先発投手の成績はスポーツ紙に「投手成績」として毎日のように紹介されているので把握できるが、リリーフ投手はわかりづらい。そこで抑え、中継ぎに関係なく、ここまで10試合以上に登板し、防御率2点台までの投手を、防御率順、さらにセイバーメトリクスのK/BB(奪三振÷与四死球)順で紹介してみた(参考までにWHIPも紹介した)。
防御率1点台のサファテ(ソフトバンク)、松井裕樹(楽天)、鍵谷陽平(日本ハム)に、K/BB上位の森唯斗(ソフトバンク)、増田達至(西武)あたりがリリーフ投手としてチームに貢献しているのがわかる。楽天以外はチーム成績がよく、リリーフ投手の成績はチーム成績に直結している印象を持った。楽天は松井につなげる展開がもっと多くなればチームの成績が上昇しそうだ。
――パ・リーグ――
防御率順位
サファテ(ソフトバンク) 16試合、16.2回、9被安打、5四球、19奪三振、防御率0.00
松井裕樹(楽天) 11試合、12.2回、2被安打、6四球、20奪三振、防御率0.00
二保 旭(ソフトバンク) 12試合、16.2回、11被安打、8四死球、6奪三振、防御率1.08
バリオス(ソフトバンク) 12試合、14.2回、10被安打、9四球、14奪三振、防御率1.23
バスケス(西武) 11試合、14.2回、11被安打、10四死球、11奪三振、防御率1.23
武藤好貴(楽天) 11試合、14.1回、8被安打、5四球、12奪三振、防御率1.26
金刃憲人(楽天) 11試合、6.2回、5被安打、6与四死球、3奪三振、防御率1.35
高橋朋己(西武) 13試合、13回、9被安打、7四死球、8奪三振、防御率1.38
鍵谷陽平(日本ハム)13試合、12回、10被安打、3四球、12奪三振、防御率1.50
塚原頌平(オリックス) 12試合、15.2回、8被安打、10四死球、7奪三振、防御率1.72
岡本篤志(西武) 11試合、10.1回、9被安打、2四死球、5奪三振、防御率1.74
森 唯斗(ソフトバンク) 12試合、13回、10被安打、2四球、17奪三振、防御率2.08
宮西尚生(日本ハム)11試合、8.2回、4被安打、2四球、5奪三振、防御率2.08
海田智行(オリックス) 16試合、17.1回、10被安打、6四死球、12奪三振、防御率2.08
西野勇士(ロッテ) 13試合、12回、10被安打、6四死球、15奪三振、防御率2.25
増田達至(西武) 16試合、16回、9被安打、4四球、17奪三振、防御率2.25
福山博之(楽天) 17試合、15回、13被安打、6四球、8奪三振、防御率2.40
岩尾利弘(西武) 10試合、13.1回、13被安打、6四死球、18奪三振、防御率2.70
マエストリ(オリックス) 11試合、19.1回、17被安打、10四死球、19奪三振、防御率2.79
[註]日本ハム・増井浩俊は9試合、防御率0.93
◇K/BB順位(奪三振÷与四死球)数値が高いほうが優秀
[註]WHIP(被安打+与四死球)数値が低いほうが優秀
森 唯斗(ソフトバンク) 8.50/0.92
増田達至(西武) 4.25/0.81
鍵谷陽平(日本ハム)4.00/1.08
*サファテ(ソフトバンク) 3.80/0.84
*松井裕樹(楽天) 3.33/0.63
岩尾利弘(西武) 3.00/1.43
岡本篤志(西武) 2.50/1.06
宮西尚生(日本ハム)2.50/0.69
*西野勇士(ロッテ) 2.50/1.33
武藤好貴(楽天) 2.40/0.91
海田智行(オリックス) 2.00/0.92
マエストリ(オリックス) 1.90/1.40
バリオス(ソフトバンク) 1.56/1.30
福山博之(楽天) 1.33/1.27
*高橋朋己(西武) 1.14/1.23
バスケス(西武) 1.10/1.43
二保 旭(ソフトバンク) 0.75/1.14
塚原頌平(オリックス) 0.70/1.15
金刃憲人(楽天) 0.50/1.65
「K/BBは数値が高いほど三振が取れて四球が少ないことを示す数値。コントロールがよくて、バットに当てさせないボールを投げられる、投手としての純粋な能力を表す」
「WHIPはMLBでは公式記録として扱われる。1イニングに何人の走者を出したかを表す」(以上、京都純典企画・監修の『プロ野球 本当の実力がわかる本 2015』より)