ロシアの北都 サンクトペテルブルク紀行

2005年秋から留学する、ロシアのサンクトペテルブルク(旧レニングラード)での毎日を記します。

初ロシアから2年

2007-09-02 19:15:18 | Weblog
01.09.2007
【写真:1日のネフスキー大通り、ガスティニードヴォル前。すっかり寒くなり、道行く人々の服装も秋モードに変わった。】

 今日、9月1日はдень знанийといって、ロシア全国で学校の新入生を祝う日だが、私にとっても9月1日はちょっとした記念日。2005年、私が初めてロシアに到着したのが9月1日で、その日から今日でちょうど2年になる。

 思えば2年前、来たばかりの頃は思い通りにならないことばかりだった。空港からのタクシーの車内、話しかけてくれる運転手のロシア語が分からず沈黙、気まずい時間が流れた。5までしか数字を知らず、ホストファミリーに「明日8時」と言われたときは単語帳を引いてようやく理解した。ホストファミリーに日記の添削を頼んだ時、「2」の生格を教えられ、数字にまで格変化があるのかと卒倒しそうになった。フィンランド駅で、窓口のおばちゃんの言っていることが理解できず、3度目には怒鳴られた。
 似たようなことは、列挙すれば本当にきりがない。

 あれから早2年。最初の留学は1年で終わり、日本に帰国したがその後もロシア語を続けた。多くの人のおかげで、ロシア語はだいぶ上達した。今回は2度目のロシア、ペテルブルク滞在。日常生活で自分の言いたいことが言えない、あるいは相手の言っていることが分からないということはまずない。言葉だけではなく、ホストファミリー、友達、知り合いなどたくさんのロシア人と接する中で、ロシアの人々の考え方を多少なりとも理解することができた。

 私が知っているロシアは、ロシア全体を100とすれば1にも満たないかもしれない。貧富の格差、人種差別、汚職など、問題を多く抱えた国ではあるが、それでも私はこの国と、人々が好きだ。

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