another TOKYO ~もう一つの東京探検~

「周縁」の東京を探索します。下町アルキストのための町歩きブログです。

探検!裏浅草~ひさご通り

2010-03-10 | 探検!裏浅草
わたしのなかでは、この「ひさご通り」が

「裏浅草」のメインストリート

です!!

この通りは、
「表浅草」のメインストリートともいうべき六区と
つながっています。

もちろん、ひさご通りも
たくさんのお店が連なる商店街です。

にもかかわらず、
なぜか「裏側」感がぬぐえません。

場所が浅草寺の裏手にあるからかもしれませんし、

わたしの印象では、観光客があまりここまでは来ない
ように見受けられるからかもしれません。

ですが、
何度もいいますけど、当ブログでは「裏」というのは
けっして悪い意味ではありません。





わたしがはじめて「ひさご通り」を記憶にとどめたきっかけは、
だいぶ前、たしか六区のあたりで地元のひと(らしきひと)に道を
尋ねたときのことです。

(いまなら、浅草で他人に道をきくなんて絶対にしません!
 もしわからなければ、ひたすら歩きまくるだけです・・・。
 下町アルキストの責任は重いのです←意味不明)

どこへ行くつもりだったのかハッキリ覚えていませんが、
もしかすると「5656会館」だったかもしれません。

そのひとは、

「ここをずっと行くとひさご通りに出ますから、そこを抜けて・・・」

というように教えてくれました。

このときです、「ひさご通り」という名称がわたしの脳裡に強烈に
インプットされたのは。

なぜそんなに強く印象づけられたのかはわかりません。

ただ、そのときの「ひさご通り」への言及の仕方が
とても自然で、つまり、例えば、

「この先に「ひさご通り」という商店街がありますが・・・」

といった注釈ぬきで、かといって、誰もが「ひさご通り」ぐらい
知っていて当然的な浅草中心主義でもなくて、

とにかく、自然体というほかないような心地よさがありました。

ランドマークというほどではないが、同時に、ランドマークと
いえないこともない。

そんな微妙な感覚は、「表浅草」の仲見世や六区にはないでしょう。

そう、ひさご通り(あるいは「裏浅草」)は
下町の「陰翳礼讃」の現場なのです。





自然体で道を教えてもらったとき、わたしは、

「ああ、ひさご通りはこの町に溶け込んでるんだなあ・・・」

などとバカみたいに当たり前の感想を抱いたものでした。

ちなみに、
道を教えてくれたひとは(これまたハッキリとは覚えていない
のですが)芸人さんだったか、劇場のひとだったか、なんとなく
それっぽいかんじのひとだったようにうっすらと覚えています。

とにかく、過不足なく親切でした。




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