オヤジ(故人)は
料理好きであった。
いわゆる男料理。
材料コストに糸目をつけない。
手間暇を惜しまない。
完全なる趣味の世界。
そんな料理、美味いに決まっている。
握り寿司を握ったり。
焼き鳥を串打ちからやったり。
専門の機器を買って来たり。
そんなオヤジが有る日買ってきたのが、
どんぶり用の(雪平?)鍋
それも名の有る職人が手掛けたっぽい、
高級感ダダ洩れのやつだ。
それを使って洋々と作る、
オヤジの親子丼は確かにウマかった。
が、その鍋の弱点は
1人前づつしか作れないこと。
4人兄弟、6人家族だったから、
最後の人のドンブリが出来上がるまでに
最初の人は食べ終わっている。
しかも食い盛りの子供達。
ツバメの雛のごとくピーチパーチク。
子供達が独立した今。
美味しいドンブリが食べたいと思い立ち。
どんぶり鍋の購入を
ぼんやりと考えるKen坊であった( ̄▽ ̄)
