しまぬきを温めて 丹波布を織る

丹波の山奥、昔々の織物を温め(おさらいするの意味)ていきたいおばちゃんの織り物語

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お天気の良い日は

2012年04月20日 14時01分53秒 | 染め
最近、テレビの天気予報を探して見ます。

一日晴れ間が続きそうな日は

朝から、ばたばた・・この日は2色

濃い濃い茶色と濃い濃い緑色を染めたくて、



茶色は「栗のおにがわ」を煮出した染液で 

何回も重ね染め、石灰で媒染します。

丹波布では、「中干し」と言う作業で

(康子先生が上村六郎さんから直に教えてもらったんですって)

空気に当てて乾かした後、再び染めます。



うーーん、濃さがもうひとつだけど、

しかたない、横糸でなんとかしよう・・・。

緑色は・・・

藍に染めて貰った糸に「小鮒草」という草で

黄色をかけます。

(小鮒草は八丈カリヤスともいって黄八丈の染材でもあります)

藍の糸は熱をかけると色がぬけてむらになってしまいます。

糸をディスポン液という浸潤剤でぬらしておいた後、

小鮒草をたーっぷり煮出した染液に浸けすぐ放冷します。



どうだ!よい色になった!



染色に使ったお鍋達、ご苦労さん!

干しあがって・・・



写真よりも、濃くてよい色になりましたよ。

これで、古い「しまぬき」によく似た「丹波布」を

さあて、何時、織れるだろうか?






吉岡幸雄・日本の色

2012年04月13日 10時59分17秒 | イベント
先日、4月8日に一人で神戸に出かけました。



ほら、ノンチャンが作った作品がある!

元町です!

ちょっと前に、「染司よしおか」のブログ(?)で見つけた

風月堂での吉岡先生の講演を聴くためです

「吉岡幸雄・日本の色 王朝のかさねの色目」と題して

先生のお話を聞き、風月堂さんの今日限りのお菓子を頂き、

嬉しさに、まわりの桜も見えないほどでした。

吉岡先生は、一昨年、柏原の西垣邸で、お会いして以来・・

私は、講演会では真ん前の席を確保!

やっほー!最後には厚かましく「質問」までしました。

会場には、先生の染められた「かさね」が展示されていました。







休憩時間には特別調整の御菓子「桜の襲」が・・・



あらあ!失敗!

綺麗な色が台無しだ!

それにしても、吉岡先生のお話は楽しい!

飽きることなく耳ダンボでみーんな聞いていました。


それで、質問時間に、一番に手を挙げて、

茜の染めについてきいたの。

わかりました!わかりました!

茜は2年以上経たないと赤い色が出にくいんですって!

今年の鉢は2年してから掘ることに・・・

あと、2年は、どうしても、生きぬかなくっちゃ!


茜で染める

2012年04月13日 10時37分11秒 | 染め
2月に掘りあげた「茜」で染めました



夫が貰ってきてくれたホーローのお鍋に

お酢(氷酢酸がないので)と一緒に入れて煮出します。

青木青樹さんの本にあったように20分煮出し、

もう一回分20分。

その間に、糸を洗って、

絹のつまみ糸2枷、木綿の糸1枷(100㌘)

丹波布は、絹のつまみ糸は染めずにつかいます
で、この絹糸は、丹波布でない織りに使うのです・・・)

木綿糸はディスポン液に浸けて、絞っておきました

絹糸は、つけ込むだけで放冷。

木綿は10分煮て、放冷。

酢酸アルミで媒染中!

これが、絹。



これが、木綿。



乾いたら、



絹の糸はなーんか、オレンジっぽい!

うーーーん、何故か?

そこで、風月堂にて、吉岡先生に質問したわけです!


和綿で紡ぐ

2012年04月07日 11時36分26秒 | 糸を紡ぐ
青垣和和綿の会からたくさんの綿を買ったので、

紡いでみることにしました。

ところが我が紡車の・・・おほほ・・・



「はやお」があちこちで切れて、ぼーろ、ぼーろ、

糸がひらひらしてるのが見えますか、

ま、紡ぐぶんにはさしさわりはないのよね。



横の糸は東京ダルマ糸の30番(?)だと思うけど、
包装などなくなってしまい・・わからない。

けど、これより、細いでしょ。

いちお、細くも・・・



太くも・・・・紡げるからねえ、

それでも、イベントに使うかもしれないので・・・

「はやお」を新しくして、(もちろん、自分で作るのよ)



うまく、いきました!

なかなか、良い糸が紡げます。



米綿の糸と比べても、遜色ないでしょ。

さて、この糸で40羽の筬を使ってしまぬきを織る為に

細く綺麗な糸を・・・紡ぐ・・・練習だ!練習だ!