恋のからくり 夢芝居
台詞ひとつ 忘れもしない
誰のすじがき 花舞台
行く先の 影は見えない
男と女 あやつりつられ
細い絆の 糸引き ひかれ
けいこ不足を 幕は待たない
恋はいつでも 初舞台
『夢芝居』 唄: 梅沢富美男
作詞・作曲: 小椋佳
さて、個別評価の3人目は男の夢・サブロー
9月13日千葉マリン 荻野と一緒にヒーローインタビューに立つ
マスコミを巻き込んでのFA迷走舞台を繰り広げたサブロー。
まあ本人にしちゃあ「何を勝手に憶測でモノ書いてんだよ~」なんて思っていたことでしょう。
そんなサブローでしたが、今年のサブローの打撃を一言で表すのであれば勝負強さでしょうか。
ランナーがいないと全く打つ気がないのかっ!ってくらいに打てないのに、得点圏にランナーがいる時だとやたら打ちまくる。 でも、その「打ちまくる」がホームランではないところがマリーンズの4番目の打者たる所以。 結局ホームランなんて6本だけですし。
北京五輪の最終メンバーに残れなかったからなのか、FAで悩んでいたのか、カミさんの腹の中に新たな命が宿ったからなのか、8月以降なんだか存在感がないような状態になっていても、得点圏にランナーがいれば打ちまくり!
でも、ちょっと今年のサブローって不甲斐ない面も多かった年でもありました。
守備でのやらかしがねぇ。 記録にならないエラーというか、打球判断が今ひとつで昨年までなら抜かれなかった打球を抜かれ、捕った後の内野への返球もどこへ投げているんだと言わんばかりの送球が多かったり。
また、4・5月のチームが不調な時期に欠場が多かったのがサブロー。 ボビーのいつものきまぐれじゃないの?、なんて声もあるかもしれませんが、チームの状態が悪くなった時に出場できなかったのはちょっと痛い。 9月も少し欠場が多かったですね。 シーズン終わりくらいになって、サブローが腰痛に悩まされているなんていう報道もあったので、実は春先から腰の調子がいま一つだったのかもしれません。
私的には、今年のサブローはちょっと今一つだったかな?、といった感じがしました。
一番大事な時期にあまりいなかったという点と、持ち味である守備面でちょっと気の抜けた(ようにみえる)プレーが目立ったからだと思うんですけどね。 だからこそ、評価ではⅣ(下から2番目)にしていました。
表1) 過去4年間の打撃成績
サブローといえば、ファンの間でも良く言われるのが『隔年選手』。
1年ごとに好不調を繰り返す。 今年は不調の年。 打率だったり得点圏打率をみると好調だったんじゃないの?とも見えるのですが、こうして並べてみるとやっぱり隔年だったんだ、ということがわかります。
黄色で塗りつぶしているのが、過去4年で一番数字が良かったもの。 2005年と2007年に集中しているのがあきらかですね。 2007年と2008年だけ比べても、打率・出塁率・長打率といった「率」では今年の方が良いのですが、「積み重ねる数値」ではほとんど2007年が上回っています。 これはもちろん、出場試合数や打席数が多いから当然なのかもしれません。 でも、試合に出場してなんぼ。 打席にたってなんぼの世界なのですから、「率」がどんなに良くたって「数」をこなせなければ貢献度があまり高くならないのはしょうがないです。
私が今年少し物足りないなぁ、と思ったのは、こういったトータル数字でも表わされてしまいました。
表2) 月別打撃
前文でも表1)でも書いたのが出場試合の減少。
4・5月の試合出場数が妙に少ないのがわかりますね。 3月20日に開幕して9試合出場しているのに、4・5月でそれぞれ9試合と6試合。 この時期にチームが大幅に負け越したことを考えると、サブローが不調(もしくは故障気味)だった影響は大きかったのかもしれません。
打率などの「率」にも注目してもらいたいのですが、4・5月って悪い数値じゃないんですよ。 5月なんて月間別でみれば、一番打率がいいんですからね。 でも、率が高くても出場数が少ないから打点が少ない。 結局、このようにトータル数字を細分化してみても、同じような傾向がみられてしまいました。。。
6月以降が非常に安定した数値を残してくれていただけに、4・5月、そして9月の不調がちょっと残念でした。
表3) 塁状別打撃
ちょっとマイナス面ばかり書いてきたので、プラス面もしっかりと書きましょう。
それはもちろん、得点圏での勝負強さ。 グラフにすると、もう明らかですよね~
ランナーなしの時には、わずか.220しか打っていません。 ランナーなしの場面で打席が回ってきたのが182打席ありましたから、2打席に1回近くはランナーなしの状態です。 サブローが3割到達しなかった訳が、ここではっきりしてしまいました。
でも、その分、得点圏にランナーがいるとものすごい
このグラフで打率が異常に高いことがすぐわかっていただけるでしょう。 そして、実はサブローの打点56のうち、53打点が得点圏にランナーがいるときなのです。 得点圏にランナーがいるときの方が打点を稼ぎやすいのは確かですけど、ランナーが1塁だけの時にも20本のヒットを打っていますが打点0なんですよ。 打点が1点さえないっていうのも凄い話です。
ランナーが二人以上いる時にもすごい打率を残しているのも特徴的ですかね。 今年、結構サブローの前で敬遠、ってことありましたが、そこで結果を出していたからこそ、こういった数値になったんでしょうね。
表4) 左右投手別打撃
最後に一つ、面白いデータが残っていました。
ボビーはさんざん「左右病」と称されますが、サブローに関してはその言葉は適用外なんですね。
サブローは、左右どちらの投手であってもほとんど変わらない打率を残しています。 それどころか、打席数をみると右投手との対戦が圧倒的に多いんですよ。 少なくともボビーは、サブローに関しては左右関係なく、というよりむしろ、右投手の時に積極的に起用した、ということが見て取れました。
サブローも、右投手との対戦だと三振する確率は高くなっている(三振÷打数: 右投手23%、左投手12%)んですけど、その分打点を挙げる確率も上がっている(打点÷打数: 右投手18%、左投手11%)のがわかります。
大松・根元・橋本といった左の強打者(巧打者)の中に、右打者で勝負強いサブローが組み込まれることで、サブローにとってもチームにとっても良い結果が出ていたのかもしれませんね。
サブローに限ったことじゃないのですけど、どんなに高打率を残したとしてもどんなに勝負強い打撃をしたとしても、やはりよりたくさんの試合に出場しなければ、チームに対しての功労はあまり大きくなくなってしまいます。
来年、サブローにはもっともっと多くの試合に出場して、今年のような勝負強い打撃を、そして外野守備で大きく貢献してもらいたいですね。
サブロー! 来年は故障に気をつけながら、
たくさんの試合に出場してください!
生まれてくる3人目の子供のためにもね
7月6日 ホークス戦
3 サブロー【FA】 (10/11-1 : 【超!上から目線企画】 08野手陣査定)
【私的評価 Ⅳ】
【年俸査定】 10,000 ← 7,000 ← 7,000
(08) 105試合 打率.289 8HR 打点56 ← (07) 133試合 打率.269 7HR 68打点
【実際の査定(推定年俸)】
10,000万円(3,000万円UP) 1年契約(FA行使せず)
【09年の期待数値】
130試合 打席数500以上(規定打席達成♪) 打率.300 10HR 80打点
得点圏打率 .400以上
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『夢芝居』の替え歌をしようかと試みたんですが、私にはあの方たちのようにはムリでございました。。。
子どもと言えば、遅くなりましたが、手嶌!初めての子供が生まれておめでとう! 来年は1軍で子供のためにも活躍しような♪