国語屋稼業の戯言

国語の記事、多数あり。国語屋を営むこと三〇余年。趣味記事(手品)多し。

古文の某演習ドリル

2024-03-09 21:32:09 | 国語

●入門として「助詞を補う」とある。異論なし。

●私が気になるのは練習の部分である。

 まあ、空欄に「が・を・は」を入れるという練習である。個人的には「に」はダメなんだという気はする。

 このことを(かぐや姫が月に帰らねばならないこと)帝▢聞し召して

●ここで入門者は困るのではなかろうか。聞し召して」ってなに? とつまづくのではなかろうか。

 ぶっちゃけ、尊敬語か謙譲語かが見抜けないと正確には入れられない。なに、謙譲語だとしても大丈夫だって。なぜなら選択肢に「に」はないからだというのは初心者に不親切でなかろうか。

 当然、初心者用の本なので真下に訳が載っている。そこの訳が「このことを帝がお聞きになって」なのである。

 ぉぃぉぃである。そこは「このことを帝▢お聞きになって」と空欄にしないといけないだろう。

 「聞し召して」でつまずく→訳を見る→答えが載っている。こういう流れでは練習にならないのではと思うのである。

●これが入門編の2ページ目だと私▢萎えるのである。

●さらに続く。

 別冊解答を見ると答えは「が」なのであるが、下に「ワンポイント」が記されている。

 「は」は主語を表すのではなく、強調などの意味を添えるので、例えば、この文の「帝が」を「帝は」にすることもできる。

 「主語」を「は」が表しているじゃん!

 もうこれは私▢萎えさせるのである。こういう記述に鈍感では古文は伸びにくいと思うのだが。

●表紙の付箋紙風のメモによると「実力派講師によるくわしい解説」がつくそうだが、「くわしい解説」がこれでいいの? と思うのである。

●目のつけどころは良いのだが、古文を知っている人=初心者の気持ちがわからない人が書いているなあと思ってしまうのである。

●古文の入門書を書こうと思っている私にとって、これはプラス面でもマイナス面でもいろいろなことに気づかせてくれた本であった。

 

 

 

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スリコの「切れない棒」とTHEタバコ(デアゴスティーニ版)

2024-03-09 17:32:45 | マジック

●スリコのを買ってしまった。反省。

●偽物を買ってしまった。反省。

●我が家にテンヨー版のTHEタバコがないんですよね、昔はあったはずなんですが。

 あと、「ファラオの復活」。これ、好きだったんですけどねえ。

●幸い、THEタバコはデアゴスティーニの「ザ・マジック」の付録(メイン?)は入手しました。

●個人的にはデアゴスティーニ版のケースはもうちょっと地味だったらなあと思いましたね。

 ただ、人体切断のマジックを模したマジックとして始めるので、導入のデザインとしてはありですね。

●3COINSの方はもともとは鉛筆ではないです。私が勝手に写真の撮影でそうしたもの。

 中に入るものの大きさがわかるかと思い。

 もともとは白い謎の棒が入っていました。

 

●で、だ。

 

●デアゴスティーニ版でも「THEタバコ」と書かれているようにタバコがベストなんですよね。これ。

●切れそうなものが切れて復活する方が、明らかに切れないものの切断よりタネの推測がしづらいでしょう。

●なによりも復活した時の安心感が大きいのでは?

 タバコだともったいないという意識がはたらくでしょう。

 その分、復活したときに安心するという心理的効果が大きいのではないでしょうか。

 喫煙したことがないので断言はできませんが。

●お子さまが手にしても安心な鉛筆にしたのは一つの卓見ですが、復活した時の安心感はタバコに劣るかと。

●テンヨーのTHEタバコはタバコの代わりに白い棒が入っていたのですが、3COINSは「白棒(そう書かれている)」が入っているだけ。工夫すればストローでもできるとでも書けばよいのに。

 というかストローで良かったのにね。

●タバコを復活させてから、(-。-)y-゜゜゜

 昭和な風景ですが、そんなことも可能なマジックだったのではなかろうかと、非喫煙者は夢想するのです。

 

 

 

※3COINSのマジックグッズに英語が書いてあるのは何とかならんのでしょうか。

 「Can you revive it?」って挑発していませんか。

 じゃあ、貸せよってなりそう。

 

 

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