kosakuの雑念

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日本が戦争をできる国になれるか

2019-01-23 00:09:23 | 日記
先日、世界の傑作機ハンドレページヴィクターを読んだので、本棚から20年ぶりに同シリーズのアブロバルカンを引っ張りだしてみた。
ヴィクター本体価格1333円に対しバルカン756円。
デフレだなんだいいつつも本代は中々のものだ。

さてバルカンと言えばヴィクターの空中給油支援によるフォークランド空爆ブラックバック作戦である。

後年に起きた米軍によるリビア空爆エルドラドキャニオン作戦でもそうなのだが、空中給油というのは攻撃機がさまざまな理由で次の給油地点で補給できないことも想定して、燃料が3割くらい減ったら給油という作戦計画になるので、理論上の航続距離の3倍もの空中給油を必要とするのだ。

とうぜん必要な空中給油機そのものや人員装備は膨大なものとなり、また実戦では攻撃機も回避運動や予定外の機動を強いられるので、理論通りの兵器搭載量を大幅に下回らざるを得ない。
だから攻撃ミッションそのものが想定したよりも大幅に回数が増える。

そんなことを考えつつブラックバック作戦の給油ダイアグラムを眺めていたら頭が痛くなった。

海上自衛隊のヘリコプター搭載護衛艦をSTOVLジェット機数機運用できる程度の改修で戦争の危機とか叫ぶ人たちは、もうちょい読書して欲しいと思う。

個人的には護衛艦に平時に使いみちのないジェット攻撃機の配備は反対です。災害救助などにも使える多用途ヘリがいいです。