小関順二公式ブログ

プロ野球、アマチュア野球、野球史

プロ三軍を上回る中学生の圧倒的な強肩

2015-07-29 12:57:38 | 2015年中学野球

 都市対抗準決勝が始まる前、エキシビションで中学生の硬式試合が行われた。第1試合がリトルシニア対ボーイズリーグ、第2試合がヤングリーグ対ポニーリーグの選抜チーム同士の交流戦。この第1試合でもの凄い記録を計測した。まず、ボーイズの2番、小松が第3打席でセーフティバントを敢行したときの一塁到達が3.76秒。2年前の五十幡亮汰(現佐野日大2年)に次ぐスピードスターの出現と言っていい。大会パンフレットがなく、スターティングメンバーの印刷物も提供してもらえないので小松がどこの所属で、フルネームが何であるかわからないが、少なくとも2年以内には話題になるはずだ。

 キャッチャーではリトルシニアの石橋康太(千葉市シニア)がとんでもない強肩を披露した。2回に二盗されたときの二塁スローイングが1.95秒、4回に二盗されたときの二塁スローイングが1.96秒。投手がモーションを盗まれたため2回二盗を許しているが、ノーバウンドで伸びていく球筋は間違いなく本物。ちなみにイニング間では最速で1.97秒というのがあった。

 このあと四国アイランドリーグ選抜対フューチャーズ(プロ三軍)、大阪ガス対三菱重工広島を見たが、中学生の石橋以上の強肩はいなかった。つまり、現段階で石橋の肩は全アマチュアの中でも高いレベルにあることがわかる。これをプロのスカウト氏に話すと、「中学生の指名は考えないといけないかもしれませんね」と話していた。時代は恐ろしいくらいどんどん前に進んでいる。