ロシアの北都 サンクトペテルブルク紀行

2005年秋から留学する、ロシアのサンクトペテルブルク(旧レニングラード)での毎日を記します。

私の英語

2005-10-05 18:57:42 | Weblog
2005年10月05日 最新の出来事
・昨日(4日)のブログアクセスip数が過去最多の57ipを記録。(昨日のアクセスは119件)
・昨日は久々にジョギング。詳しくは4日の記事で。

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2005年09月28日
ロシア滞在28日目
【今日の写真:早朝、道路に水をまく車(モスクワ駅前で)】

今日の主な動き
04:42 帰宅
08:20 起床
08:55 出かける
09:02 マヤコフスカヤ駅
09:13 バシレオストラフスカヤ駅
09:24 学校
12:30 大学近くのレストラン"Be Happy"で昼食
13:09 バシレオストラフスカヤ駅
13:19 ガスティニードヴォル駅
13:30 日本センター
14:58 ネフスキー通り駅
15:06 マヤコフスカヤ駅
15:15 駅前のケンタッキー
15:35 帰宅
18:30頃 夕食

 帰宅が早朝になり、スティーブンやエイブリらと歩いていると【今日の写真】に掲載した散水車を発見。「見て、道を掃除してるよ!」と私が言うとスティーブン、「掃除してるのか、ただ水をばらまいてるだけなのか分からないけどね。」と一言。なるほど、ロシアだからそんなこともあるかなと、おかしくて笑ってしまった。
 
 携帯電話のアラームをセットしたものの甲斐なく寝坊。今日の発見は、いつもの通学時間から30分ほどずれただけで地下鉄の混雑はだいぶ違うってこと。

 昼、初めて行く大学近くのレストランに入る。外から見たバイキングの料理がおいしそうだったから。
 中に入ると比較的若い男の店員が"Are you hungry?"と英語で話しかけてきた。「hungryじゃなければレストランに来ないだろう」と内心思いながらも「そうだ」とうなずいて彼のおすすめを聞く。するとランチのメニューとバイキングの料金を教えてくれた。彼は「ビーフにする?スープはどう?ジュースは何がいい?」と次々に聞いてきたので、おいしそうなやつを注文する。ランチのセットとバイキングで計198ルーブル。昼食にしてはやや高め。彼が世話を焼いてくれたおかげで結構な量になってしまった。おそらくランチのセットまたはバイキングが通常の1食分なのだろうが、私はそれらを同時に食べることになった。
 その店員、私が一人で食べていると話しかけてきた。私が日本から来てロシア語を勉強していることを伝えると、「ここで何か困ったことがあったら連絡しなよ」と私のノートに携帯の番号を書いてくれた。そして「このレストランはどうだい?朝食も安く出してるから、今度また友達も連れておいで」とレストランの宣伝も忘れていなかった。こういう親切な人がいる店にはまた来たくなるもの。大学からもすぐだし、今度は友達も連れてこようと思った。

 レストランを出ると小雨が降っていた。日本センターの近くのカザン聖堂へ行くにはバス、地下鉄の2つの選択肢があるのだが、雨の中バスを待つ気にはなれずバシレオストラフスカヤ駅へ向かう。日本センターでブログだけアップして15時半過ぎ、早々に帰宅。睡眠不足気味なのでしばし眠る。

 夕食は18時半頃。今日もスティーブンと言葉の話をした。彼に私の英語について聞いてみると、「知っておくべき英語は全て知っている。文法もfineだが時々文のbuild upに時間がかかることがあるから、もっと速く話せるようにした方がいい。」と意見を言ってくれた。
 私の発音について評価を求めると、「どこの英語と比べるかによって評価は異なるから難しい」と言われ、はっとした。今まで私が受けてきた学校教育ではアメリカ英語の音が「正しい英語」だった。中学3年の秋、英語弁論大会に出場するために英語の先生が私の発音を徹底的に直してくれたが、その時目指したのもアメリカ英語の発音。しかし留学生どうしで集まったときにはいろんな英語が聞こえてくる。母国語の影響を受けて皆それぞれ独特のアクセントを持っている。例えばクリスチャンの英語はスイスジャーマンのアクセントがものすごく、音がはっきりとしていて演説調に聞こえる。英語にも個性があっていいのだということをスティーブンが教えてくれた気がした。ちなみに、スティーブンは「知っておくべき英語は全て知っている」と言ってくれたが、これでも私のレベルはごく普通の水準(英検にして準1級以上1級未満(1級受けてないから分からないけど))。ある程度議論を広げても彼らとの会話の中に私の知らない単語は出てこないが、英検1級レベルに達するにはネイティブでも普段使わないような単語や専門用語を覚えなければならないようだ。留学経験者や帰国子女でも合格は難しいとされる理由が分かるような気がした。
 スティーブンは、「もし自分が日本語を話したら、他国の人が日本語を話すのと区別できるか?」と聞いてきた。「実際に聞いてみないと分からないが、おそらくできるんじゃないかな。」と答えたが、どうなんだろう。今まで考えたことなかったから。

 ホストファミリーと、サマータイムについての話もした。今ロシアは夏時間で実質GMT+4時間なのだが、まもなく冬時間にもどるはず。いつから戻るのか聞いてみると、「分からない」という答えが。仕事に影響しないように土曜と日曜の間の午前0時に変わるのだそうだが、日付は知らないらしい。それでいいのかと思ったが、「新聞やニュースに出るから大丈夫」なのだそうだ。ちなみに、スティーブンによるとスイスでもサマータイムを導入しているが、やはりいつから冬時間に戻るのかは知らないそうだ。
 思うに、時間が変わるというのは一大イベント。何せ生活のあらゆる時間が1時間ずれるのだから。それなのにいつから変わるか知らないなんて、この人達の意識は私の理解の及ばぬところにあると感じた。

 夕食後、スティーブンが私の部屋に来て、「聞きたいことがある。日本語はいくつも漢字があるのにどうやってタイプするのか?」とたずねてきた。なかなか面白い質問である。ローマ字の表を書いて、全ての漢字の音はこのローマ字の組み合わせで表されるということを説明。実際に画面を見せて、入力すると画面に選択肢が出てくるから、適当なやつを選ぶのだと教えた。
 彼は日本語にかなり興味を持ったようで、「日本式の名前をくれ」と言われた。これはとても難しい。彼の名前はSteven Mathey。「す」なんて漢字にしたら「州、酢、巣、素...」ろくな漢字が出てこない。「守」や「主」も「す」と読むらしいが、これを普通「す」とは読まない。そこで「スティーブンを漢字にするとろくな漢字にならないから、資吉(すけきち)でどうだ?「資」は資本主義の資だから利益を生むもの、吉は良い運命という意味だ。」と説明すると彼は喜んでくれた。次に姓だが、これは音から漢字をあてて「馬手(まて)」という漢字を与えた。「これはどういう意味だ?」と聞かれたときには困ったが、「日本の姓の多くにはこれといった意味はないのだ。例えば俺のなんてsoilを売る店だぜ。」と言うと笑われた。
 というわけで出来た名前は「馬手資吉」。「ネーミングセンスないなあ、自分」と思ったが、彼が大満足してくれたので良かった。