システム担当ライブラリアンの日記

図書館システムやサービス系の話題を中心に。最近、歩き旅の話題も。

ヘルスリテラシーって何??

2018-09-28 21:39:26 | その他
本記事はちょっとした疑問の提示だけです。

ヘルスリテラシーって、どんなものなんでしょう。
特に人生で一度か二度くらいしか罹患しない病気について。
つまり、入手した情報が正しいかどうかの判断は、発信者が信頼できるかくらいしか基準にできない状況で。

例えば、人間ドックでオプションとして「腫瘍マーカー」を勧められたとします。その場で説明もされるでしょうし、「腫瘍マーカー」という言葉から、悪性の腫瘍発見に(たぶん有効な)検査なのかなと思ったりするかもしれません。

試しに大阪市内の2つの病院のWebサイトで、この項目について調べてみました。
・大手前病院
「大腸、胃、肺、膵、胆道、肝、卵巣(女性)、前立腺(男性)等の癌の発見に有用な検査…」
*強調部は引用者による(以下同じ)
 http://www.otemae.gr.jp/Option.pdf


・アムスニューオータニクリニック
「身体のどの部分にがんができたか、がん細胞はどのような性質かなどを調べられますので診断の手助けになります。腫瘍マーカーは炎症でも上昇するなど不確実な点もありますが、腫瘍マーカーを定期的に受けていれば、その値が上昇したときに悪性腫瘍発見の重要な手がかりになります」

検査の種類と臓器別の一覧表の下に、
「● がんで高い値になる確率が高い臓器 ▲がんで高い値となることがある臓器」
 http://www.ams-dock.jp/newotani/check/option.html

検査の信頼性についての表現が随分異なります。

もし前者の情報だけを見たとしたら、どうでしょう。
病院の書いていることですし、そのまま理解(鵜呑み)しても不思議ではないでしょう。複数の情報を比較して検証って、わざわざしないこともあるでしょう。

 #私の友人(医師)、主治医、最近の新聞記事、当てになりそうな書籍からの情報を総合すると、、、前立腺がんには信頼性が高いらしい;それ以外は初期の段階では反応が出ないことが多いらしい(臓器ごとの詳細は分かりませんが);結局(現時点では?)検査が大事、、、のようです。
 #これもどこまで正しくて、何年後まで有効な情報なんでしょうね。

結局、信頼できそうな人や機関から提供されている情報も、普通の人が検証するのは、相当の労力がかかるように思いました。

病院の待合スペースにあるテレビで、たまたまNHKの「きょうの健康」?を流していました。こんな番組を日常的に見ていると知識もたまるのかなぁと思ったりもしました。けど、数多い病気の種類で、ばくぜんと覚えられるものかとも。

(以下、余談)
2018年の図書館総合展でも、ヘルスリテラシーに関するセッションが2つあるようです。1つはメディアの方も登壇されるのは、非常に好感が持てます。
https://www.libraryfair.jp/forum/2018/6774
https://www.libraryfair.jp/forum/2018/6785

上記のフォーラム案内でも、インターネットで医療情報を入手する人がそれなりに存在するような書き方をしていますが、私はほとんどしませんでした。どうせ大した情報はなかろうという考えが大きかったと思います。
それでも試しに3つくらいのサイトを見てみましたが、、、製薬会社のサイトは結局製品に誘導するだけか…とか、「医師監修」と記すサイトは「胃がんの初期症状は、こんなこんな…」と。自覚する初期症状はほぼないらしいです。

私の場合、基本的に書籍、同じ病気の経験者、医師の友人2名、10年来お世話になっている医師 を頼りにしました。

書籍について、最初は「闘病記コーナーのある図書館、あったよなぁ」と、近くの(市立図書館ではない)図書館に行ってみました。
特にコーナーはありませんでしたが、よさげな本があり、それは書店で注文しました。
これ以外に、書店で同類の本があり、それも購入。この2冊はバイブルのように読み込みました。

複数の書店に足を運ぶ時間や(特に術後は)余力もありませんでしたが、来店のタイミングによっては、上記2冊のようなよさげな本が見当たらないこともありました。
ヘルスリテラシーを上げるのは、タイミングにもよる?? 私も見逃している本があるかもしれませんし。

で、メジャーな病気なら書籍もあるでしょうが、患者数の少ない病気だったら、書籍など、有用な情報も少なかったりするのでしょうか。
結局、ヘルスリテラシーって。。。

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