一人山行

長野県の山を中心に一人で山行した記録や感想や
その後大阪富田林に戻っての近郊の記録

2016.5.29 天見駅からブンタ道そしてダイトレ 千早本道

2016年05月29日 | 金剛山
先週は山行出来ず2週間ぶりになるのであれこれルートを考える。
まだ早朝からあまり気温が高くならない時期にロングルートを歩きたいと思い、南海天見駅からブンタ谷に取りつきダイトレに上がり金剛山へ登るルートを選択する。
朝一の6時23分金剛駅発急行に乗る為5時40分頃に快晴の下、自宅を出て金剛駅まで歩くことにする。
10分前に金剛駅に到着し、来た急行に乗り込むと座席は8割方詰まっていて半数の乗客は山装備の人達だった。
次の河内長野駅で少しの乗客が降り、天見駅では僕ともう一人が降りたきりでもう一人の若者は駅の階段で早速リュックから試験管を取り出して虫を採取しているようで全く趣の違う人だった。
虫採り趣味の人にはシーズンインとなるだろうがこちらはいたって苦手な方で蚊や蜂の羽音が聞こえてくるだけで身構えてしまいアブ・ブヨに付き纏われたりすると意識がそっちにいってしまって山登りを楽しむとこではない。
また、この手合いに刺されると一週間は痒い思いをしなければならないのが辛い。



天見駅から登山地図を頼りにブンタ道へ行くルートを探すが地図の道が無くて駅に戻ったりしてロスするが急ぐ山行でもないので国道371の歩道を南下する。
そうしたら島の谷交差点から東の集落に入る道があったので進むと取り付きへの道だった。



気温も上がって来るがなかなか見ることの無い絵に掻いたような集落を抜けていく。



30分ほどで舗装された林道も終点となりその右手に調べていたブンタ道への登りとなる。



振り返ると何とものどかなほっこりさせてくれる気分になった。



最初、なだらかな登りで谷に沿って進むが、道は明瞭だがシダの葉が生い茂って道を塞いでいて昨夜降った雨の影響で靴やズボンの裾がびっしょり濡れる。
途中、急に獣の気配があってイノシシでも出くわしたのかなと辺りを探ると3mほど先の木に何とアライグマが攀じ登ってこちらを伺っていた。
目と目を合わせると踵を返すように地面に下りて向こう側のシダの陰に走っていった。
一瞬のことでカメラを出す隙も無くびっくりのお出迎えであった。
ほどなくして水場を越えてつづら折れの登りとなり、時折樹間からまだ行ったことは無いが旗尾岳や府庁山を望めた。
集落の取り付きから1時間かからずでダイトレの登山道に合流。



ここからは以前2度金剛山から紀見峠に下っているのであらましは掴めている。
ダイトレを東にとり、少し進むと電波塔が立っていて南の五條市が眼下に広がっていて、足元にはホウチャクソウが咲いていた。







西の行者で地図を見て五條市側のルートを探っていたら一人の登山者と出会ったので話をすると昨日二上山からダイトレを通り金剛山でテン泊し、一応槇尾山まで行くつもりとのこと。
テン泊は昨日雨が降ったのでと言葉を濁しておられた。
まだ行ったことがないので先のルートが判らないとのことだったので岩湧山への登りがきついように思うと伝える。
お互いの写真を撮りっこして別れる。



ここ最近夏場の日帰りリュックとして20L位のものを探していた。
モンベルの25Lのリュックを8年ほど使って来て流石に肩の生地がほつれて敗れてきたりしていたので今年の春にモンベルの30Lを買ったのだが金剛山に行ったり自転車に乗るのに少し大きくて使い勝手が今一つなのだ。
20Lクラスのリュック、このサイズは帯に短したすきに長しで背中の具合やウエストベルト回りなどなかなか気に入るものと出会えなかった。
もちろん思っている予算の倍くらい出せば良いものがあるのだが・・・
先日、アウトドアショップおおさかキャンパルに行ってクッカーを物色していた折、ドイターのFUTURA22が吊るしてあった。
クッカーを買ってからリュックの価格を店主に聞くと2割引いてくれるとのこと。
色もオレンジとグレーの配色で良かったので試着してから購入することにした。
この日早速このリュックで山行しているのだが、ドイターは荷が入らないと聞いていたが思っていたより収納出来た。



杉尾峠、行者杉とそう起伏の少ない道を過ぎダイトレから外れて眺望の無い神福山山頂を確認する。



神福山山頂から東に下るが登山道に出るのに斜面を下り難儀する。
ダイトレに戻ってから千早峠まで登り基調となり木段を一歩一歩高度を上げていくと途中でギンリョウソウを発見。



以前八ヶ岳で良く見かけたのだが金剛山系では初めて見ることが出来た。



千早峠までくると五條林道でバス道に下れるので随分気が楽になる。
そして高谷山を経てこの日の目的の一つである中葛城山へと進む。あ
中葛城山付近の片や植林で南斜面が切れていて五條市が眼下に広がっていて、吉野川の望める景色を楽しみにしていたのだ。







中葛城山のベンチでは7人ほどのグループが賑やかに休憩していたので素通りして久留野峠へと一気に下る。
久留野峠のベンチで水分補給して伏見峠を目指す。
伏見峠に向かう途中北側の樹林の展望が拓け湧出岳の電波塔や香楠荘の屋根がすぐそばに確認出来た。



そこから少し下るとコンクリート舗装の伏見峠に到着。



伏見峠からちはや園地に向かうわずかな登りを通過している時に右足太ももに違和感を感じる。
流石にここまで長い道程を歩いたのでつって来たのかなと思ったが12時に園地に到着したので大休憩を摂ることにして売店テラスのベンチで荷を解いて靴と靴下も脱いで裸足になる。
持ち上げたオニギリととろろそばを食べたのだが、ここへ来るのだったら香楠荘の蕎麦を食べても良かったなあと思う。
しっかり食べたのでもう足も大丈夫だろうと思い山頂広場を目指し、途中ブナ林の合間からほとんど色褪せた葛城山を望む。



転法輪寺の境内に行くといろいろと神社の世話の仕事をされているOさんがいたので挨拶する。
Oさんはほとんど毎日のように富田林から自転車で登山口まで来て登っておられる。
確か73歳とお聞きしていたがその驚異的な体力には感服していしまう。
Oさんからオオヤマレンゲが咲いているので見て行ってよ~と教えてもらったのでひさご池の脇に行くと
白い大花が2輪盛りを迎えていた。





確かオオヤマレンゲは花期が短かったはずなので本当に見頃に出会えたのだった。
転法輪寺の方からオオヤマレンゲは3本植わっているが咲いている所が一番土壌の良い所とのことだ。
クリンソウもまだ咲いていたのでしばらく眺めて過ごす。





捺印所に行って80回目の判子をもらって井戸広場に行き、ゼリーを食べたり疲労回復にアミノ酸のサプリを補給する。
下山自宅を整えタカハタ谷か松の木尾根を下ろうと思い井戸広場を後にして六地蔵を過ぎ下りかけるが右足の調子が芳しくない。
どうやら右太ももの筋肉を傷めているようでまっすぐ足が出しづらいので、これではどちらの道も下れないと思い元へ戻って千早本道へと向かう。
一瞬ロープウエイも頭に過ぎるが本道ならストックを駆使すれば何とかなるだろうと思い下山にかかる。
まっすぐに一歩が出ないので木段の一段一段を身体を斜めにして下る。
随分多くの人に追い抜かれもしたが水分休憩もとりながら倍ほどの時間もかかったが登山口へと下山。
バス停のベンチに座れた時はやれやれだった。



富田林駅行き14時59分発のバスが10分ほどで来るのでストレッチをして筋肉をほぐす。
富田林駅から自宅近くに着くバスに乗り換えて夕方帰り着き、後半しんどい思いもしたが楽しい長い一日を終えた。


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