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11/15-3 : 1年1年が勝負! 【08個別評価・橋本33】

2008年11月15日 23時30分01秒 | 08総評
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先日、代田現役引退のニュースの記事をおおよそ書き終え、その後夕飯を食べ少しカミさんと話をした後、さあ最後の仕上げをしようか、と思っていたら、もう一つ大きなニュースが飛び込んできました。 それが「橋本、残留」でした。

その橋本将33について、2008年シーズンの個別評価の2人目を書いていきたいと思います。
本当は背番号順に書いていこうか、と思ったのですが、契約更改の結果を踏まえてのことも書いていきたいので、やはり契約更改を終えた選手達で順不同に書いていきたいと思います。


7月1日(鎌ヶ谷) 故障後の初の2軍実戦復帰&ヒットを放った橋本



橋本といえば、2005年シーズン。 里崎とともに多くの試合でスタメンマスクを被るだけではなく、長打も打てる勝負強い打者として活躍しました。 選球眼の良さから多くのフォアボールを選ぶことで、打率がそこそこでも出塁率が4割前後となり、チャンスメイクすることにも大いに貢献していました。
しかし、2006年・2007年のシーズンはマスクを被れば投手が打たれ、打席に立てば三振や内野フライ・内野ゴロを連発し、捕手としても打者としても大きく里崎に差を付けられてしまいました。 

昨シーズン終了の時点で、各種報道によれば、出場機会の増加を睨んで他球団へのFA行使(移籍)を匂わせておりました。 ただ、FA行使するにしても、あまりにも2006年・2007年シーズンの成績が酷く、獲得に動く球団はあるだろう、という憶測はたくさん流れはしましたが、本当に移籍したとしてもやっていけるのだろうか?という疑問符も常に付きまとっていたのは事実でしょう。 橋本によっては、本人含め多方面からもいろいろな思惑が潜む、そんな2008年シーズンの幕開けでした。



2008年シーズンの橋本は、打撃については本人のキャリアハイとも言える2005年さえ大きく上回る活躍をしてくれました
里崎が開幕早々に捕手として守れる状態ではなくなったこともあり、3月からスタメンマスクを被る機会が回ってきました。 捕手としては、チームが勝ったり負けたり投手が点数を多く取られる試合も多く、盗塁もフリーパスに近い状態だったりとここ2年間の出場機会の少なさを象徴するような状態ではありました。 
しかし、それを補って余りあるほどの打撃開眼!
本塁打連発ということはないものの、チャンスでことごとく2ベースなどの長打を放ち、多くの打点を挙げてくれました。 このブログでも4月後半あたりには、「橋本4番でいいんじゃないの?」と書いていたくらい、非常に勝負強い打撃を見せてくれていました。 実際に、5月3日には3番打者に起用され、センターオーバーの2点タイムリーを挙げてました。
その後、GW明けには故障で離脱してしまいましたが、7月中旬に再び1軍復帰してくると、打撃面では休み前とあまり変わらず好調をキープし続けてくれ、多くのチャンスメイクおよび打点を稼いでくれました。 
実際、私も橋本が出てくると、ついつい長打を期待してしまいましたしね。 去年までは代打が告げられると「え~~っ、橋本ぉぉぉぉ?????」と言っちゃってましたけど。

FA権取得の年で、十分に市場価値を高める打撃成績を挙げられた、橋本個人にとってみてはかなり満足の1年だったのではないでしょうか?







さて、ここからは多少、数値を挙げながらみていきたいと思います。


さきほど、2008年は2005年を大きく上回る打撃成績だった、と書きましたので、2005年からの今年までの4年間の打撃成績を比較してみましょう。

表1)2005年~2008年 打撃成績比較


この4年間で最も良い数値だった項目を黄色で塗りつぶしています。
ほとんどの項目で2008年が最高数値であることが明らかですね。 
そうではない項目をみても、三振数は打席数が4年間でもっとも多かったからであって、三振率(三振数÷打席数)を計算してみると、やはり2008年が最も低い数値、つまりもっとも三振しにくかった、ということがわかります。 四球数にしたって、2005年よりは減ってはいるものの、その分を補って余りあるほどの安打数増加(05年 52→08年 87)や打点増加(05年 31→08年 55)となっています。 3ボールまで待って四球を選ぶのではなく、今年はより早めのカウントで積極的に打ちにいったことで結果が出た、と言えるのではないかと思います。 このあたりは後ほど、もう少し詳細に関連することを述べたいと思います。



表2)月別打率推移

各種数値を記した表はこちら

月別の打率をグラフにしてみました。
6月は全く出場していないですから打率が0なのは当たり前なので除外するとして、月別で見る限りほとんど浮き沈みがなく、安定した打撃成績を残してくれたことがわかります。
ほんのわずかではありますが、故障前よりも復帰後の方が全般的に打撃が良くなっているんです。 ちょっと意外ではないですか? 私の心の中で、復帰後は「打ってくれることが当たり前」って感じになっていたのかもしれません。 まあ、一番重要とも言える8月がやや不調になっていたことも、少し影響しているのかもしれませんが。
じゃあ、橋本が最も活躍した月はいつだったのか、と言えば、それは4月と9月だったと思います。 4月は24試合24安打(41塁打)15打点、9月は21試合21安打(39塁打)18打点。 1試合平均1安打を放ち、打点もついてくる、といった状況でした。




月別のところでも、非常に安定した打撃成績を残していると書きました。 それはランナーがいようといまいと、そして得点圏にランナーがいようとほぼ同じく安定していたのが今年の橋本の特徴でした。

表3)塁状別打率

各種数値を記した表はこちら


今年の打率が.311。 ランナーなしだと.308。 得点圏打率が.318。
誤差の範囲ってくらいしか、塁状ケース別の打率に変化がありません。 3つのケースで3割を超えているのですから、チャンスメイクもできていたし、チャンスでも良い打撃ができていた、ということがわかります。
そりゃあサブローのように得点圏打率が異常に高い(.412)も良いですけど、いつでもどこでも打ってくれる、というのも良いですね。




では、最後にもう一つだけグラフを出してみます。

表4)カウント別打撃

各種数値を記した表はこちら


非常に面白い傾向がみることができました。
橋本は、3球目に打つ時の成績が悪い、ということ。
0ストライク、1ストライク、2ストライク、全てのケースで3球目にあたるカウントの場合、最も悪い打率になっています。(正確にいうと、カウント2-0の場合はファールで粘っている可能性もあるので、3球目とは限りませんが。) カウント0-2、2-0のケースは7打席しかないとはいえ、ヒット0ですからねぇ。
逆に初球(0-0)や2球目(0-1、1-0)では非常に高い打率を残していますので、早いカウントで打つことが結果につながっていない、というわけではないのですから。 表1)の最後でも書いたように、今年フォアボールの数は減ったかもしれませんが、早いカウントからの積極的な打撃が出来ていたことで、良い結果が残せた、ということが言えますね。
 
早いカウントでも甘いボールは遠慮なく打ち、厳しいボールが続いたら粘ってフォアボールを選ぶ。 やっと『選球眼の良さ』を活かしきれた2008年だったのでしょう





良いところを中心に書きましたが、多くの出場を果たしたことにより、課題も多く生まれた年であったのも事実でしょう。
打撃面で言えば、左投手だと極端に打率が悪くなるし三振数も多い。 守備では、盗塁はほぼフリーパス(データが見つからない・・・・)。 リード面についてはなんとも言えないのですけど、多くの失点を許してしまい、リーグ最低のチーム防御率にしてしまった原因の一人であることも事実。

FAをせずに来季もマリーンズでプレーする決断をしてくれたのですから、2009年は、これらの課題もクリアにし、里崎だけオフシーズンを薔薇色(例:ディナーショーでオリジナルソングを3曲も歌うとか)にさせないよう、大活躍してもらいたいですね!



橋本!2009年も2塁打たくさん打って下さいませ


7月1日(鎌ヶ谷) 試合前にライト付近を走ってウォームアップ中







33 橋本 将【FA】   (10/11-1 : 【超!上から目線企画】 08野手陣査定)
  【私的評価 Ⅱ】
  【年俸査定】 7,000 (2008予想) ← 3,500 ← 4,000
  (08) 93試合 打率.311 11HR 55打点  ← (07) 63試合 打率.212 0HR 4打点
  【実際の査定(推定年俸)】
    7,500万円(4,000万円UP) 1年契約(FA行使せず)
    
  【09年の期待数値】
    100試合 打席数350以上 打率.300 10HR 35二塁打 60打点
    盗塁阻止率 50%(無謀??) スタメンマスク時の投手防御率 3点台前半以内




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来年の期待数値を書いていきたいと思うんですけど、全員がこの数値を達成したら確実に独走優勝するし、それどころか試合数が144試合ではすまないことになるはずなので、あくまで「期待値」ってことで