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備忘録

「応答せよゼノン」(NHKラジオ第1放送)

2010-02-22 15:20:00 | 雑記録

「応答せよゼノン」(NHKラジオ第1放送)

 このドラマは子供の頃聞いたので、記憶違いがあるかもしれません。間違いがあったらご指摘下さい。物語は二つに分かれるので仮に第1部・第2部と名ずけることにします。
第1部 ゼノンは理想社会を作るため海底に基地と魚牧場を作った。巨大な扇風機のようなもので海流の流れを変え、海底牧場へ暖流を流した。海流の流れが変わったことにより気候が変化し、周辺諸国はゼノンを敵とみなした。海底の基地と牧場は破壊された。ゼノンは行方不明となり「応答せよ。ゼノン」と呼びかけが行われた。
第2部 第1部で活躍した人達が登場するのに、ゼノンは出てこない。それでも題名は「応答せよ ゼノン」のままである。空間に歪みが起こり全宇宙の生命体は滅亡の危機を迎える。そこで知的生物の星を宇宙の1箇所に集めてバリアをはり、そのバリア空間をタイムマシンで宇宙の歪みのない未来へ送ることになった。技術のない星は他の宇宙人の助けを借りて南極に巨大ロケットを設置して大気が逃げないようにバリアをはり、住んでいる星をタイムマシンのある空間へ移動させる。知的生物の住む何万という星がその空間に集まった。
 それまでのSFは宇宙大戦争というタイトルでも、地球人とどこかの宇宙人の戦争で、これでは宇宙の一地域の戦争であり宇宙大戦争ではないと不満を持っていた。それに対しこのドラマは全宇宙的で、スケールの大きさに圧倒されながら毎日楽しみに聞いていた。また、当時のタイムマシンの物語は数人が時間移動するだけで、広大な宇宙空間自体を時間移動させるようなスケールの大きいタイムマシン物語はなかった。(わしが知らなかっただけかもしれないが)   
 このドラマでは火星と木星の間に惑星があり、そこに知的生物が住んでいたが爆発して小惑星帯になったとしている。太陽系の惑星の距離には法則のようなものがあり、火星と木星の間には惑星が存在しなければならないのに、小惑星帯しかない。このドラマのように惑星が爆発して小惑星帯ができたとは思えず、10年以上不思議に思っていた。その後以下のことがやっとわかった。太陽系の惑星は公転周期の短い水星・金星・地球・火星の順に内側からできていった。火星の外側でも岩石等が集まって星ができつつあった。しかし、木星は太陽から遠いためメタンやアンモニアなどが凍って固体になり、岩石の他にこれらの多くの物質が星の構成物質となるため、木星は小惑星帯より早く惑星になってしまった。そのため木星の引力の影響で小惑星帯の岩石等は集まることができず、惑星になれなかったということだ。しかし、この定説に対し「応答せよ、ゼノン」のように惑星が破壊されて小惑星帯になったという説もあるようだ。

http://progresky.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/post-8ce6.html


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