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備忘録

スリップ痕は簡単に捏造できる!

2011-02-06 12:57:08 | 雑記録

スリップ痕は簡単に捏造できる!

仮説を立てながら前ページまで説明してきました。しかし、仮説を仮説で終わらせないために、その仮説を実証する必要があります。どのようにしたら、仮説のような捏造スリップ痕ができるのでしょうか?

●TV局の取材で仮説を実証
07年11月17日にテレビ朝日の「ザ・スクープ」という番組の取材に立ち会いました。この取材で、支援者グループがスリップ痕の捏造を実演して見せました。もちろん、警察に捏造の方法を尋ねる訳にはいきませんから(笑)トライアンドエラーで何度も試したそうです。

捏造の方法は、驚くほど簡単でした。TV局のキャスター長野智子さんの前で、支援者グループが実演して見せたのは清涼飲料水を洗車ブラシで路面に塗りつけるだけだったのです。片方の「スリップ痕」を作るのに20秒ぐらいの時間しかかかりませんでした。あまりに簡単なので、長野智子さんもびっくりしていました(TV朝日「ザ・スクープスペシャル」を参照)。

スリップ痕実証1

支援者グループは、さまざまな液体をテストして、「捏造に理想的な」液体として、ある清涼飲料水を見つけたというのです。単に、それっぽく見えるだけではなく、乾いた後で容易に洗い流せる所までこだわってテストを重ねたそうです。その努力には頭が下がります。

●遠目には本物のスリップ痕っぽい
正直言って、最初は液体を塗って本当に「スリップ痕」っぽく見えるのかな?と疑っていました。確かに塗った直後は液体が光って路面が濡れていると分かります。ところが、少し時間が経って塗った液体が乾いて色が薄くなるにしたがって、遠目には本物のスリップ痕と見分けが付かなくなります。なお、余分な液体をボロきれでふき取れば、乾く時間が早まります。

スリップ痕実証2

上の写真は急ブレーキテストで付いた本物のスリップ痕と液体を塗った捏造スリップ痕です。赤い丸で囲んだ少し濃く見える方が捏造スリップ痕です。少し離れると、本物のスリップ痕と捏造スリップ痕の見分けが付きにくくなります。ましてや、捏造スリップ痕しかなかったら、誰もが本物のスリップ痕と思うでしょう。

●アップで見ると塗ったことが分かる
この捏造スリップ痕をアップで詳しく見てみましょう。こちらの捏造スリップ痕は、テープの上から塗ったので、テープの跡がはっきり分かります。テープの跡だけ黒っぽくないスリップ痕などは実際にはありえません。

この捏造スリップ痕をよく見ると、凸凹の底まで黒っぽくなっているのが分かります。そう、あの警察の証拠写真と同じですね。液体による捏造スリップ痕の特徴がよく分かると思います。警察が片岡さんにスリップ痕を近くで見せなかったワケがよ~く分かりますね。

スリップ痕実証3

この検証を通して、警察の証拠写真と同じ特徴の捏造スリップ痕が簡単にできることが実証できたと思います。警察も地元マスコミもまだ無視し続けるのでしょうか?

警察御用達の捏造キット

これが検証で使った「捏造キット」。スプレーの中身はコ■コーラ。他に洗車ブラシとボロきれがあればいい。

警告 これは冤罪であることを実証するためのテストです。交通事故の責任逃れあるいは示談を有利にしようと、むやみにスリップ痕を捏造することはやめましょう。法律で罰せられるだけでなく、著しく社会的信用を失う恐れがあります(笑)

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