□Thunderbird でスレッドの編集をする方法
方法1: 修正したいメールをコピーしてエディタで編集してThunderbirdに戻す。
方法2: 修正したいメールを選び、addonを利用してソースを編集する。
□背景および状況
メールソフトでメッセージをスレッド表示にしていると困るのが、スレッドが混乱すること。
新規メールを返信メールで送るケースや返信メールを新規メールで送るケースなどのために、一つのスレッドに複数の内容のやりとりがまとまってしまい、スレッドが混沌としてしまう。
私が講読していたメーリングリストでは、返信や新規メールの「作法」を守らない人に対して「啓蒙」するメールが以前は見られたことと、私のメーラーでもスレッドが混乱することがしばしばあったことから、返事には返信メールで、別の内容には新規メールで送るよう心掛けていた。
が、これらは、自分(受信者)が気をつけていても、相手(送信者)が気にしていなければ、スレッド表示が読みにくくなる一方で、対策のしようがない。
結果、「スレッド表示はしない」ということで、ここ何年かは落ち着いていた。のだが、最近メールのやりとりを管理する必要が生じ、スレッド表示するようになった。
私はメールの管理にThunderbirdを使っており、、Thunderbirdにはスレッドを編集する機能はない。豊富な拡張機能には対応しているものがあるだろう、と思って探したのだが、見つけることができなかった。日本製のメールソフトには、スレッドを切ったり繋げたりする、スレッド編集機能を持つものがあり、乗り換えも検討したが、やはりThunderbirdからの乗り換えはできない、という結論になった。
そんな訳で、スレッドの乱れは気になっていたものの、しばらくは実害はでなかったので、あきらめていた。
先日、スレッドの混乱が原因で、確認漏れが生じ、対応が遅れたメールがでてしまった。
やはりスレッドの混乱は修正できないと困る。が、何度探しても対応するアドオンは見つからない。
アドオンでできないなら、エディタでもなんでも使って修正するまでよ、と割り切って調べてみた。
できた。
□編集の前提知識
スレッドの乱れを直す時は、Message-ID、In-Reply-To と References の値を確認する。
それぞれのメールには、Message-ID として一意の値が与えられる。これは他のメールと重複しない値になる。
この Message-ID を元に、スレッドが表示される。
Referencesには返信など関係するメールのMessage-IDが複数指定され、これを元にしてスレッドが表示される。
In-Reply-Toは、どのメールの返信なのかを示すもので、この値のMessage-IDを持つメールの返信として表示される。
□編集する値
References と In-Reply-To の Message-ID を削除(スレッドを切る時)または追加(スレッドをつなげる時)する。
スレッドを切りたいなら切りたい先のMessage-IDを削除する。
スレッドを繋げたいなら、繋げたい先のMessage-IDを追加する。
□問題点
・作業効率の問題
修正したいメールをすべて手作業で修正する必要がある。
親メールを修正したら、子・孫メールも自動で修正されたりはしない。
時々修正するのは大丈夫だが、大量に修正するのには向かない。
・修正メールを利用した返信の問題
修正したメールを元に返信した場合、受けとった人のスレッド表示が乱れる。
メールのやりとりが終わる前に修正したメールから返信することは、スレッドを守らない行為になる危険がある(複数人でやりとりしている時はより危険)。
個人的に手元のメールスレッドを見やすくするのは問題ないが、修正済みメールに返信することは避けるべき。
○エディタを利用して編集する手順
1. 編集したいメールをデスクトップなどにコピーする。
2. ファイルを編集する(※後述)。
3. Thunderbirdに戻してやる。
4. オリジナルのメールを削除する。
(1と3はマウスでドラッグ&ドロップをすれば良い)
○add-onを使って編集する手順
Header Tools Liteを利用する。(ソースを編集できるアドオンなら、なんでも良い)
編集したいメールを選んで右クリック → HeaderToolsLite → ソース編集 → In-Reply-To と References の 編集
※注意1:手動でやるのと同じことをやっている。修正前のメールはデフォルトの設定だとゴミ箱に入る。
注意2:このアドオンは 「This add-on has been preliminarily reviewed by Mozilla.」とあるようにまだ未評価の部分があるので、ご利用は自己責任で。
方法1: 修正したいメールをコピーしてエディタで編集してThunderbirdに戻す。
方法2: 修正したいメールを選び、addonを利用してソースを編集する。
□背景および状況
メールソフトでメッセージをスレッド表示にしていると困るのが、スレッドが混乱すること。
新規メールを返信メールで送るケースや返信メールを新規メールで送るケースなどのために、一つのスレッドに複数の内容のやりとりがまとまってしまい、スレッドが混沌としてしまう。
私が講読していたメーリングリストでは、返信や新規メールの「作法」を守らない人に対して「啓蒙」するメールが以前は見られたことと、私のメーラーでもスレッドが混乱することがしばしばあったことから、返事には返信メールで、別の内容には新規メールで送るよう心掛けていた。
が、これらは、自分(受信者)が気をつけていても、相手(送信者)が気にしていなければ、スレッド表示が読みにくくなる一方で、対策のしようがない。
結果、「スレッド表示はしない」ということで、ここ何年かは落ち着いていた。のだが、最近メールのやりとりを管理する必要が生じ、スレッド表示するようになった。
私はメールの管理にThunderbirdを使っており、、Thunderbirdにはスレッドを編集する機能はない。豊富な拡張機能には対応しているものがあるだろう、と思って探したのだが、見つけることができなかった。日本製のメールソフトには、スレッドを切ったり繋げたりする、スレッド編集機能を持つものがあり、乗り換えも検討したが、やはりThunderbirdからの乗り換えはできない、という結論になった。
そんな訳で、スレッドの乱れは気になっていたものの、しばらくは実害はでなかったので、あきらめていた。
先日、スレッドの混乱が原因で、確認漏れが生じ、対応が遅れたメールがでてしまった。
やはりスレッドの混乱は修正できないと困る。が、何度探しても対応するアドオンは見つからない。
アドオンでできないなら、エディタでもなんでも使って修正するまでよ、と割り切って調べてみた。
できた。
□編集の前提知識
スレッドの乱れを直す時は、Message-ID、In-Reply-To と References の値を確認する。
それぞれのメールには、Message-ID として一意の値が与えられる。これは他のメールと重複しない値になる。
この Message-ID を元に、スレッドが表示される。
Referencesには返信など関係するメールのMessage-IDが複数指定され、これを元にしてスレッドが表示される。
In-Reply-Toは、どのメールの返信なのかを示すもので、この値のMessage-IDを持つメールの返信として表示される。
□編集する値
References と In-Reply-To の Message-ID を削除(スレッドを切る時)または追加(スレッドをつなげる時)する。
スレッドを切りたいなら切りたい先のMessage-IDを削除する。
スレッドを繋げたいなら、繋げたい先のMessage-IDを追加する。
□問題点
・作業効率の問題
修正したいメールをすべて手作業で修正する必要がある。
親メールを修正したら、子・孫メールも自動で修正されたりはしない。
時々修正するのは大丈夫だが、大量に修正するのには向かない。
・修正メールを利用した返信の問題
修正したメールを元に返信した場合、受けとった人のスレッド表示が乱れる。
メールのやりとりが終わる前に修正したメールから返信することは、スレッドを守らない行為になる危険がある(複数人でやりとりしている時はより危険)。
個人的に手元のメールスレッドを見やすくするのは問題ないが、修正済みメールに返信することは避けるべき。
○エディタを利用して編集する手順
1. 編集したいメールをデスクトップなどにコピーする。
2. ファイルを編集する(※後述)。
3. Thunderbirdに戻してやる。
4. オリジナルのメールを削除する。
(1と3はマウスでドラッグ&ドロップをすれば良い)
○add-onを使って編集する手順
Header Tools Liteを利用する。(ソースを編集できるアドオンなら、なんでも良い)
編集したいメールを選んで右クリック → HeaderToolsLite → ソース編集 → In-Reply-To と References の 編集
※注意1:手動でやるのと同じことをやっている。修正前のメールはデフォルトの設定だとゴミ箱に入る。
注意2:このアドオンは 「This add-on has been preliminarily reviewed by Mozilla.」とあるようにまだ未評価の部分があるので、ご利用は自己責任で。