このようなポジションでキューブアクションに悩んだことはあるでしょうか。
こういうポジションをリファレンスポジションなしに勝率を概算することは難しいと思います。だいたいのプレイヤーはダブルの境界線、テイク/パスの境界線となるポジションを暗記して判断していると思います。
ところがこの手のポジションはやり方さえ覚えてしまえば相当正確に勝率を見積もることができます。生涯賃金の関係で今まで秘密にしていたのですが、邪な考えを捨て公開したいと思います。
ポジションの定義
1.自陣のインナーがクローズアウトしており、相手の駒が1枚か2枚オンザバーにいる
2.相手陣が2Pから7Pまで5プライムができている
3.自分のチェッカーが1枚か2枚、相手の5プラに捕まっている
4.自分の他のチェッカーの場所は任意
5.相手の他のチェッカーは5プラの上にきれいに(1Pに多くて3枚)配置されている
基本的な考え方
下記のポジションA、Bを比較してみます
ポジションA 白の勝率80.08%
ポジションB 白の勝率77.37%
アウターにいるチェッカーを17Pから14Pに3ピップずらした以外は全く同じです。24Pのチェッカーが脱出するためには6の目を1回出せば良いのですが、6を出す前に5以下の大きい目を振ると白の陣地がクラッシュするためタイミングの余裕があるほど勝率が上がります。アウターのチェッカーが3ピップ前進することで勝率が約3%減少しており、このことからタイミングが1ピップ減ると1%勝率が下がる、と推測することができます。
このことに気づけば計算方法を導くことは難しくありません。
計算方法
単純な足し算だけで勝率を見積もることができます。その公式は
33 + (タイミングのピップ数) - (プライム脱出に必要な平均ピップ数) + (オンザバーの枚数によるボーナス) + 50 +(補正)
となっています。
33ってどこから来たの? 33と50を最初から足せばいいじゃん、という声が聞こえてきそうですが、これは僕の一種の美学なのでつっこまないでください。33のほうがぞろ目で覚えやすいです。
つづく・・・
※(訂正)最後の公式中、二つ目の記号を+から-に直しました