騰により、再開の可能性が出てきたという。世界的なレアメタル(希少金属)の争奪戦で国内資源が見直された形だ。含有量が7%と高く、最盛期には7000トンを採掘。所有会社の喜和田鉱山(岩国市)は、再開には慎重姿勢を示しているという。
―――岩国タングステン鉱山探査へ(中国新聞)
タングステン (Tungsten) 。元素記号はW。
「タングステン」はスウェーデン語で「重い石」を意味する。
金属のうちでは最も融点が高く、約3400℃。
鉄の融点が約1500℃ということを考えると、その融点の高さがわかる。
そして、硬くて重い。
その硬度はダイヤモンドに次ぎ、重さは金と同等とも。
身近なところでは電球のフィラメントや半導体、放射線遮へい部材として、
また軍事的には砲弾の弾芯として利用されたりする、希少金属。
日本は産出量・埋蔵量ともに少なく、
世界的には中国の産出量がケタ外れている。
(2003年には80%超)
北米の鉱山も一部再開したとか。
岩国のタングステン鉱山は喜和田のほかにも、玖珂や藤が谷などがありますね。
完全に閉鎖されているところもあれば、
観光できるところもあったと思うけれど。。
2008.1.14追記
経済産業省は13日、携帯電話など電子製品の製造に欠かせないレアメタル(希少金属)のリサイクル推進策を導入する方針を固めた。価格が高騰するレアメタルの安定供給を図るため、携帯電話の販売店に顧客へのリサイクル情報の説明を義務付けるほか、製造企業には廃棄物削減が期待される環境会計の導入を促す。18日に召集される通常国会に資源有効利用促進法改正案の提出を目指す方針だ。
レアメタルの一種であるパラジウムやプラチナを含む金属は、細かな加工が可能で携帯電話の微細部品の材料に使われているほか、充電器などの接続部には金や銀などが多く含まれている。良質な金鉱石1万トンに含まれる金は50グラム程度だが、携帯電話1万台を回収すれば、合計200~300グラムの金が採取できるという。
しかし、電話番号やメールアドレスなど個人情報を入力した携帯電話の回収には消費者の抵抗感が根強く、平成18年度の携帯電話の回収台数は約600万台と全体の出荷台数の約12%にとどまっているのが現状だ。
改正案では携帯電話の販売店に対し、1台に含まれるレアメタル量や個人情報の流出防止策を購入者に説明することを義務付ける。リサイクルへの抵抗感を払拭(ふっしょく)し、資源の有効利用に理解を求めることで、回収台数を大幅に引き上げたい考えだ。
また、製造工程で廃棄されるレアメタルの量を減らすため、環境会計の1つである「マテリアルフローコスト会計(MFCA)」の導入も促す。MFCAは企業に原材料費などの製造コストを、製品と製造過程ででる廃棄物に分けて表示する。無駄になっている原材料の量を金額で明示するため、企業に廃棄物削減を促す効果が期待できるという。
レアメタルは電子製品の増加やハイテク化によって世界的に需要が増大。一方でロシアや中国などに限られている産出国が、輸出規制を始めたことから価格が高騰。プラチナは2007年5月に1キロ=約4万1500ドル(約452万円)となり、5年前の2・5倍に上昇した。このため、経産省では資源外交の積極化に加えてリサイクル推進策の導入も進めることにした。
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【用語解説】レアメタル(希少金属)
世界的に産出される量が少ない31種の金属鉱物の総称。硬い工具を作るのに必要なタングステンなど、わずかな使用量で製品の機能を大幅に向上させられる鉱物が多く、「産業のビタミン剤」などとも呼ばれる。携帯電話やパソコン、燃料電池など、製品の高度化に伴ってその重要度は高まっており、レアメタルの確保が大きな課題になっている。
―――レアメタル再生促進 携帯販売店 回収協力へ説明義務(産経新聞)
レアメタルつながりということで。
携帯のリサイクルに関しては
私は個人情報云々も勿論心配だけれども、
メールを見たいときがあるので、出来ないなぁ。。
携帯自体を「思い出の品」として大事にとってある。
廃棄してる訳ではないから、家庭ごみで捨てるよりはマシかな。
そういう人、多いと思う。
会社支給の携帯には、なんの感傷も無いので
個人情報云々がクリアできればOK。