映画「リップヴァンウィンクルの花嫁」
※
ネタバレあります。
公開4日目に、ようやく観に行きました。
予めWebでシート予約を済ませておいたので、
真ん中あたりの、一番通路側に席が取れました。
小さな劇場でしたが、まあまあのポジションで観られました。
予想通り、満席とまではいきませんが、
かなりの人が観に来ていらっしゃいました。
平日の昼間ですし、圧倒的に女性が多かったですね。
上映時間およそ180分。
映画は2時間が限界!
と日ごろ感じているわたくしですが、
あまり長く感じませんでした。
不安だった咳も、後半ちょっと咳き込みましたが、
周りの方に、迷惑をかけない程度だったと感じています。
良かった~。
物語全体の感想は、いつものように他の方にお任せして、
綾野さんの安室行舛を中心に、
感じたことを、ちょっとだけ記事に残しておこう。
ほぼ原作通りの展開の中で、
原作ではあまり印象に残っていない、安室のビジュアルの変化が
映画では、半端ない(笑)
予告編やメーキング、目覚ましTVなどで流れてたビジュアルですが、
繋げて観ると、まさに七変化!
衣装だけでなく、眼鏡や帽子などの小物のテイスト、
髪型も、、
すっごくファッショナブルで、超カッコいい安室が次々と。
そしてその都度、
話し方や、声のトーン、
仕草まで、その時々で微妙に変化してました。
その度に、私ったら一人でこっそり笑っちゃってました。
いえ、おかしなシーンというわけではないんです。
でも、、ころころと変わる安室を観ていると、
ああ、この人も大変なんだなぁ、、とか、
安室、、一生懸命に生きてるんだなぁ、、とか
なんか、ひとりで満足しちゃっていたのかもしれません(笑)
『役者『という、もう1つの設定が、
これらの変化に、リアリティ(もちろん、虚構を前提としていますが)を
持たせる、岩井監督の演出の妙を、しっかりと受け止められました。
Merryさんのおっしゃった通り、
全編通して、ずっと、、胡散臭かった(笑)
七海(黒木華さん)の離婚の発端は、
夫の鉄也(地曳豪さん)とその母親(原日出子さん)かもしれないけど、
コーディネーターは安室だったと、
私は解釈いたしました。
母親が雇った“別れさせ屋”は、安室の差し金だったし、
真白の願った結末を、ビジネスと割り切り、
七海を道連れにすることに、加担していたんですから。
結果的には、七海は真白が連れて行かなかったけど、
安室は、七海が死んでしまう事をよしとする、
闇の部分を抱えた、悪い奴だったのかもしれない。
結局、その闇の部分は、安室自身の言葉で語られることはありませんでしたね。
でも、真白のお母さん(りりィさん)宅へお骨を届けに行ったとき、
真白のお母さんと一緒になって、
素っ裸で泣きながらお線香をあげてたシーンを観た時、
これは、安室流の“みそぎ”かもしれないって、なんとなく感じました。
それは、、やけに、悲しくって、可笑しくって。。
思わず、、泣きながら、笑っちゃったww
こんなに、笑いながら泣いた映画って、、
思い浮かばないかも。。
そうそう!
物語に使われていた「G線上のアリア」
「スピードラーニング」の教材で使われているので
聴いていた頃を思い出してしまい、参りました(爆笑)
Coccoの歌声、素晴らしかったし、
野田洋次郎さんのピアノ演奏は、もっと聴いていたくなりました。
ちょー男前でしたね
綾野さんはもちろんの事、
黒木華さん、Coccoさん、りりィさん、
みなさま、すっごくステキでした。
大人のメルヘンを観てたみたいな、、
気持ちがふわふわしたような、
不思議な余韻が残る作品でした。
最後に、映画パンフレットの綾野さんインタビュー。
その中で綾野さん、次の岩井作品では、
主役をやりたいと、おっしゃっていました。
どうどうの、主役宣言。
ファンとしては、すっごく嬉しいですよね
早く実現することを願っています。
だらだらと、スミマセン。
最後まで、ありがとうございました。