「根の国 鳴/若/析/土 神職様」
この募集…。
ふっと私は絵巻を開く。
あ…
埋まってない…。
「こんにちは^^古神ですがご一緒させていただけませんか^^?」
「はい~^^お願いします!」
今更倒す必要性は無いけれど
ここだけ絵巻が空いているのも気になった私は
党首にお声をかけた。
多分集まった方も絵巻が目的なのかも…。
準備し右京の八尋さんの元へと到着した私は
党員の方の雰囲気を見てそう感じた。
もう強敵とは言えないボス。
ゆとりのある戦闘。
道にも迷わない。
穏やかだけれど物足りない…
生意気にもそんな風に思う私がいた。
「お忙しい所すみません。」
右京の帰り道無線機にお声がかかった。
「こんにちは^^」
お手伝いのお誘いかも。
直感的にそう思う。
「陸1の鎧>獏なんですが…」
「いいですよー^^現地向かいますね^^」
「おお!ありがとうございます!」
まだ治身も万均もある。
私はその足で現地へ向かった。
龍隠門ももう何度目だろう。
ここももう道に迷わない。
私以外にも数人のお手伝いさん達。
ちょっと緊張気味の武芸様と党首の鍛冶様。
対象者さんかな。
私は鼓を鳴らす。
「俺釣りますよ^^」
お手伝いに入った忍者様が口を開く。
「了解です^^」
「ありがとです!」
多分割れる。
何か所か襲われやすい箇所がある。
どんなにうまく釣ってくれたとしても
少々無口な武芸様に不安があった。
彼らが鳥居をくぐるのを確認してから行こう。
そう思った私は武芸様と鍛冶様の後について行く事にした。
立ち止まった場所で万均を使う。
自分の生命が半分を切らない程度に。
いつ戦闘になってもいいよう常に気合を貯めておく。
忍者様はとても上手に敵を釣っている。
お手伝いの仙論様と武士様も鳥居前で対象様を見守りながらそっとくぐる。
「あああああ!」
やっぱここか…。
「すみません!!」
「おk」
「どんまい^^」
武芸様が鳥居をくぐる前に敵は襲ってきた。
お手伝いの方々はもう予想が出来ていたようだった。
割れなかった為問題無く戦闘を終える。
私は急ぎ最低限の与生気を党員に配る。
「感謝!」
「ありがとう~^^」
行進をかけ直し先へ進む。
「これ、使って下さい^^」
「えっ?」
走りながら仙論様は万均を手渡してきた。
「あっ。大丈夫ですよ~^^お気持ちだけ^^」
私は万均を返そうと仙論様を追いかける。
「与生気頂いてるので自分使いません^^」
「でも…」
「取っておいて下さい^^」
もしかしたら神職の養子をお持ちの方なのかもしれないと感じた。
「では…お言葉に甘えて…。」
「はい^^」
その後ろ姿に心が温かくなる。
苦労を知っている方からの親切心。
神職をやる以上万均消費は当然なのだ。
それも仕事に含まれているのだと琉聖はよく言っていた。
他職に比べ装備も傷みにくい。
アタック様や盾様の貫消費に比べたら決して高いものでは無い。
武芸様と鍛冶様を心配そうに見守る武士様と仙論様。
龍隠門での苦労をよく知っている方々なんだと感じる。
「ごめんなさいっ!!」
武芸様は泣きそうになりながら再び敵に襲われる。
「大丈夫^^」
「おkですよ~。」
武芸様もいつの日かお手伝いとしてこの場所を訪れるかもしれない。
緊張気味の対象者さんをどうフォローするか
どんな風に見守れば安全なのか
自分がされてきた事を思い出しながらお手伝いに入るのだと思う。
受けた恩は低lvさんに…
私は出来ているだろうか。
ちゃんと今まで受けた恩を
返せているだろうか。
優しさをたくさん受けた初心者はきっと
そのまた初心者に優しく接するのだろうと思う。
ただ手伝えばいいとかそういう事では無い。
武士様と仙論様
それから忍者様
その優しい眼差しから
きっととても良い方に巡り会いここまで来た方なんだと感じる。
人それぞれ考えはあるし
対象者さんもさっさと手伝ってくれればそれでいい
そう思う方もいるかもしれない。
けれど…
お手伝いのお手本のようなもの。
この行為は今後の低lvさんの考えに影響するのかもしれない。
そう思わずにはいられなかった。
この募集…。
ふっと私は絵巻を開く。
あ…
埋まってない…。
「こんにちは^^古神ですがご一緒させていただけませんか^^?」
「はい~^^お願いします!」
今更倒す必要性は無いけれど
ここだけ絵巻が空いているのも気になった私は
党首にお声をかけた。
多分集まった方も絵巻が目的なのかも…。
準備し右京の八尋さんの元へと到着した私は
党員の方の雰囲気を見てそう感じた。
もう強敵とは言えないボス。
ゆとりのある戦闘。
道にも迷わない。
穏やかだけれど物足りない…
生意気にもそんな風に思う私がいた。
「お忙しい所すみません。」
右京の帰り道無線機にお声がかかった。
「こんにちは^^」
お手伝いのお誘いかも。
直感的にそう思う。
「陸1の鎧>獏なんですが…」
「いいですよー^^現地向かいますね^^」
「おお!ありがとうございます!」
まだ治身も万均もある。
私はその足で現地へ向かった。
龍隠門ももう何度目だろう。
ここももう道に迷わない。
私以外にも数人のお手伝いさん達。
ちょっと緊張気味の武芸様と党首の鍛冶様。
対象者さんかな。
私は鼓を鳴らす。
「俺釣りますよ^^」
お手伝いに入った忍者様が口を開く。
「了解です^^」
「ありがとです!」
多分割れる。
何か所か襲われやすい箇所がある。
どんなにうまく釣ってくれたとしても
少々無口な武芸様に不安があった。
彼らが鳥居をくぐるのを確認してから行こう。
そう思った私は武芸様と鍛冶様の後について行く事にした。
立ち止まった場所で万均を使う。
自分の生命が半分を切らない程度に。
いつ戦闘になってもいいよう常に気合を貯めておく。
忍者様はとても上手に敵を釣っている。
お手伝いの仙論様と武士様も鳥居前で対象様を見守りながらそっとくぐる。
「あああああ!」
やっぱここか…。
「すみません!!」
「おk」
「どんまい^^」
武芸様が鳥居をくぐる前に敵は襲ってきた。
お手伝いの方々はもう予想が出来ていたようだった。
割れなかった為問題無く戦闘を終える。
私は急ぎ最低限の与生気を党員に配る。
「感謝!」
「ありがとう~^^」
行進をかけ直し先へ進む。
「これ、使って下さい^^」
「えっ?」
走りながら仙論様は万均を手渡してきた。
「あっ。大丈夫ですよ~^^お気持ちだけ^^」
私は万均を返そうと仙論様を追いかける。
「与生気頂いてるので自分使いません^^」
「でも…」
「取っておいて下さい^^」
もしかしたら神職の養子をお持ちの方なのかもしれないと感じた。
「では…お言葉に甘えて…。」
「はい^^」
その後ろ姿に心が温かくなる。
苦労を知っている方からの親切心。
神職をやる以上万均消費は当然なのだ。
それも仕事に含まれているのだと琉聖はよく言っていた。
他職に比べ装備も傷みにくい。
アタック様や盾様の貫消費に比べたら決して高いものでは無い。
武芸様と鍛冶様を心配そうに見守る武士様と仙論様。
龍隠門での苦労をよく知っている方々なんだと感じる。
「ごめんなさいっ!!」
武芸様は泣きそうになりながら再び敵に襲われる。
「大丈夫^^」
「おkですよ~。」
武芸様もいつの日かお手伝いとしてこの場所を訪れるかもしれない。
緊張気味の対象者さんをどうフォローするか
どんな風に見守れば安全なのか
自分がされてきた事を思い出しながらお手伝いに入るのだと思う。
受けた恩は低lvさんに…
私は出来ているだろうか。
ちゃんと今まで受けた恩を
返せているだろうか。
優しさをたくさん受けた初心者はきっと
そのまた初心者に優しく接するのだろうと思う。
ただ手伝えばいいとかそういう事では無い。
武士様と仙論様
それから忍者様
その優しい眼差しから
きっととても良い方に巡り会いここまで来た方なんだと感じる。
人それぞれ考えはあるし
対象者さんもさっさと手伝ってくれればそれでいい
そう思う方もいるかもしれない。
けれど…
お手伝いのお手本のようなもの。
この行為は今後の低lvさんの考えに影響するのかもしれない。
そう思わずにはいられなかった。
そういった先駆者の方との素敵な思い出は、
いつか立場が変わった時に、自然に自分も同じようにしてあげたいという意欲に変わるものだと。
そんな『素敵』が、次の方へ、隣の方へと広がっていくように、自分も努めていきたいと思うばかりです。
きっと、此度、初めてだったお二人も、今や頼もしい背中を次代の方にお見せになっていることでしょう。
それを考えると、この世界の恩は返すものではなく、繋いでいくものなのかもしれませんね。
次の世代へと繋いでいく…。
とても大事な事だと思います。
差し伸べられたたくさんの温かい手は
私自身も忘れていません。
優しさの連鎖が途絶えないよう
願うばかりです。