ハチ公

　
　あれ！ここは渋谷ハチ公前？それにしては人通りもなく、いやに
今風の可愛いい忠犬「ハチ公」が鎮座ましましている。今は世の中が
忙しく、動物のなかでももっとも人間に忠実な犬でも９年も忘れないで、
いてくれるだろうか？もちろんこれは映画の宣伝で造られたもの、日本
の原作がハリウッドでリメイクされて上映。今日本映画は「おくりびと」
をはじめ世界でもトップクラスだ。とくに女性の監督作品が認められて
いる。そしてコミックの原作が映画化されるのも人気をはくしている。
ハリウッド映画のドンパチは軽く、日本映画は重い。今は中身のある映画
がもてる時代、時代が個人に答えを求めているのだ。


　

遅刻

　あまりの清楚な美しさに下車、蓮とノーゼンカズラを撮る。暑いのに
涼しげな純白の花。田んぼの一角に咲いている。近ずくと靴が土の中へ
沈みそうになる。ズボンに泥がつくのもきずかず撮影した。舗装道路に
上がると女房が好きだというノーゼンカズラもついでに撮影。ズボンを
洗ってもらうお礼に、口実に？おかげで職場に遅刻してしまったが皆
知らぬ顔うれしかった。

日本の夏

　日本の典型的な夏、お盆である。新幹線で、飛行機で、車で里帰り
この時期日本列島は民族大移動である。もう我が家ではこんな体験は
できない。でもこういうのが理想であったのは間違いない。これから
より進む高齢化社会、よりうすれゆく先祖を敬う日本の心？欲しいもの
は手に入るのに気持ちが常に満たされない。優しさや、愛さえもお金に
代えられる世の中になるのだろうか？写真は電話連絡で親しいファミ
リー・パーティに参加した。擬似体験になるといいのだが？僕のブログ
見ていると言われ嬉しかった。

ココ・シャネル

　圧倒的に女性の観客が多かった。これからの女性の生き方を示唆して
いる映画ともいわれている。子ども時代は孤児院生活、得意な針仕事から
世界のトップデザイン・クリエイター「ココ・シャネル」の社長になる。
「悲しみよこんにちは」のサガンといい、女性で仕事と恋愛と区別して
生きる、両立して生きる難しさ、女性の勝ち組、負け組み、本当の幸せ
とは？なんて論ずる資格さえない一人っ子わがまま育ちの男なのだが、
男でも、女でも生きる幸せの追求は自分の才能を仕事などで生かすこと。
そして、できれば分かり合える伴侶が最後までいてくれることだろう。
とおぼろげに思っている。しかし、大都会でひとり暮らす娘をいつも思う。
若いうちに結婚し怖いもの知らずで生きた我々世代の結婚生活。そんな
生活が現代に通用するはづのないことが、つい最近わかってきた気がする。
感心したことば（精神科医）香山リカ「しがみつかない生き方」より
１、恋愛にすべてを捧げない
２、自慢・自己ＰＲをしない
３、すぐに白黒つけない

判っているのになぜ泣ける

　今日は、台風の接近予報、しかし現実は地震で起される。我が家では
その前真夜中の二時に、シロちゃんのどたばたで一度起されていた。
昨夜の予報で、戸締りをしっかりしてねた。それにしては風もない雨も
降っていないようだ。雨脚が聞こえる時はねこたちも観念するのか？
我慢するのが常である。今回は違っていたので、はっきりしない頭で
玄関を開けてやる。待ってましたとばかりに真夜中の庭に出て行った。
地震が来る前までには、帰ってきた彼らは、がたがた揺れれる数秒前に
二階に駆け上がっていった。そしてテレビでは一日中、雨の被害、台風
の被害、地震の被害を伝えた。昼間空は抜けるような青さそして、最高
気温は３７度を越えた東海地方。僕は涼しい映画館の中で「ＨＡＣＨＩ」
をみてすじはわかっているのに、我が家のねことだぶって泣いていた。
生き物の切なさ？帰ってくることを信じてただ待つこと。また泣けてきた。
夜は一転、風も涼しく秋みたい。虫の声かと思ったら蝉の声だったが。