つれづれギャモン日記

バックギャモンに関する日記です。面白いポジションや大会、例会の結果などを徒然と書いていきます。

初手64Pに対する考察

2013-01-10 09:15:48 | オープニング

現在プライム対クローズアウトの記事を連載中ではありますが

64Pに対する2手目について最近考えた(悩んだ?)ことをまとめてみます。

 

相手が初手8/2、6/2と2Pメイクし、2手目に52を振ったとき

ポジションA 白52 マネーゲーム

1.  13/11 13/8 eq:-0.110

2.  24/22 13/8 eq:-0.112 (-0.002)

 

最善手ではないですが22Pにスプリットする手が有力だとボットは主張しています。相手が2Pや3Pのように低いポイントを作った場合、相手はブリッツ志向のプレイになるので攻められないようにスプリットしないほうが良い、とBill Robertie氏は著書「501 Essential Backgammon problems」の中で述べているのですが、ボットの主張はこれに反しています。どうしてスプリットが悪くないのか考えても理由がよくわかりません。

またスプリットする場合はなるべく低い位置にスプリットした方が良いみたいです。初手64Pに対して32、43、を振った場合、小さい目でスプリットした方が大きい目でスプリットするより期待値が高くなります(興味ある方はお確かめください)。

 

次に2手目で22を振った場合

ポジションB 白22 マネーゲーム

1. 13/11(2) 6/4(2) eq:+0.288

2. 24/22(2) 6/4(2) eq:+0.281 (-0.007)

 

通常2手目で2ゾロを振ったときは22Pより11Pを優先します。相手が初手31や42でポイントを作ったときはプライムポテンシャルがあるのでアンカーを作りたいのは理解できるのですが2Pメイクに対してはアンカーを急いで作る必要ないんじゃないかと考えました。しかし解析によると22Pメイクは11Pメイクと僅差です。

 

どうも相手が2Pをメイクした後は22Pの価値が高まっているように見えます。

 ではなぜ22Ptの価値が高くなるのでしょう? 理由を考えてもよくわからないのですが、自分なりに考えをまとめてみると

1.相手の2Pができた後に22Ptアンカーを作れば相手のプライムを阻止できる。逆に2Pが作られる前だと22Pアンカーの前にプライムを作られる余地がまだあり、つまり通常より22Pアンカーを作る効果が大きい。

2.相手がブリッツに突入して22Pのブロットをアタックして来ても、相手の攻め駒はまだ8枚しかないのでたいてい20Pや21Pなどより高い位置にアンカーを確保できる。

 

こんなところでしょうか。しかしこれが正しい解釈なのか、自信がありません。

だれか詳しい人がいたら教えて欲しいです。