コンビニ飯を食べていて、
麦が入っているのに気が付いた。
おぉ!なつかしい!
と言うのも子供の頃、
うちのご飯には麦が混ざっていた。
身体に良いからと、
オカンが混ぜていたのだ。
米と麦の割合は8:2くらいだったか?
麦の濃茶のセンターラインのせいで、
ご飯がやや茶色く見えた。
その弁当を見たクラスメイトが、
Ken坊をちゃかした。
「こいつの弁当、麦や! 貧乏なんや~」
少年Ken坊、不覚にも恥かしく、
家に帰ってオカンにブーたれた。
恥ずいから白米だけにしてぇや、と。
「アホやなぁ。麦の方が高いんやで」
とオカンは笑いながらも、
ちょっと悲しそうな顔をした。
あぁ、自分はなんとアホな事を言ったのか!
この麦を見て、オカンも忘れているだろう
ちょっとした事を思い出した。