
横道世之介を観ました。
※ネタバレあり。
時代設定はバブル全盛の頃(多分)
どこか図々しくも心優しきお人好しの主人公:横道世之介18歳(高良健吾)
世間知らずで天然キャラな社長令嬢で世之介のガールフレンド:祥子(吉高由里子)
大学の部活の友人:倉持(池松壮亮)
年上の憧れの女性:千春(伊藤歩)
女性に興味ない同級生:加藤(綾野剛)
など、周りの人々を取り巻く青春ストーリー
いつものことながら、、綾野さん目当てでレンタルで視聴しました。
ここでは綾野さん視点で勝手に語らせていただきます。
放映時間:160分と、、大変長い作品ですので、少し力を抜いて綾野さんシーンのみに集中いたしました(ごめんなさ~い)

彼が手にしているのは、、おそらくウォークマンですね。
今より結構大きかった(笑)
整った濁りのない美しいお姿に惚れ惚れです。
2012年春に撮影され、2013年2月に公開されていますので、
綾野さん当時すでに30歳になられていたんですね。
でも作品の中では、比較的自然に大学生に見えてました。

ココでの綾野さん
放映時間160分の割りに出演シーンはとっても短いです。
そもそもこの映画、主人公世之介の大学1年生のほんの一時期のごくひとかけらを切り取ったエピソードで成り立っています。
そのエピソードの中の1人として登場するのですが、女に興味のないゲイの役を淡々とクールに演じているところがファンの私にとっては、かなりツボです。

大学の同級生の女の子とのデートシーン
女に興味のない加藤(綾野さん)の冷めた表情が最高に面白い!
綾野さんは、やっぱ誰を演じてもハマります!
そこで、私一押しの加藤(綾野さん)と世之介(高良さん)のシーンを抜粋してみます。
若干の誤差はご容赦下さい。
加藤宅に世之介が転がり込んでいる状況
今夜も泊まっていくという
加藤は邪魔に感じつつも、冷えたスイカを切って世之介に振る舞う
2人でスイカを食べながら・・・
加藤「俺、スイカ食ったら出かけるから」
世之介「どこへ行くの?」
加藤「散歩」
世之介「だったら俺も行くよ」
加藤「いいよ、来なくて」
暗闇の中、、足早にひたすら前を歩く加藤
スイカを食べながら、それを追う世之介
世之介「なあ~、どこいくんだよォ、蚊がいるよォ、帰ろうよォ~~」
「もう公園しかねーよ、、夜の公園ってすげ~ヤンキーとかいて怖いって聞いたよ~」
加藤「ああっ!もう帰っていいよっ!(怒鳴る)
それでも世之介は何気についてくる
加藤が公園の入口につくとおもむろに・・・
加藤「なあ、、俺さぁ、前に女の子に興味ないっていったよな」
世之介「えっ?そんなこと言ったっけ?」
加藤「俺さ、、男の方がいいんだよ、、分かるか?」
世之介、、それを受けて、、少しモジモジしながら
世之介「それって、、、俺に告白してるって・・・」
加藤は声を荒げて
加藤「してねーよっ!!お前タイプじゃないしっ!!」
「まあ、そういうことだから、うん、今後俺と付き合いづらいようだったらもう家に来なくてもいいし」
世之介「はぁ、行っちゃまずいの?」
加藤「いや、、まずくはないけど・・・」
世之介「えっ?」
加藤「えって、お前、動揺とかしねーの?」
世之介はきょとんして
世之介「えっ?なんで?」
加藤「えっ?なんでって・・・だからぁ、、この公園はぁ、そういう場所でぇ、おれはぁ、その、、そういう刺激を求めてここへ来ているわけで・・・」
世之介「じゃあ、、俺いたらマズイじゃん」
加藤「、そうなんだよ。マズイんだよ、多分」
世之介「えっ?じゃあ、ここで待ってるわ」
世之介はすぐ近くの木陰に少しだけ隠れて座っている
加藤はなんとなく落ち着かない様子
加藤「やめろって!それ変だから」
世之介「いいよ、邪魔しないから」
加藤「はぁ~~?」
加藤は世之介の無神経な反応にあきれたのか、頭に手をあてて暫く思案していたが諦めた様子で世之介の隣に座る

世之介は食べかけのスイカを半分に割り、加藤に勧める
加藤「はははっ、、ありがとう。。お前、、ほんと汚い食い方したな」
世之介の強引で無邪気な態度に、半ばあきれながらもチョッピリ嬉しそうな加藤
このシーンの後、、2人のシーンなく、突然16年後に場面が変わり
加藤は相方(もちろん男性)と高層マンションのバルコニーで夜景を見ながらワインを傾けている。

ずっと世之介の存在すらも忘れていた加藤だったが、16年たった今日、
たまたま世之介にそっくりなタイプの人を見て思い出したという。
「面白いやつだった!彼に会えただけでもお得な人生」などと相方に自慢する加藤だった。
この物語は、世之介が大学1年の一年間だけを切り取ったもの。
その後、加藤との付き合いがどうなっていったのかは全く語られていない。
しかも、世之介に関わった登場人物の16年後の様子から、おそらく物語のその後は世之介との関わりがなかったように語られます。
それはなぜなのか??
経緯も含めて、すべて視聴者の想像力に委ねられてしまうという、なんとも落ち着かない終わり方をします。
綾野さんの心のお部屋の中には、演じたすべてのキャラクターが住んでいるとか・・・
私の心の中にも同様の事が起こっています。
(恐らく綾野さんファンの方はみなさん同じ状況だと思います)
加藤のその後の大学生活に、世之介はあまり関わってはいかないのかな?
とか、やっぱゲイってことで、告白以前の関係は続かなくなっちゃったのかな?
とか、加藤の方で気まずくなり、自分から距離を置いてしまったのかな?
とか、様々な想像や妄想に駆り立てられております(なんとかしてくれ~っ)
大学生活のほんの1年間
しかも、かなりユルイ出来事の羅列(学食でランチしたこと、同級生とのダブルデート、公園での告白)なのに、その後の経緯は語られることはなかったおかげで、、私はこんなにも加藤の事が気になって仕方がないんです。
本来なら主人公の世之介の心配をしそうなものですが、なにせ綾野さんloveですからね~
お許しくださいませ(笑)
くどいようですが、160分の長~い作品の中のほんのひと時の加藤と世之介のシーンに
こんなに時間を割いて記事をつくってしまいました。
もし、最後まで読んでくださった方がいらっしゃったら、お詫びと感謝でいっぱいです。
ありがとうございました!