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じゃすみんの雑記帳

東海大学社会教育センター

2010-05-03 | 水族館・動物園
静岡市立 日本平動物園だけでは何なので、
三保にある東海大学社会教育センターにも行ってきました。


清水駅から本数少ないバスに乗ること約30分。
終点が、東海大学社会教育センターです。

海洋科学博物館と自然史博物館があり、
2館共通で大人1800円也。

お目当ての海洋科学博物館は、通常の水族館な要素に加え
波や津波のメカニズムの展示や発電方法、機械水族館など
こじんまりしているけれども、とてもユニークな内容になっています。



写真は1F入ってすぐにある大水槽。

駿河湾は日本一深い湾で、
御前崎~石廊崎を結ぶ湾口の最深部は2500mもあって
1000m超の深海底が湾の奥まで入り込んでいるそうです。

伊豆周辺の高低を示すジオラマもあり、
なかなか面白かったです。


自然史博物館にはマンモスがいました。
恐竜とか、化石とか。

大興奮の子どもに紛れ、やたらと真剣な大人がちらほら。。

静岡市立 日本平動物園

2010-05-03 | 水族館・動物園
ゴールデンウィーク中はシャトルバスが出るという事で、
猛獣館299で話題の日本平動物園へ行ってきました。


東海道新幹線で静岡駅まで、
在来線の東海道線に乗り換えて一駅、東静岡駅で下車。

南口から出ているというシャトルバス。
・・・超並んでる

いつ乗れることやら。。と思っていたら
係のおねえさんから小さな読み物を手渡される。

「動物園近況」みたいな感じ。なかなか面白い。

 

ただ、ふりがながないので、
小さな子ども達には読んであげないといけない。

 

バスは思っていたほど待たずに乗れて、
15分くらいで日本平動物園に到着!


が、入園に長蛇の列。。

入っても、猛獣館299に入るための列が
動物園入口から続いてる。。


並ぶの大嫌いだけど、我慢して並びました


内容は
白熊ロッシー君の肉球は何とか見えたか




オートチェアも長蛇の列。諦める。
ローラースライダー乗りたかったな。。


レストラン、売店とも品揃えは良くないです。
あまり期待しないほうがいいかも。

のとじま水族館

2008-01-03 | 水族館・動物園
七尾湾を背景に見るイルカショーが絶景!

漁業特集コーナーがあり、海釣りできる施設もあります。

こちらも写真がないんですけど、
広いです。とても広い。

総じて、大味な水族館です。

個人的評価:(5段階で)
近くにいって時間があったら立ち寄りたい、家族向けの水族館

越前松島水族館

2008-01-02 | 水族館・動物園
東尋坊のほうにある、水族館。
残念ながら写真はないんだけれど。。

レトロな建物を出ると、何故かフラミンゴとニホンザルがいる。

フラミンゴとニホンザルがあまりにもインパクトがありすぎて
間近で観られる迫力あるイルカショーの記憶が飛んでしまいそう。。

何だかんだいって、嫌いじゃないです。

個人的評価:(5段階で)
ニホンザルが怖かった

宮島水族館

2008-01-02 | 水族館・動物園
日本三景・安芸の宮島にある、こじんまりした水族館。
結構お気に入りだったりします。

厳島神社に観光の際は、ぜひ立ち寄ってほしいなぁ。。なんて。

小さいながらも、人懐っこいスナメリがいたり
アシカショーがあったりと結構楽しめます。

私は子どもに混じって、スナメリの水槽にくっついてました。

のぞき窓からみていると、近づいてきて、興味津々っぽい感じ。
イルカ系だと体感する。

そして、異色?なのが、コツメカワウソ。



愛嬌ある顔で、えらくセカセカとものすごいスピードで動き回ってる姿に、スナメリに続いて長時間観察する私。

カワウソって、妖怪モノのイメージが先行していて
ここで初めてしっかりと見たんだけれど、なんて可愛いの

今まで食わず嫌い・・・ならぬ、「見ず」嫌いしててごめんね!

外には、ペンギンがいたり
小さいながらも、結構あなどれない水族館でした。



ペンギンのえさやりも参加しちゃった

広島界隈に行くときは、また伺います!

個人的評価:(5段階で)
交通費を考えなければ、入館料¥1050円(2007年現在)はコスパ良し!

鴨川シーワールド

2008-01-02 | 水族館・動物園
房総半島にある、海に面して細長~い水族館。



上の写真は、ゲート入って目の前に広がる海岸。
ほんとに広いです。晴れてて良かった。。

ゲート入ってすぐ隣にあるのは
川の源流から海までの環境を再現した、エコアクアローム。

いつもは淡水系はつまんないって感じることが多いんだけれど、そんなことなかった!すごく面白かった!!



マリンシアターではベルーガがお出迎え。
「海のカナリア」と呼ばれる所以の美声を聞かせてくれます。

トロピカルアイランドにはさんご礁の魚類が沢山!

もちろん、ショー関係も充実。
イルカ、シャチ、アシカのパフォーマンスをそれぞれ楽しむ事ができます。



そして、ペンギンがいる





室内は勿論、屋外にもいるのだ

総合的にバランス取れた、いい水族館だと思う。
でも遠いね。。

車でいくのでなければ、高速バスが結構便利です。



個人的評価:(5段階で)
海風で癒されて、非日常もばっちり味わえるから。

箱根園水族館

2008-01-02 | 水族館・動物園
プリンスホテルにある、こじんまりした水族館。
「日本で一番標高の高いところにある海水水族館」なんだけど、こじんまりしていて超目玉ってものはないので、わざわざ行くとがっかりするかもしれない。

館内には、海水館、淡水館と



バイカルアザラシ広場



があります。

バイカルアザラシのショーは超ダラダラ。
2007年のゴールデンウィークに観たときは、完成度は低めでした。

たぶん、私が再訪することはないでしょう。

個人的評価:(5段階で)
子供づれにいいんじゃない?

水族館からラッコが消える日

2007-03-22 | 水族館・動物園
 愛らしいしぐさで人気のあるラッコが、国内の水族館・園で急速に数を減らしている。日本動物園水族館協会(東京都台東区)のまとめでは、ピーク時の94年には全国の28施設で計122匹が飼育されていたが、今年2月には20施設、計53匹まで減っていた。主な輸入先だった米国が輸出禁止策を打ち出したことに加え、国内で飼育されているラッコは親が育児を放棄したり、子どもに体力がなく育たなかったりする状況が続いているためだ。各施設の担当者は「このままでは、近い将来国内の水族館からラッコが姿を消すかもしれない」と打開策を模索している。

 今年1月、石川県七尾市にあるのとじま水族館で、生後約1週間のラッコの赤ちゃんがおぼれて死んだ。父親はプータン(15歳)、母親はラスカ(推定11歳)。ラスカがおなかの上に赤ちゃんを乗せて飼育していたが、突然“育児放棄”して潜水してしまったらしい。

 ラスカは03年にメスのミィー(3歳)を出産したが、04年以降は生まれた赤ちゃんが死亡するケースが続き、死亡は今回で4匹目。飼育担当の加藤雅文さんは「赤ちゃんが生まれつき弱かったり、ラスカが毛繕いや授乳などの育児をしなかったりして、飼育がうまくいかない」と困惑する。

 福岡市のマリンワールド海の中道でも2月、昨年5月に生まれ、順調に育っているとみられていたオスの赤ちゃんが急死した。

 すでにラッコが姿を消した施設もある。札幌市のサンピアザ水族館では昨年12月、最後の1匹だったオスのダイスケ(16歳)が死んだ。入り口にお断りの張り紙をしたが、「ラッコはどうしたの?」という問い合わせが子どもらから相次いだ。

 急減の原因の一つは、輸入が途絶えていることだ。国内で飼育されている野生ラッコのほとんどはアラスカ・アリューシャン列島生まれ。ラッコはワシントン条約で国際商取引が規制され、輸入には輸出国の許可が必要だが、90年代後半ごろから米政府が許可しなくなった。個体数の減少や動物保護団体の反対などがあったとされる。

 一方で、昨年全国の施設で生まれたのはわずか4匹で、いずれも10カ月以内に死亡した。ラッコの寿命は18年ほどとされ、現在、国内にいる野生ラッコのほとんどは推定年齢11歳以上と高齢化が進んでいる。

 日本動物園水族館協会は「ラッコ繁殖検討委員会」を設け、施設同士での個体の貸し借りなどを呼びかけている。2月末にはのとじま水族館と須磨海浜水族園(神戸市)が近親交配の防止と将来の繁殖を目的にメスの子ども同士を交換した。だが、体温調節が難しいラッコを輸送するのはリスクが高く、貸し借りの話がまとまるのは容易でないという。

 国内最多の7匹を飼育する大阪市の海遊館でも99年を最後に繁殖が進んでいない。サケやイカの内臓など栄養価の高いエサを与え、繁殖期にオスとメスを引き合わせるなど工夫を凝らす。昨年10月に久しぶりに赤ちゃんが生まれたが、2日後に死亡した。

 国内のラッコ事情に詳しい三重県鳥羽市の鳥羽水族館飼育員の石原良浩さんは「野生個体に比べ、国内で繁殖したラッコは繁殖能力が劣り、育児能力も低い。輸入が再開されない現状では国内の限られたラッコで繁殖させていかざるを得ないが、有効な対策はない」と悩みを明かす。

   ―――水族館からラッコが消える!? 輸入できず、育児放棄も(朝日新聞)

個人的に一番好きなのは、ペンギンなのだが。

幼い頃、ラッコのぬいぐるみバッグを買ってもらい、
どこ行くにもそれを持ってました。

その頃に比べると、何となくラッコは減っている感じがします。

今日の天気 

ペンギンの行進

2006-11-19 | 水族館・動物園
 キングペンギンが仲良く並んで行進する催しが18日、長崎市宿町の長崎ペンギン水族館で始まった。

 ペンギンの運動不足解消のため、群れをなして行動する習性を生かし、屋外の気温が20度を下回る秋から春にかけて毎年実施している。

 大勢の家族連れなどが見守る中、13羽のキングペンギンは、飼育係がたたく手の音に合わせて行進。子どもたちは「かわいい」「がんばれ」などと声を上げて喜んでいた。

 行進は来年5月6日まで、毎週土、日曜と祝日の午後1時半から約30分間。クリスマスや正月には、ペンギンがちょうネクタイを付けて行進する。

   ―――ペンギンさんのお通りだ~い!! 運動不足解消へ行進 長崎市の水族館(西日本新聞)

ペンギンが好きだ。

某TV番組でしずちゃんがペンギンと暮らしているが、
うらやましくて仕方がない。

ただ、根本的に問題がひとつ。

・・・私は寒いところが苦手だ。

今日の天気 
雨の中、着付大会が開かれる。

夜の水族館

2006-09-04 | 水族館・動物園
 大阪市港区の海遊館で2日、館内で一夜を過ごす「おとまりスクール」が開かれた。夏休みは終わったが、夜の生態が観察できるとあって、3倍以上の応募があった。

 参加した20組40人の親子らは、ジンベエザメやラッコなどの夜の様子を観察した後、持参した寝袋を使い、静まりかえった水槽の前で眠った。

 奈良市の小学生は「夜の水族館は神秘的。気持ちよさそうに寝ているアシカは、かわいいですね」と話していた。

   ―――おとまりスクール楽しむ 大阪の海遊館 (朝日新聞)

私もいきたい。。。

以前、ナイトサファリ日本版をとりあげたけれど、
水族館だって楽しそうだぞ。

ナカちゃん

2006-08-28 | 水族館・動物園
 徳島県阿南市の那賀川で27日夕、死んでいるのが見つかった人気者のアゴヒゲアザラシ「ナカちゃん」が28日、徳島市のとくしま動物園で解剖されたが、内臓が腐っており、死因は分からなかった。

解剖に立ち会った動物園の城翠獣医師は記者会見し、死んだ理由として「気温が高くなったことや、木が当たることなどでのショックが考えられる」と述べた。

骨は異常がなく、筋肉に達するような深い傷はなかった。顔の左側に付いた傷は皮膚がただれたもので死にはつながらず、死後に付いた可能性もあるという。

ナカちゃんが最後に目撃されたのは25日午後7時。元気に泳いでいて、体には脂肪がついていたことから、衰弱死の可能性は低いという。

ナカちゃんは昨年11月から那賀川にすみつき、阿南市の特別名誉市民にもなった。

   ―――ナカちゃんの死因分からず とくしま動物園で解剖 (共同通信)

内臓って、そんなにすぐ腐ってしまうものなんですね。

ナカちゃんにとって、ひとり寂しく孤独死だったのか、
えさに恵まれたり、シアワセのあとの死だったのか。

人間だったら仲間がいなくて寂しくなってしまいそうですが
どうだったんでしょうね。

今日の天気 

クラゲが原発に与える影響

2006-07-22 | 水族館・動物園
[東京 20日 ロイター] 今週、大量のクラゲが原因で日本の原子力発電所が出力抑制を余儀なくされた。クラゲで海水冷却システムの機能が低下したためだ。

中部電力の広報は「クラゲが原因で電力出力を抑制せざるを得なくなったのは初めてです」と語った。

東京の南西150キロの静岡県にある中部電力浜岡原発で、このぬるぬるしたお客様が大量に取水槽に押し寄せたため、運転を自動停止した。

冷却システムに十分な海水を取り込めないため、中部電力は原子炉2基の出力を60~70%に抑制した。

広報によると、その日の夜までにクラゲの除去を行い、電力出力は平常時に回復したという。

「台風の時の時などに取水槽にゴミが付着して同様の措置をとることがあります」

外部への放射能漏れはないという。

近年、日本では巨大なクラゲが大量発生し、漁業に被害を与えており、地方自治体が問題解決に頭を悩ませている。

   この記事はロイター通信社との契約に基づき、エキサイト株式会社が日本語翻訳を行っております。

―――クラゲの大量発生で日本の原発、出力抑制(REUTERS)

クラゲの除去。。。

以前、エチゼンクラゲ大量発生っていう特集をみたとき、網に大量に入っているクラゲの山をみて気持ち悪くなりました。溶け始めたティッシュ似のものが、山のごとくムニムニと。。。

漁業に影響があるのは知っていたけれど、そうかぁ海水利用するものにも影響あるよねー。

大量発生した巨大クラゲをクラゲ愛好家の方に売るとか、ダメなのかな?

イルカ大量死の怪

2006-05-09 | 水族館・動物園
【ザンジバル(タンザニア)28日】アフリカ東部のタンザニア・ザンジバル島の2つの海岸に28日、少なくとも200頭のバンドウイルカの死体が打ち上げられた。死因などに関する調査が行われている。(写真は泳ぐイルカ)



現場はザンジバル島北部のケンドワ、ヌングウィの2つの海岸。目撃者によると、打ち上げられたイルカは少なくとも200体に上る。ただ、ザンジバルにあるダルエスサラーム大学海洋科学研究所のナルマン・ジダウィ氏は漁師の話として、もっと多数のイルカが打ち上げられたと指摘。死んだのは1000頭とみる人もいるという。同氏は、イルカはこの日朝に潮が引いた際に打ち上げられたのではないかと話している。

地元のホテル・オーナーはAFP通信に対し、住民らは食べるためイルカの死体を切り刻もうとしたが、何らかの中毒で死んだ可能性もあるので食べないよう要請していると語った。バンドウイルカはザンジバル島の観光名物で、一緒に泳ぐこともできる。〔AFP=時事〕

   ―――海岸にイルカ200頭の死体漂着=タンザニア(時事通信社)

タンザニアの東約35km沖に浮かぶ小さな島、ザンジバル。
島の大きさは神奈川県と同じぐらい。
ザンジバルは、アラビア語で「黒人の国」という意味だとか。

白いさんご礁とヨーロッパやアラブの石造建築遺跡が多数残る美しい島であるが、奴隷貿易・象牙貿易の拠点でもあった。
世界最大のクローブ(丁子)市場がある。
2000年、世界遺産に登録された(旧市街:ストーンタウン)。
かつては独立国家であった。今はタンザニアの一部となったが、イミグレーションが名残として残っているとかいないとか。自治政府がある。

ザンジバルではシーフードを口にすることが出来る。
結構おいしいらしい。

イルカはなぜ死んだのか?
最近このテの話題が多すぎる。

人食いザメを釣る!

2006-03-30 | 水族館・動物園
 シエラレオネの首都フリータウンの沖で釣りをしていた男性が、複数の漁師を死に至らしめたとみられる体長3メートル、重さ300キロのサメを釣り上げたことが分かった。

 サメを捕獲したのは趣味で釣りを楽しむ宝石商の男性(61)。男性は28日、友人と共に1時間ほど奮闘した末に、ようやくサメを釣り上げたという。

 男性はロイターのインタビューに対し「とても大きな魚が餌に食いついたとは思ったが、サメだとは思いもよらなかった」と語った。

 地元の漁師によると、捕獲されたサメは、ここ2週間で4人の漁師を襲って死に追いやったサメだという。

 捕獲後、サメは食用として地元の人々に振舞われた。

   ―――シエラレオネの「人食いザメ」、素人が一本釣り (ロイター)

人食いザメを人が食う・・・

サメは美味しかったのかな?
チョウザメは卵のほうが美味しいらしいけど。

ともあれ、人間は残酷な生き物だ。

退職まであと1ヶ月、そろそろ本格的に活動しなければ。
月末・月初の繁忙期が過ぎたら、とりあえずマニュアルでも作るかな。。。

今日の天気 
風が強くて帰りが寒いっ!

海洋動物に広がる病気

2006-03-19 | 水族館・動物園
気になる記事。

この記事は主にアメリカ近海を扱っているものの、海は全世界に繋がっており、近頃頻繁にニュースになる日本沿岸の海の生き物の異常行動に対する考えにも繋がるものかもしれない。

やはり共通する見解は「人間による影響」

人間、もしくは付帯するもの~ペットや生活に関するもの~が、私たちの生活を豊かにする一方で、その歪みが自然環境に影響を与えている。

じわりじわりと自分の首を絞めながら、より自己中心的に便利な生活を選択しながら生きているのかもしれない。

いつのまにか人間至上主義が定着してしまった報いなのだろうか。

狂ったアシカが増加――海洋動物に広がる病気(上) (HOTWIRED) -

 4年前、方向感覚を失ったアシカが、サンフランシスコ国際空港の警備をすり抜け、滑走路に迷い込んで大騒ぎになったことがあった。また別の折には、混乱して太平洋で方向を誤ったアシカが、カリフォルニア州のセントラルバレーにたどり着いたこともあった。アーティチョークの畑をうろつくアシカの姿に、地元住民は仰天した。

 この2頭のアシカは、脳に重度の中毒を起こしていたが、治療を受けて生き延びることができた。しかし、それ以外にも同じようにしてアシカが数百頭単位で死んでいるほか、何種類かの海洋動物がこうした奇妙な症状を示して大量死している。

 フロリダ州では、赤潮から発生した毒素が風にのって運ばれ、大量のマナティーが死んだ。米国の東海岸と南部の海岸の全域では、感染症を引き起こす細菌と毒素によってバンドウイルカが死んでいる。カリフォルニア州沖では、ネコの糞によくいる寄生虫がラッコの命を奪っている。

 海洋研究者たちは、世界の海が平常より病んでいると言い切ることには躊躇している。それでも、海が――おそらく人間の干渉によって――変わりつつあり、新たな様相を示すようになった病気が、海の動物と人間の双方を危険にさらしていることに警鐘を鳴らしている。

 プリンストン大学のアンドルー・ドブソン教授(生態学・進化生物学)は、「われわれは(全体像の)ほんの断片だけを見てしまいがちだが、個々の断片が一貫して示唆しているのは、われわれが海に送り込んでいるものがさまざまな悪影響を及ぼしているという点だ」と話す。

 ドブソン教授や他の研究者たちは、海洋動物の病気の増加を長年にわたって追跡している。先月中旬、ドブソン教授と同僚の研究者たちは、米国科学振興協会(AAAS)の年次総会で、海の健康の将来について警告を発した。

 ドブソン教授たちは問題に直面している種の名前をいくつか挙げた。たとえば、カリフォルニア州沖のアシカは、ドウモイ酸の中毒に苦しんでいる。ドウモイ酸は、藻類が異常繁殖すると生成される。この藻類を食べる魚が毒素に汚染され、さらにこの魚を食べる哺乳類が中毒になる。もちろん、人間やアシカも含まれる。

 アシカが中毒になった事例は1998年から見られるようになった。それ以来カリフォルニア州では、発作を起こしたアシカが海岸で目撃されるケースの多いことが確認されている。

 今年だけでも、病気になったアシカが25頭発見されている。おそらくもっと多くのアシカが中毒になっているのだろうと、カリフォルニア州ソーサリートにある海棲哺乳類センターの獣医、フランシス・ガランド氏は話す。

 人間がドウモイ酸に汚染された魚介類を食べると記憶障害が起きる。藻類に関係のある毒素が神経にさまざまな問題を引き起こすのだが、中毒になったアシカもこれと似た状態だと考えられている。アシカが水から出てうろついたり、人間に遭遇したとき過度に友好的だったり、攻撃的になったりするといった奇妙な行動も説明がつくと、ガランド氏は指摘する。

 こうしたアシカの治療には、発作を静める精神安定剤ロラゼパムが使われている。しかし、薬を処方しても約半数のアシカは死んでしまうと、ガランド氏は話す。


狂ったアシカが増加――海洋動物に広がる病気(下) (HOTWIRED) -

また、交尾時に感染する病原体が引き起こすガンで死ぬアシカもいる。カポジ肉腫――エイズ患者にできやすく、死に至らしめる可能性のある腫瘍――を連想させるガンだ。

 フロリダ州では、ブレベトキシンの中毒によるマナティーの死が確認されている。ブレベトキシンは赤潮として知られる藻類の異常繁殖によって生成される毒だ。マナティーは空気中のブレベトキシンを吸い込むことで病気になるようだ。

 カリフォルニア州では、ラッコがトキソプラズマ症で死んでいる。トキソプラズマ症は、妊婦がネコの糞と接触すると胎児にまで感染することでよく知られている。

 トキソプラズマ症の感染については、ネコの糞にいた寄生虫が海に到達してラッコに感染したとしか考えられない。「人間のペットに由来するものが、人間だけではなく海の哺乳類にも影響を及ぼすことがある」と、カリフォルニア大学デービス校のパトリシア・コンラッド教授(病理学、微生物学、免疫学)は話す。

 研究者たちによると、こうした病気の増加につながる海の変化は、人間に責任がある可能性が高いという。しかし、実際にどのようなことが進行しているのか、正確には把握できていないのが現状だ。

 藻類の異常繁殖は、肥料の流失、気候の変化、乱獲などが原因として考えられる。ガンになるアシカが増えているのは、殺虫剤DDTのような汚染物質が影響している可能性もある。イルカなど海棲哺乳類の大量死は、繊維製品を燃えにくく、また汚れにくくするために使われる化学物質で説明できるかもしれない。

 それでは、ネコからラッコへの感染はどうだろう? この問題で人間が果たす役割は、はっきりとは見えてこない。トイレで流した飼いネコの糞が海にまで流れ込んでいるのだろうか? それとも、野良ネコの糞が雨水に流されていくのだろうか?

 コンラッド教授は、当面、飼い主はネコを屋外に出さず、トイレの砂はビニール袋に入れて処分するよう勧めている。

 海で増えつつある病気の原因は謎のままだが、確かなことが1つある――こうした病気が陸にも上がってきて、人間に打撃を与える可能性がある、ということだ。

 藻類の異常発生で生じたドウモイ酸が海産物を汚染し、それを食べた人間が病気になるかもしれない。フロリダ州の研究者たちは先月、呼吸器官の疾患で緊急治療室へ送られる症例の増加を赤潮と結びつける報告を行なった。もしかするとこれは、藻類の異常発生によって生じた刺激物が空気中に浮遊しているからかもしれない。

 安心できる話もないわけではない。研究者たちは、鳥インフルエンザに相当するもの――「魚インフルエンザ」とでも言うべきか――が海に潜伏し、人類を攻撃する時を待っているという心配はしていないようだ。海はたくさんの毒素を抱えているようだが、人間を死に至らしめる感染症の培養器としては最適ではない。

 それでもやはり、海が変化しているのは確かだ。「海の生態系には明らかに変化が見られる。それは、この素晴らしい青い海が、永遠に続くわけではないということを示している」と、ガランド氏は語った。