しまぬきを温めて 丹波布を織る

丹波の山奥、昔々の織物を温め(おさらいするの意味)ていきたいおばちゃんの織り物語

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棉の花が咲きました!

2012年07月29日 21時33分05秒 | 棉を育てる
先日の染めの続きはちょっと待ってくださいね。

体調を崩していました。

なにせ、癌患者ですので、元気なときは元気な病人!なんですが、

体調を崩すと、どっと、病人らしくなっちゃうようです。


で、久しぶりに畑に出たら、やっほー!



和棉の花がさいていましたの!

コットンのように大きくはないけれど、

葉陰にそっと咲くんだよ。かわいいでしょ。



これは、昨日咲いた花、枯れる時までかわいいよね。

(枯れる姿の一番はオダマキだけど、棉もいいねえ。)

全体の姿も、ほれ!



大きくなって、手前の春菊をようやく追い越しました!

今年も沢山「棉桃」が実って、

たくさんの「わたばな」が開きますように!

「棉の花」「棉桃」「わたばな」・・・・

わっかるかなあ?!

丹波布の茶色、栗の皮染め

2012年07月25日 21時08分47秒 | 染め


これは、栗の木・・ではありません!

くるみの木です。中央に実がなっています、

実は食べません。染料に使うつもりです。


昨日の続きを書き込みます。

ざるに栗の皮をとりあげ、煮汁を今日と明日の2回分に分けておきます。

再び鍋に入れて、60℃まで沸かします。

 染液の量は、何㍑でも、糸が浸かれば良い

 「色が薄いときは染め重ねる」

 「草木染めは陽に弱く水(洗い)に強い」

 媒染ー発色剤

  栗・・消石灰で茶色に。消石灰ー粉の場合糸の20%
                液の場合水1㍑に対し10㏄
  湯の量は糸が浸かるだけたっぷりがよく、かき混ぜて使う。

  湯の方が赤色に早く反応する。水で石灰媒染すると、しばらくは焦茶色
  だが、そのうち赤みがかってくる

  畑の石灰の場合は水で溶いて、上澄みを使う。

60℃で、鍋に糸をいれて、

沸騰後、20分煮て染色。
    20分後に鍋から竹棒で取り出し竹2本使って2人で絞って
    ぱん!ぱん!と2人で引っ張る
    (空気を入れ、糸をさばく)

糸を鍋に入れ再沸騰後20分煮て染色
    同様に鍋から取り出し、竹2本を使って2人で絞って
    ぱん!ぱん!
    (空気を入れて、糸をさばく)

糸を鍋に入れ、再々沸騰後、20分煮て染色
    同様に鍋から取り出し2人で絞って
    ぱん!ぱん!(空気を入れてさばく)

媒染液(石灰)に浸ける
   少したったら、絞って発色を見る
   再び媒染液につけること20分。

2人で、竹で絞り、中干しする。
 
「石灰媒染の場合、水洗いせずに干した方が赤味がきれいにでる傾向がある」

明日の分の染液を加えた鍋の中に浸けておく。

        1日目の作業終わり、片付けてかえる。

             2日目の作業はまた明日かきます。

他の染色の本などとはすこーし違うのがわかってもらえたかな。


   



染色は力仕事です

2012年07月24日 21時31分58秒 | 染め
2日かかって、焦げ茶4色染めました。



帯用に2色、太い糸で。

着尺用に2色、細い糸で。

ついでに、お財布用の鹿の革も!



これは、赤茶、石灰で媒染しましたが、

糸は鉄、私はお歯黒ではなく、硫酸第一鉄を使います。

私が伝承館で教えてもらった時はこれだったから。

今回はこんなに沢山のお鍋達とたらいが活躍しました。




私は今では、自分流に染めることも多いですが、

丹波布の染めの基本を康子先生に「習ったとおり」に書いておきます。



「たんばぬのノート2000年、4月~」より

染色 一日目

栗の皮 茶色

糸を計る。  300㌘
栗の皮の量を計算  作年の乾燥栗皮 糸の半量  150㌘
糸を洗剤で洗う。
(しばらく、水に浸けておいてから洗った)

栗の皮・・生の栗の皮を渋皮ごとむいて天日で干しておく
ヤシャブシもこぶな草も干して1年後に使う

湯を沸かす。
100℃に沸騰したら、栗の皮を入れる。
沸騰したまま、温度を落とさないようにして30分以上煮出す

洗った糸をディスポン液に浸ける
(日光退色を防ぐため)
ディスポン液は熱湯1㍑に4~10㏄入れてよくかき混ぜる
5分~10分たったら絞る(竹2本を使う)

              明日に続きます





栗の皮いっぱいあります!

2012年07月20日 17時17分11秒 | 染め
少し、お天気が回復してきたようなので、

またぞろ、染めを始めます。

今回も栗の皮!

こんなに沢山!650㌘!



それでも、まだ、後ろの米袋にいっぱいあります。

5年も前のものなので、早く使い切って・・・・

古くて、虫がわいてる方が濃い茶色になるとも聞きましたが、

虫は・・・わいてないぞ。どうなのかなあ、

丹波布の里まつり

2012年07月15日 13時44分40秒 | イベント
昨日、丹波市青垣町 佐治 では


こんなお祭りがありました。

あちこちで、大雨が降っているというのに

申し訳ないくらいに天気にめぐまれて、

スタンプラリーも120人の参加があったとか・・

我々丹波布技術者協会の展示場所は

素敵なお宅で、外から見たら、

こんな風。

反物の展示は



こんな風。

皆さん、お宅に興味を持たれる方が多く、

「よければ、布も見ていただけたら・・・」

「ええ、ええ、とても、布とお宅がマッチしていますわ」

前回は、出店者にも、ラリーの景品のお裾分けがあったのだけど・・

今回は、沢山のお客様で・・・・。

で、写真はないけれど・・・

私たちが一生懸命作った、丹波布のくるみぼたんでしたの。


終わって、片付けが済んだ後、



仲良しのASAKO先生の工房で

やっぱ、お茶しましたの!

これが、ほっとするのよねー!

足立康子先生の本が出版されまーす

2012年07月13日 16時53分32秒 | 資料

加古川で丹波布を制作されている藤原さんや、北星社の吉田さんの努力で

康子先生の本「丹波布に魅せられた人・足立康子さん」が

先生の米寿を記念してこの秋10月24日に出版されます。

7月15日(明日)の丹波布の里まつりでも

そのお知らせを配ることになりました。



大きい写真にしました!

文字までよく見えるように!

丹波布が甦って60年近くずーっと関わってこられた

師、康子先生と丹波布の物語です

出版されたら、是非買ってくださいな。




丹波布の里まつり 7月15日です

2012年07月11日 21時30分44秒 | イベント
昨日から2日もかかって

私の十八番の「小銭入れ」を作りました。

「あっ!」という声をあげるたびに

夫は「雑いことすなよー!」

そんな横やりにも負けず・・できたぜい!

(スギちゃんよりわたしの方がサキだったぜい!)



あれ!? 色悪いなあ!?

ストロボまで動かなくなったかな?


ほんの少しですが、7月15日の

「丹波布の里まつり」の小物販売においていただこうかと・・


当日は、恒例の「丹波布技術者宅」訪問スタンプラリーもあり、

みんな回ったら、今回は「くるみぼたんの小物」が景品です。

私は前回同様「技術者協会」担当。

今回もすてきなおうちをお借りして

作品を飾ったり、小物を販売したり、

棉くり機で種取りを体験してもらったり致します。


また、手作りの会ではこんな帽子や革製品も販売したりしますよ。




これは、私の布と娘の履き古しジーンズで出来ています。

キャップはつばの裏に布が貼ってありおしゃれです。


時間があれば覗きに来てスタンプラリーに参加してくださいな。









薄い色も又、むずかしわあ!

2012年07月09日 18時11分25秒 | 染め
晴れ間が続いた昨日、今日。

染め日よりなので、

今日も、染めました!

ベージュの薄い色を2色・・・・

何度も染め入れたいので、

ほんの少しの栗の皮で、

うっすい、うっすい色を出して

3回の奴と・・・・

倍の6回の奴と・・・・



それぞれにあわせて、すこーしの石灰で

媒染・・・・・

染液に浸けて・・・・一休み!

薄い色も又、大変だわ・・・・。

終わった頃には、晴れ間も、夕方色に・・・

あーれー!



それでも・・・大きな寸胴さん達・・ありがとね!!

今日は、がうまいぞー!

ようやく、ぴきっ!も治りました!

2012年07月08日 21時46分42秒 | 染め

今日は帯用の600㌘を栗で染めました。

昼から、あおがき和棉の会に出席するので、

干してから出かけようと

それはそれは悲壮なお仕事でしたが、

なんとか、ベージュに染まっておりました。ほっ!



今年は、もう無理かと思っていた「小鮒草」を

家の前で見つけました!



沢山ではないけれど、



ほーら、くるりと巻いた葉が特徴です。

これで、今年の黄色は 「確保!!」

その上ベランダ横のクルミに



結構沢山の実がついていました!

織機部屋の屋根をはがしそうな勢いで伸びているので

切っちゃうつもりのクルミの木でしたが・・・

クルミの実で染めてみたいので・・・

もうちょっと、おいといてあげよう!