一人山行

長野県の山を中心に一人で山行した記録や感想や
その後大阪富田林に戻っての近郊の記録

2017.9.24 薊岳

2017年09月26日 | 大台ケ原・高見山・倶留尊山
先週日曜日は台風来襲とのことで山行しなかったのだが、午前中雨も降らず晴れ間もあったりとかで、こんなことなら金剛山にでも登れば良かったのにと思いながら一日を過ごしたのだった。
そしてこの日は8月の休みに大普賢岳に行った帰りに明神平でテン泊するつもりで大又林道を登山口目指して通行していき、七滝八壺を越えて少し細い場所を登った所で大型バイクが上から下りてきて「この先何も無いし一台登った車も少し上で切り返ししているですぐに下って来るよ」と教えてもらう。
ちょうど行き合わせも出来ない細い林道が続いていた場所だったので仕方なくバックで切り替え出来る所まで戻り、大又浄水場(今日歩いて判った)の20台程停めれる空き地が登山口の駐車場かなあと思ったが登山と縁の無さそうな車が一台停まっていたきりなのでどうもこことは違うなあと悩んでいたら、だんだんテン泊する元気も失せてしまい、もう少し下った所にあったやはた温泉に入って予定を繰り上げて帰ったのだった。
その後図書館で借りていた「奈良県の山」ガイドブックを見ると笹野神社付近に車を置いて薊岳から明神平への周回コースが歩行時間6時間16分、距離16.0km、累積標高差1264m、そして技術度2、体力度1(どちらも5段階評価)となっていた。
16kmも歩いて体力度1では無いとは思うが笹野神社なら8月の時にも前を通っているので安心して行けるのと下って来た時に登山口も確認出来ると思い、薊岳を登ることにする。
自宅を4時半過ぎに出て6時半頃に笹野神社手前の橋を渡った空き地(標高400m)に車を停めて6時40分にスタート。



この日の大阪の日中気温が30℃になるとの予報で、風も無い薄暗い植林帯の所々舗装された林道を詰めていくが、30分ほど歩くと汗だくになってきたのでたまらずドライレイヤーのシャツを脱ぐ。



1時間ほど登って進行方向の南西に陽が見えて稜線が近いのかなあと思うがまだまだ植林帯が続く。



8時前に拓けた場所に飛び出るがまだまだ植林帯が続く。



登り始めて2時間、8時40分にやっとのことであづま屋の屋根の見える大鏡池に着く。



池を見に行くがヤブが腰くらいあり足下も見えないので途中までにする。
登山道に戻り少し行くと右手に小山があり、これが大鏡山(標高1183m)だと思い上に立つが三角点など何も無かった。
この辺りから植林から解放されブナの木などが茂る稜線歩きとなる。





時折樹林の隙間から薊岳と思われるピークが望める。





しばらく行くと段々尾根が細くなってきて西側斜面も望める所もあり巡って来た大又方向が確認出来た。



青空が広がっていて何とも気持ちが良い。



さらに行くとヤセ尾根の岩稜帯になり3ヶ所ほど足運びに注意しながら登り上がって行く。



やがて南西側の展望が一気に拓け行く手の薊岳からの稜線と真西には大峰の山々を見ることが出来た。





その辺りからすぐ一登りすると薊岳雌岳に到着。



そして5分ほど行くと薊岳山頂に10時10分到着した。



少し雲が出て来た山頂では眺望を楽しんで行動食を摂って20分後に出発。
これから歩く明神岳への稜線と赤ゾレ山への稜線がくっきり見渡せた。



山頂から明神岳への登山道は登って来た南側と違って歩き易い樹林帯の通過となる、が・・・
以前八経ヶ岳の下りで経験した左足太腿の裏側がつりだす。
しばらく左足を伸ばしたりするが少しの登りでつりが強くなる。
左足をかばいながら歩いていると今度は右足の太腿裏側もつりだす。
とにかくゆっくりでもいいからと心落ち着かせて明神平へ下ることにするが少しの登りの通過がつらい。
膝サポーターを着けアミノバイタル一包を飲んで歩幅を狭くして前山を登る。
ピークを過ぎると目の前にのびやかな明神平が広がっていて力が湧いてくる。



画像で良く見たあしび山荘も見えたのでそこを目指して下って行く。







あしび山荘前のあづま屋に12時に到着。
一人の男性が休憩していたので断りをしてこちらも休憩を摂ることにする。
食欲が無かったが持ち上げたお湯でカレーめしシリーズのスキめしを食べて暖かいお茶を飲む。
法隆寺から来られたというYさんと話をするとよくここには若い頃から来られているようで、こちらが登って来たルートも夏場はとても暑くて登る気がしないルートだと言っておられた。
普段から大峰や台高をベースとして正月には金剛山も登るとのことなので会えるかも知れませんねえと話す。
歳を伺えば同い年なので親近感が湧いてくる。
これから東面の見晴らしの良い所まで登って来ると言われるYさんと再会を願って別れ12時20分過ぎ下山にかかる。





休憩をしたので少し楽になり明神谷の谷筋を薊岳と歩いた稜線を眺めながら下る。





沢の冷たい水に触ろうとしゃがんだら、またもや両足のつったのでいらんことをしたらアカンと思いながらゆっくり下る。
明神滝を見送ってはしごとロープが2ヶ所張ってある渡渉をして沢の流れに目をやる余裕も出てくる。





そうこうする内に林道に下り着き登山口へ1時半に下り着いた。



登山口付近ではアケボノソウが綺麗に咲いてた。





普段林道歩きはストックを仕舞うが今日はストックを使ってリズムよく歩くことを心がける。
20台程停まっている駐車スペースは8月に引き返した地点よりまだまだ上の所にあった。



単調な林道を黙々と下って行くとやがて見覚えのある七滝八壺に着いたので保冷剤替わりの半分溶けたペットボトルの水を一気に飲む。



ここから笹野神社はすぐで駐車地に14時50分下り着くことが出来た。
思っていたより早く、無事に下れてやれやれだった。





駐車地に男性が一人立っていて「ここは自分の土地で駐車場として整備してるので500円払って下さい」と少し挙動不審な態度で言われた。
明神平で出会ったYさんから以前はお婆さんが駐車料金を支払えと待っていたが払わなかった話を聞いていたのとここには私有地という立札も看板も無く有料の表記も無いので地形図と一緒に持ち合わせていたガイドブックのコピーを見せて「この場所の有料の表記は無いですよ」と言うと、何やら払う人と払わん人がいるとぶつぶつ呟きながらすぐに去って行った。
後はこちらも速やかに車に乗り込んですぐ近くのやはた温泉に行き、8月と違って2人ほどしか入っていない湯舟にゆっくり浸かって足をほぐし、今日一日を振り返りながら千秋楽、豪栄道が優勝を逃すラジオを聴きながら富田林に帰った。








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