A collection of epigrams by 君塚正太

 君塚正太と申します。小説家、哲学者をしています。昨秋に刊行されました。本の題名は、「竜の小太郎 第一話」です。

警護計画書

2008年01月04日 19時59分53秒 | 回想録
警護計画書

今回の5日間の警護計画の詳細を提出します。

今回の警護地は淡路島です。

クライアントの今回の旅行に同行する家族は子供二人と奥さんの三人です

主に宿泊する場所は、海岸から2キロメートル離れた別荘です。

今回の計画に同行する3名の警護員、H、O、K、の役割
警護員H 隊長 社長の警備担当 車両の防犯担当
警護員O 副隊長 主に子供たちの警備担当 炊事担当
警護員K 隊員 夫人警備及び周辺の現状確認担当 別荘の防犯担当

警護員Hは信頼が厚く、責任感があり、機転が利き、リーダーシップが執れるので今回の隊長に適任だと思い、選びました。なお、自動車整備士の資格を持ち、車両に詳しいので車両の防犯担当に選びます。

警護員OはHの次にリーダーシップが執れるので副隊長に選びました。顔や性格が子供に受けがよく、水泳も高校時代にインターハイに出ており、子供の遊泳中の不測の事態に対応ができます。さらに、Oにも子供がいるので年頃の子供たちの警備には彼は適任だと思い選びました。炊事担当は調理師免許を持っているので彼に選びました。

警護員Kは現状把握能力に優れ、冷静なので夫人警備及び周辺の現状確認担当に選びました。防犯機器に詳しく、細かいことに気が付くので別荘の防犯担当に選びました。

服装
淡路島に着くまでと帰るときは社員風のスーツで行動します。淡路島では社長の要望がない限り私服で行動します。服は余裕を持って、かさばらない服を多めに(1週間分)持っていきます。海岸に昼間行くときには帽子をかぶります。靴は、その場所の状況で動きやすいものを着用します。海に入れる服装も用意します。

食事
自炊をして、コテージ内で食事を取ります。炊事担当のOが食事を作ります。なお、5日間の食事の買出しも彼がします。食事の買出しは近くのスーパーマーケットでします。

移動手段
淡路島までは車とフェリーで移動します。淡路島では主に車で行動します。

住居
クライアントの要望により、寝食をする場所は別荘敷地内のコテージと決まりました。寝具は、クライアントの秘書Aに聞いた結果、警護員が到着する前日に搬入してもらえるということです。しかしながら、不測の事態に備え寝具が借りられる店を数件チェックしてあります。コテージのガレージには車は止められませんが別荘の近くの町役場に聞いた結果、別荘の近くに車を止められるガレージを借りられたので、そこに警護員用の車を止めます。

警護体制
5日間の警護は、クライアントの要望により、家族の休暇の邪魔にならず、休暇を楽しく過ごせてもらえるように警護体制は通常、ロープロファイルでしたいと思います。しかし、これは一定のものではなく、状況に応じて変更する場合があります。海岸に行くときは、クライアントの車に1名の警護員が乗れるということなので、このときは常に警護員Hが同乗します。そのときにほかの警護員は警護員用の車で警護します。

警護計画
警護一日目
クライアントの自宅に出発2時間前に到着します。淡路島までは車とフェリーで移動なので、社長の車に1名同乗し、自分たちの乗ってきた車に2名乗り、警護員用の車で後方を走り尾行などに気をつけながら、フェリー乗り場まで行きます。フェリーに車を載せるときは警護員1名に先に車を載せさせます。そして、その後にクライアントの車を載せます。フェリーに乗り込んだ後は、警戒の度合いを少し落としながらも、気を緩めず緊張感を持ってクライアント及びその家族を警護します。淡路島に付いた後、Hはクライアントの車にそのまま同乗します。O、Kは警護員用の車に乗って移動します。別荘に着いた後、クライアントに今後の予定を聞き、その後別荘の防犯設備をKに確認させます。そのあと、Oが食料の買出しに行きます。夜までのクライアントの行動により、警護体制をしきます。クライアントの夕食時は警護員Kを周辺の警戒に当たらせ、クライアントが外で食事を取る場合は警護員H、Oが同行します。自分たちの夕食は前もってとっておきます。クライアントたちが寝た後に別荘のチェックを行い、自分たちも就寝します。そのあと、2時間毎に別荘の見回りに1名が行きます。

警護2日目
クライアント起床の1時間前には朝食を済ませ、今日の予定をメンバーに話します。そしてクライアントが起床するまでに、着替えなどの用意を済ませます。この時にクライアントの車のチェックもします。クライアントが朝食をとった後に今日の予定を聞きます。海岸に行く場合は前もって警護員Oにクライアントが海岸に出発する20分前に別荘に車を持ってこさせます。そして、クライアントが出発するまで、警護員に周辺を警戒させ、出発後は、警護員用の車で後方から警護しながら海岸まで移動します。食事は出発前か、海岸で取ります。海岸での連絡は、防水、防錆、防塵製の無線機を使います。クライアント達が海に入るときは周辺に警護員2名を付けます。しかし、荷物などの盗難防止などのため、常に、警護員1名を海岸での滞在場所に配備します。海岸から帰るときは、クライアントの車の点検はクライアントが乗る10分前にOがしておきます。乗る直前にもH、Kが再度します。クライアントの車にはHが同乗します。別荘に着いた後は、夕食まで、30分毎に別荘の点検をします。夕食時は、1日目と同じ警護体制をしきます。クライアントが眠った後も1日目と同じ警護体制をとります。

警護3日目
基本は2日目と同じ警護体制をとります。しかしながら、クライアントの予定などの状況によって変更する場合もあります。

警護4日目
3日目に順ずる。

警護5日目
この日は、クライアントが帰る日なので帰る時間を聞き、それを元に行動する。食事などは前日どおりにとり、帰り支度をします。フェリーに行く前にクライアントの車のチェックをします。フェリー乗り場に着いたら、現状確認し、フェリーに乗り込みます。フェリー内では初日に乗ったときと同じ警護体制をしきます。フェリーから車を下ろすときは警護員1名に警護員用の車を降ろさせ、その後クライアントの車を降ろします。クライアントの自宅までは初日と同じ警護体制で同行します。クライアントの自宅に着いて、家の状況を確認し、クライアントに「以上はありませんか」と聞き、「失礼します」と言い、周辺をチェックして、帰ります。

以上で警護計画の詳細の説明を終わります。
                            企画責任者 君塚 正太

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