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やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。6巻感想

2013-05-31 23:32:45 | 日記
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。6巻感想(渡航著、2012年)。

文化祭にて奮戦する話である。

高校の文化祭を舞台にしているが、一般の会社(社会)への皮肉が利いていて実にいい。
あと主人公のディレッタンチックなところも。

“ただ一滴の水から、論理学者は大西洋やナイアガラが存在しうることを推論しうる”云々という一説がシャーロックホームズのどっかにあったのを思い出した。
原文はこんな感じだったと思う。
"From a drop of water, a logician could infer the possibility of an Atlantic or a Niagara without having seen or heard of one or the other. “

つまり、どこの世界でも結局は規模の大小だけで、大して違わないということをうまく描いていると思うのだ。
まったく著者はシャーロッキアンなんじゃないかと思う次第だ(意味が違うか?)。
要は、いろいろ経験しなくても頭を使えば分かることはあるのだ。
残念ながら私はビスマルクのいう経験に学ぶ愚者なので、経験するまでいろいろなことが分からなかった。
まあ分かっていたら発狂していたかも知れないが(笑)

舞台は高校の文化祭なのに、自分が昔かかわった東京ビッグサイトや幕張メッセでの展示会やらもっと大規模な国家規模のイベントを何やら思い起こしニヤニヤが止まらなかった。
それにしても結局オオタカって保護する必要なかったのかよととある万博会場を巡るゴタゴタまで思い出してしまった。
まあこれは最近の新聞記事のせいもあるけど。