先日、空手道場に26歳の若者が入門した。
その若者、入門前に見学に来のだが、
その時に師範、「どこかで見た顔だなぁ」 と思ったらしい。
気になって訊ねてみたところ、その若者が答えた。
「実は僕、小学生のころ、先生に空手を教わってました。」
今は就職もして、自分で会費が払える様になったので
やり直して見ようかと思ったのだという。
小学生の場合、だいたい中学進学をきっかけに退会する事が多い。
部活とか勉強とかが理由になる。
師範はそのつど、子供たちに言う。
「ここで学んだ事をこれからの人生に生かして下さい。
そしていつかまた空手をやり直したいと思ったら来て下さい。」と。
今回、それが初めて現実した。
いつもは言葉数の少ない師範。
Ken坊にその話をする師範の顔は、実にうれしそうであった。