シャープペンシルは「メモや計算に使用する場合のみ可、黒い芯に限る。」とされ、持ち込みは許可されているが、マークシートの記入には使ってはいけないことになっている。
昔、シャーペンを使えないことに疑問を感じていた。
マークシート用のシャープペンシルも売られている。
それなのに今でも使えないことに驚き、ちょっと調べてみた。
□シャープペンシルがマークシートに許可されない理由の可能性
・鉛筆とシャープペンシルでは、芯の成分が異なるため、機械の読取精度が落ちる可能性がある。
・塗り方によっては、人間の目では塗られているように見えても、機械が読み取れるとは限らない。
・シャープペンシルの跡が紙に残る。消しゴムでマークを消しても跡は消せない。
この跡を機械は「塗られている」と読み取る。
マークシートの読み取り機は、マークシートに光をあて、反射を16段階で判断しているらしい。
また、マークの読取エラーもかなりあるらしい。
□マークシート用のシャープペンシル
マークシート用とされるシャープペンシルはいろいろある。
芯が太くなっているので、跡は残りにくい可能性がある。
ただ、芯の出が少なく、金属やプラスチックの芯軸が紙にあたった場合、跡になる。
シャープの芯そのものも専用のものとは限らない。
単に普通のシャープペンシル用の芯を太くしただけかもしれない。
□シャープペンシルを使うことのリスク
まずはシャープペンシルで書いたマークを機械が読み取れるかどうかという問題がある。
おそらくは、普通のシャーペンでもほとんどは読み取れると思う。
ただし、書き跡が残ること、芯の成分の違いによる読取精度への影響が排除できない。
マークシート用の芯が太いシャープペンシルなら書き跡の問題はほとんどなくなる。
しかし、芯が出ていなかった時の芯軸の跡、シャープの芯の成分の問題は残る。
さらに、試験監督の判断という問題がある。
センター試験の「所持品の取扱い」の規定の中に、シャープペンシルには
「メモや計算に使用する場合のみ可」という但し書きがある。
シャープペンシルをマークシートへの記入に使用しても、自己責任として黙認され、見咎められる可能性は低い。
なぜなら、使用によって受験生が特別有利になる訳ではないこと、マークの読取りミスによる不利益が本人に生じるだけであること、またいわゆる「不正行為」には該当しないためである。
しかし、「監督」には色々な人がいる。
「文字通り」の規定の遵守を求められる可能性はある。
試験の最中にシャープペンシルの使用を止めるように言われる可能性を、完全には否定できない。
その場合、確実に集中が乱されるだろう。
シャープペンシルを利用するとしても、鉛筆も用意しておいた方が良いだろう。
□結論
シャープペンシルを使うことのメリットとリスクを比較して選べばいい。
私なら鉛筆を使う。
マークは機械が読めるように書かなくてはいけない。
自分の目で見えたものだけで判断してはいけない。
人間の目ではシャーペンと鉛筆の違いを区別できない。
だからシャーペンを使ってもいいじゃないか!と思う。
でも、マークシートには「黒鉛筆」しかもH,F,HBが指定されている。
これは、「機械が読み取りやすく、かつ、読取りエラーになりにくい筆記具」ですよ、という意味ではないだろうか。
シャーペンでも、他の芯でも、「読み取る」ことは出来ると思う。
でも、機械の読取り結果に、悪影響はあれど良くなることは考えにくい。
試験に向けたそれまでの努力を考えるた時、私はシャープペンシルを使うリスクは排除したい。
だから私なら鉛筆を使う。
もっと積極的に鉛筆を使うことを考えてみる。
自分好みの鉛筆を探す。この鉛筆を使うことで気分を上げる。
マークするのに必要な本数を調べてみる。
あらかじめ用意しておけば、鉛筆を削るデメリットをなくせる。
上質の鉛筆けずりを用意し、休憩時間に鉛筆を削る。
上質な鉛筆けずりの使い心地の良さを利用し、集中力を高める。
とか?
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