雑記録X

備忘録

加工された事実は事実じゃなくなる

2010-03-06 21:05:11 | 雑記録

加工された事実は事実じゃなくなる

そもそも、高知白バイ衝突死事件で高知新聞の姿勢に疑問符がついていました。最近は、小沢資金問題などでマスゴミの異様な姿勢が浮き彫りにされました。当然ながらマスゴミの姿勢を正すマスコミはありません。お互い同業者なのですから。現在、マスゴミの姿勢を批判しているのは、フリージャーナリストやブロガー達が中心の「草の根批判」なのです。ジャーナリズムの偏向は自殺行為なのですが、深刻に考えている様子はありませんな。

●他人に求めるのに自らは説明責任を果たさないマスゴミ
プリウス異常加速現象について、TV情報エンタメLIVE「ジャーナる!」でメッセージを受け付けていましたので、「プリウスが減速中に加速したという現象は事実か?」と報道内容を疑問視した簡単なコメントを送信してみました。

2月15日に送信したメッセージはいまだに掲載されていません。何か触れて欲しくない事を聞いたのか「掲載致しかねる場合」に該当したようです。メルアドも書いているのに、不掲載の理由すら示されませんでした。何ででしょうかね~。ま、反応を見るために試した訳ですから、結果は想定の範囲内ですが。

そういえば、高知新聞社の掲示板への書き込み事件も、高知新聞社にメールで問い合わせましたが、完全に無視されたままです。メルアドも提示しているのに、いまだに説明責任を果たしていません。
暗躍するブラックマスコミ

本ブログの記事が事実無根だというのなら、fw.kochinews.co.jp(210.158.184.61)の08年4月3日付IPログを示して反証していただきたい。反証できないのは説明できないと同じであり「暗黙の同意」と見なすことができます。不起訴になった小沢氏を「クロ」と見なすのと同様、高知新聞社の掲示板へ書き込んだ状況証拠で「クロ」と認定してよかろうと思います。

●虚偽報道の総括なしにジャーナリズムを標榜するな
高知新聞2月5日夕刊コラム記事。タテマエ記事しか書けない飼い犬ブンヤ稼業がかわいそうな気がします。そこから深く突っ込むのがジャーナリストの仕事なのです。
高知新聞2月5日の夕刊電波コラムに「小沢氏が起訴されようがされまいが、そうした政治的存在の構図が解明されなければ、不信は深まるだけだ」などと、ごリッパそうに見える事を書いています。本気で政治的存在の構図を解明したいというなら、小沢から証拠隠滅を図れと指示されたというセンセーショナルな証言をした金沢敬氏に証言させればいいはずです。高知新聞は「金沢敬氏の証人喚問しろ」と煽らないのですか(笑)

まあ、メーカーや政治家に「説明責任」を迫るなら、自らも説明責任を果たさないとマスゴミに対する不信は深まるだけなのです。少しぐらいは説明責任を果たしたらどうでしょうか。小沢資金問題でも、何度が「誤報」といわれる虚偽報道で印象操作が行われていますが、小さく訂正記事を載せただけで、虚偽報道した原因がなにひとつ説明されていない。江川紹子さんも新聞の「説明責任」を問いかけています。虚偽報道した原因を突き詰めると、やはりある所に行き当たりますから説明したくないのでしょうけども。

●本音で書くジャーナリストが面白い
古ネタになりますが、上杉隆氏の対談シリーズ「ここまでしゃべっていいですか」が面白い。いつの間にかシリーズを読み込んでしまいました。上杉隆氏は、マスゴミ組織に所属していない立場から、遠慮なく物言いをしている所が痛快ですね。

ノンフィクションライター・窪田順生氏との対談で「“ジャーナリズムごっこ”はまだ続く? 扉を開かないメディア界」は、なるほどと感心させられます。上杉隆氏は「役人は自己防衛のために、記者クラブを利用している」というのには100%納得できます。官僚が記者を囲い込むのは、官僚たちに都合のいいことだけ国民に広報させようとしているのだが、当のマスゴミは洗脳されていることが分かっていないのが問題だと指摘しています。これは、白バイ事件において高知県警の広報部として機能しているのが高知新聞だ、といってきた当監視委員会の見解と同じです。「我が意を得たり」とはこういう事です。

この対談の中で、上杉氏が「政治家の中で、記者クラブの開放に最も積極的なのは小沢一郎幹事長」と言っていることが意外でした。しかし、小沢氏の過去を考えれば納得できます。田中角栄や金丸信に仕えた小沢一郎は、師と仰ぐ政治家が2人とも贈収賄事件で逮捕された経緯をよく知っています。そういう経験から世論を誘導している正体に気づいていたのではないでしょうか?

記者クラブを開放することは、官僚側に都合のいいように利用させないだけでなく、参入障壁を取り除くことでマスゴミに競争を促すことになります。これは、池でエサをもらっていた鯉が川に放流されるようなもので、既存メディアにとって厳しい生存競争にさらされることになります。取り調べの可視化を嫌うK察組織にとっても、記者クラブの存続を願うマスゴミにとっても、小沢一郎は目の上のタンコブだったことでしょうね。

●ジャーナリストは取材力が命
小沢資金問題について、立花隆氏は高知新聞に掲載された特別寄稿文(共同通信から配信?)で「金沢敬氏の証人喚問が焦点」となって「ケチな土地取引程度の話で終わらないことは確実だ」と背後に巨悪があるような記事を書いていました。多くのマスゴミと同じように、Web寄稿文にも「小沢はもう終わりだ」との論調でした。

上杉氏と立花氏は対極の立場をとり、お互いに火花を散らしていて面白いです(笑)
上杉氏は対談のなかで立花氏のことをこう切り捨てています
立花さんは海外で言えば、ジャーナリストではなくて、アナリストや評論家
彼は現場に足を運び、取材をしたことがほとんどないから、記者クラブのことをよく分かっていない。新聞記者からオコボレをちょうだいして、肩書きに「ジャーナリスト」と書くのはやめてもらいたい。でないとジャーナリストとして仕事をしている人に、迷惑がかかってしまう(笑)

この厳しい批判に対し、立花氏は「『小沢不起訴』の先を読む」の記事で、一部マスコミ(週刊朝日の上杉隆氏の記事のこと)をこう批判しています。
検察憎しの立場に立つ一部マスコミにバカバカしい批判――たとえば、つい最近起きたと伝えられる(検察は事実無根と抗議)、子供を持つ石川の女性秘書を一〇時間も無理な取り調べをして保育園に通う子供を迎えにいけなくしたなど――を許してしまうことになる。

しかし、立花氏の「小沢の政治生命はすでに終っている」と北斗の拳“ケンシロウ”ばりの自信たっぷりな予言がことごとく外れ、ご承知のように小沢氏は不起訴になったのです。ロッキード事件の闇を曝き、田中角栄を首相の座から引きずり落とし、名ジャーナリストとして名を馳せた立花氏ですが、多くのジャーナリストから失望したというコメントが寄せられ、上杉氏は「立花はもう終わりだ」とまでつぶやいていたようです。う~ん。同業者同士の言い合いは実に面白いですなぁ。

立花氏は、新聞社からの寄稿依頼があっても自分で取材をせずに、何十年も前の田中角栄や金丸信の事件と同じ構図だと見ていたことが誤った原因だと思います。人から聞いた伝聞話と自分の目と耳で実際に取材した話では精度が異なって当然です。高知白バイ事件でも、KSB瀬戸内海放送の山下記者は足で取材し、実際の目で取材し、多くの人に事件を聞いて事実に基づいて報道しています。当たり前のことですが、当たり前の事をしなくなっている最近のジャーナリストの風潮が問題なのです。この勝負、客観的に見て新進気鋭の上杉隆氏(とKSBの山下記者)に軍配を挙げましょう。

●報道されるのは「加工された事実」
「自分の目と耳で」というのは実に大切です。これを「現場・現実主義」と称し「事実に基づいた仕事をしなさい」と教えていた自動車メーカーがありました(過去形ですが)。自動車メーカーの中でも、他人の話やら都合のいい憶測で事実が伝わらないことが横行しているのです。リコールとか品質問題とか、管理者にとってマズイ話は正確に伝わらないことが往々にして起きるものです。いや、必ず起きると断定していいでしょう。

プリウスのリコールについては、NHKの中継でトヨタの技術説明が編集なく見られたことで、ニュアンスや技術的な誤りまでよく伝わりました。しかし、これが報道されるとズタズタに編集され、ごく一部の情報しか伝わらないのです。1時間の会見を1分ぐらいのニュースに編集してどれだけ事実に迫れるというのでしょう?報道されるのは加工された事実であり、全体の中のごく一部だけを窓から覗いているに過ぎません。

提言したいのですが、重要な記者会見は編集を入れない動画でネット配信できないものだろうか?そうすれば、その分野に精通した人が見れば、ウソを言っているとか、重要な説明とか、微妙なニュアンスまで読み取れます。専門家が解説してもよし、個人でも疑問に思ったら生情報を見て判断するのが理想です。

既存マスコミの編集操作を経ない情報は大変重要です。もっとも、そうなったら既存マスコミはオマンマの食い上げになりかねませんから、今以上に総力を挙げてつぶしにかかるのでしょうが。

最新の画像もっと見る