本来なら、攻撃編の総評が終わってから選手の個別評価を書いていこうと思ったのですが、ニュースが飛び込んできましたので、先にこちらの記事を挙げることにしました。
今日の昼ごろ、なんとなく覗いたマリーンズ公式携帯サイト。 TOP画面でいきなり眼に入ったのは、この記事でした。
代田選手が現役引退を表明
千葉ロッテマリーンズ
代田建紀選手(34)が今季限りで引退し、来季から二軍外野守備走塁コーチに就任することが決まりましたのでお知らせします。
■代田選手コメント
「寂しい気持ちはありますが、指導者になるという事も大きな夢として自分の中にありました。
実績のない自分をコーチとして迎えてくれることに感謝し、ありがたく引き受けさせてもらいました。
ファンの皆様には、代走で出場した時などに大きな声援をいただき、温かく見守ってもらえたことを本当に感謝をしております。
本当に幸せでした」
■通算成績
191試合に出場、打率.165、25盗塁
千葉ロッテマリーンズ
代田選手の1軍での成績 (Wikipedia日本版より転記(一部加工))
プロでの生活期間だけをみれば、スワローズ、バファローズで計5年を過ごしていますので半々なのですが、試合の出場数などを見れば、実質的に代田はマリーンズの選手としてプロ野球人としての生活を全うしたとも言えるでしょう。
マリーンズへの移籍1年目である2003年オフの戦力外通告。 そこから1年間の浪人生活を経て、翌年2004年オフにテスト入団でマリーンズと再契約。 ボビーが2005年終了時に2004年と2005年の違いは?と問われ、「代田がいるかいないかだ」といった趣旨の発言があったことも、結構知られているエピソード。
昨年4月29日のライオンズ戦で、シングルヒットなのに1塁から劇走してホームインまでしてしまった時は、これこそ代田の真骨頂!と言わしめる脚で魅せた走塁でした。(この月の全農GoGo賞を受賞していますね。 たぶんこれが唯一のタイトルではないでしょうか?)
実際の試合での活躍というのはそれほど多くないにも関わらず、非常に大きなインパクトのあった選手でした。
実際、厳しい眼でみれば、やはり穴の多い選手だった、というのも確かです。
2軍の試合も結構観ましたが、盗塁で刺されたり打球判断の誤りから走塁ミスでタッチアウトになるケースが結構観られました。 それは守備においても同じで、脚があれほど早い(50m5秒6だそうだ)にも関わらず、守備範囲があまり広くない。 守備においても打球判断がいま一つだった、ということでしょう。
でも、そういう部分を差し引いても、(矛盾してますけど)地味ながらも華がある選手だったのではないかと思います。
1軍であれ2軍であれ、代田が出てくると「何かやってくれそうな気がする♪」(実際には走りまくるだけなんですけど)と思わせてくれる貴重な選手でした。
また、練習量の多さは半端ない量だった、とも言われている選手でもありました。
浦和でファームの試合があった後も、最後までグラウンドや室内練習場で練習しているのは、ほぼ必ず代田だった、という発言を結構耳にします。
正直なところ、脚以外はプロ野球の1軍で活躍するには素質に恵まれていなかったのではないかと思います。 しかし、その素質をカバーするだけの練習量があったからこそ、戦力外通告での浪人生活を経て、そこからさらに4年間プロ野球選手としてやってこれたのだと思います。
恐らく今回の決定は、球団から戦力外通告があったのだと思います。 1軍での出場機会が開幕時の2試合だけでしたし、その後2軍での起用の仕方をみても、DHなどでの出場が増えてきたこともありましたから、1軍に上げるための調整をしていたのではないことが見え隠れしていましたから。
しかし、代田のこれまでの練習に対する姿勢なども買われた上で、2軍外野守備走塁コーチの就任依頼があったのではないかと思います。
2軍には若い外野手がいます。 角中61、佐藤57。 この20代前半の若い二人を早く1軍の場で活躍できるようにた~っぷりしごいていただき、神戸55や竹原25、そして仲の良い南65も、いい加減に30代ばかりの外野手陣のスタメンをサクサク奪ってしまうよう、ケツを叩きまくってもらいたいものです。
お疲れ様でした、代田建紀
00 代田 建紀 (10/11-1 : 【超!上から目線企画】 08野手陣査定)
【私的評価 Ⅴ】
【年俸査定】 880 (08予想) ← 1,080 ← 940
(08) 2試合 打率.000 0HR 0打点 ← (07) 37試合 打率.364 0HR 1打点
【実際の査定(推定年俸)】
現役引退 (2軍外野守備走塁コーチ就任)
では、私が最後に観た代田の雄姿をご覧くださいませ(9月23日 ファイターズ戦(鎌ヶ谷)
代田の打撃フォーム。
ちなみにこの日は、2打数1安打(第2打席・レフト前ヒット)3四球2盗塁、と思う存分フィールドを駆け回りました。
守備は、スタメンでセンターでした。
途中、角中(この時はライト)がちょっとボケっとしていて打者が変わった時に守備位置を変えていなかったことがあり、センターからジェスチャーで「もっとセンター寄りにこい」と指示していましたよ。
試合前の打撃練習中。
セカンドの守備位置でボール拾いをしていました。
今回もお読みいただきありがとうございました。
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代田って、総出塁数(安打18+四死球16)よりも総得点数の方が多い(41点)んですね。